1313「レンソイル再び」(1113日(木)晴れ)

 

夜、ガールフレンドのAさんと夕食が終わりカラオケを楽しんでいると電話。a君からで

「今、君が行ったレンソイルの様子をBS5チャンネルで放送している。」

カラオケは後回しにしてそちらを見てしまった。

パック旅行でレンソイルに旅したのはこの9月の17日から19日ころであった。

ブラジリア、サンパウロなどの空港から飛行機で4時間、やっとサンルイスに着く。そこから車でまた4時間か5時間かけてバヘリーニャスの街。コテージ風のホテルに宿泊した。そこからさらに4輪駆動車で小1時間かけて、ようやくたどり着く。

水晶の浜と言われる真っ白な砂丘が延々と続く。そしてその間に雨水でできたという湖が沢山ある。

しかしあれが本物の水晶が河を流されるうちに砂になったものだとは知らなかった。本来は無色透明だが、色つき水晶と呼ばれるものがある。紫水晶、黄水晶などでこれらは結晶中に不純物が混じったものである。水晶は、世界的にはアメリカアーカンソン州、ブラジル・ミナスジュライス州で現在盛んに採掘・輸出されている。日本では山梨県乙女鉱山があり明治から昭和初期に盛んに採掘され、輸出された。

先ずは基本知識、ウイキペデイアから抜き書する。水晶は石英の一種。

「石英は、二酸化ケイ素 (SiO) が結晶してできた鉱物。六角柱状のきれいな自形結晶をなすことが多い。中でも特に無色透明なものを水晶と呼び、古くは玻璃(はり)と呼ばれて珍重された。石英を成分とする砂は珪砂と呼ばれ、石英を主体とした化物からなる鉱石は珪石と呼ばれる。

石英は地殻を構成する非常に一般的な造岩鉱物で、火成岩・変成岩・堆積岩のいずれにもしばしば含まれる。水晶としては、花崗質ペグマイト・熱水鉱床などに産出する。」

熱水鉱脈は、地下のマグマで熱せられた熱水が通過途中の岩石の鉱物や元素を溶かしこみながら上昇し、温度や圧力の低下などで含まれていた鉱物が岩石の裂罅に結晶化して形成された鉱脈である。

・・・・・学生時代にオートクレーブという密閉容器に水と鉱物の種を入れ炉で加熱、内部に高温熱水状態を作り出して、新鉱物を作ろうと実験したことを思いだす

再びテレビに戻る。レンソイルから1000キロ以上離れたブラジルの奥地の村に、山全体が水晶でできた様な村がある。テレビクルーズはそこを訪問し、8キロもある球形の透明な水晶を見せてもらっていた。山の水晶が小石となって川に流れ込み、転がりながら流されてゆく。海にたどり着くころには砂になる。ところがアマゾン流域まで含めたこの地域はひどくなだらかな地形で干満によって水位が10メートル近くも異なる。アマゾンで起こるポロロッカは雨季に起こる現象で、海の水が大量に逆流してくる。そんな浜に水晶の砂が広く堆積し海水にもまれ更に細かくなる。そして極めつけはこの辺の風の激しさ。いつでも秒速10メートル位は吹いているようだ。これが砂を巻き上げ陸地にもたらし、粘土質の土壌に長い間をかけて堆積する。これがレンソイルの砂浜だ。

雨季に降った雨水は下の粘土質に受け止められ、たまり、やがてあの湖を形成する。1年ごとに生成し、無くなるものだから水はあくまで透明、深さは腰のあたりまでで、広がっている。放送によればこんなところにトンボの幼虫ヤゴ、小さな蛙、メダカのような小魚までいるとのこと。私は経験しなかったのでびっくりした。

地下に粘土質土壌があり、そこに水脈が流れているせいか、砂は直射日光を受けていてもそれほど暑くはなかった。然し細かいから足がずぶずぶともぐりこんでゆく。環境保護のためサンダル履きは禁止されている。そんな中で我々は何時間か歩き回ったが、テレビクルーズは8時間も歩いてこの砂浜に住む人を尋ねていた。

その家では太陽光で電気を作り、パラボラアンテナで受信し、ラジオを聞いている。もしかしたら私たちが4輪駆動で行き、昼食を取ったところかもしれない。そこでとにかく海で取った魚と、庭にいる鶏を絞殺したものらしい鶏肉のおばさん手作りの料理を食べている。同じだ。もっとも僕らの時は魚はなかったけれど・・・・・。食事の後ハンモックでのんびり過ごしたものだった。悩みは押し寄せる砂だそうだ。砂で埋まってしまった家を紹介していた。そういえばそんなことは、私たちが訪れた時も言っていたように思う。

考えてみればいいところにいったものであった。夕日を眺めながらあの湖で同行のb君と取った写真が私のパソコンのデスクトップを飾っている。

ブラジルあるいは旅行会社はいまここをアマゾン、イグアスにつぐ観光地として売り出そうとしているように見える。もう少したつと随分変わってしまうだろうな、あの水晶の山には日本のサンゴを狙うみたいに中国人が押し寄せるかなどとは余計な心配?

 

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