1318「鳥羽湾旅行と総選挙」(12月14日(日)晴れ、15日(月)曇り、16日(火)雨)
期日前選挙を行った。今日は東京駅9時33分の新幹線で、一路名古屋へ、そこから鳥羽。
高校同期の男友達4人。暮の皆が忙しいころ、皆投げ出して、またまた命の洗濯をしようではないか。a君が某クラブの会員になっており、そのゴージャスなホテルをみんなで二日間一緒に利用させてもらおうと言うもの。それにいつもの相棒b君。2年前に脳こうそくで倒れ一時は大変であったが、ずいぶん回復した。ほとんど杖を頼らなくても歩けるくらいだ。関西からc君が夕食に合わせて合流。
11階から眺めると、眼下に鳥羽湾であろうか、入り江が見おろし、ヤシが揺れ、南の海岸らしい風景が広がる。5時からイタリアン風デイナー。酒の入っていい気持ちになると、もちろん今日の皆様の関心事は選挙。一度寝た後、なた起きたりで随分しつこく見た。
予想通り与党の圧勝であった。投票率は52%強、最低であったとか。野党が弱すぎ、消費税増税を先送りした判断を国民に問うという大義名分があったとはいえ、本当にこの選挙は必要であったのかという声もあった。しらけていたとの見方もある。結果、475議席のうち自民党は291議席をしめ、単独過半数を大きく超える。ただ憲法改正に必要な三分の二には公明党と合わせて越える、という事であった。
自民党の勝利であったが、ただ圧勝かというと私は首をかしげる。大体、前回、自民党は294議席であったからそれよりも少ないではないか。各地で接戦が繰り広げられていた。しかし今世の中はアベノミクス。少しばかり株を持っている私の見方では
「野田内閣が辞職した時と比べて株価は倍、為替は1ドルは80円からほぼ120円になった。輸出環境は非常に良くなり、良い決算を出す企業が続出している。それが給与になかなか跳ね返らぬ、との声はあるものの、徐々に実現されつつある。株を持ち、外貨で財産を持つ個人は特に潤っているはずだ。物価については少し妙な状況になっている。安倍政権は2%の物価上昇率を目標に据えた。しかし原油価格の下落がとどまらず、これがなかなか達成されぬ勢い。ただこれは庶民にとっては朗報というべきものだ。それでも景気がまだよくならぬと消費税を10%に揚げることを先送りした。・・・デフレ下の増税などするべきではなくどの党も異存がない様子。国民にとっても喜ばしい事だ。
その上、野党の対抗する政策が打ち出されていないこと、各党意見がばらばらで集約されていないこと、しかも選挙はメインは小選挙区制、負ければ何も残らぬ。
こんなことを勘案すれば圧勝でいいはずなのだ。300議席を越えて3分の2を達成してもいいはずなのだ。少なくとも安倍さんは心の中ではそう思っていたのではないか?
達成されなかったことに、私はむしろ興味を持つ。自民党が圧勝するような選挙区は少なく、接戦の末、制した区が大半。沖縄は普天間基地の移設問題も絡んで自民党は全敗、ほかにも東海地区を初め多くの区で苦戦を強いられていた。なぜか?アベノミクスの恩恵にあずかれない人が多い、貧富の差が拡大しているように見える、アベノミクスの先行きに不安を持つ、集団的自衛権問題や憲法改正問題、原発再開などに反対する人が多い、そんなところが原因なのだろうか。
ただ、ここ2週間ほど、株価(日経平均)はおおきく下落し、為替は円高に振れてはいる。主因はOPECが石油の減産をしない、と宣言したため、シェールオイルと合わせて、原油がだぶつくだろう。するとアメリカの石油関連事業が苦しくなるだろう、アメリカの経済が悪くなるだろう、その損失分を今まで吊り上げるために買っておいた日本株を売って穴埋めしよう、ためたお金はしばらく安全な円で持っておこう・・・・それがこのような現象をもたらしたか。風が吹けばおけ屋がもうかる式で素人には難しい。
選挙に戻すと菅氏、海江田氏、枝野氏等民主党のトップの当落が取りざたされていたが、海江田氏のみが落ちた。比例にもひっかからなかった。当然ながら党幹事長を辞任するそうだ。しかし今回の選挙で自民党の対抗馬は民主党しかいない、とも印象付けた。結果を大きくとらえると、次世代の党が崩壊し、その分を民主党、共産党で分け合ったと言う構図か。投票率が低いことが共産党や公明党に有利に働いた、との見方もある。
結果や自分の意見をあまり言うつもりはない。みんなの選択である。700億近くの金を賭けて選挙を行った結果、素直に受け入れ、これにどう対処するかを個人としては考えたい。
翌日、天気はよい。予定通り20年に一度の式年遷宮を終えた伊勢神宮に参拝し、二見浦を敢行してきた。気の知れた同志、大して観光をしなくてもおしゃべり・・・我々は議論と呼びたいが、そんな物で楽しい時間をすごすことができた。これからどんなことが起こるか予測が難しい世の中、我々年寄りはせいぜい健康に留意して、余生を楽しみたいものだ、との結論。
註 ご意見をお待ちしています。
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