1321「報道の自由はどこまで許されるか」(1220日(土)曇り)

 

今回は、自分自身で内容をまとめるには手に余るので、報道の抜き書きを行ってみる。*は引用したもの、()内は私の意見である。

*大手の映画館チェーンはすべて、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントによる新作コメディー映画「The Interview」の上映中止を決定した。「北朝鮮の最高指導者暗殺」を扱うコメディー映画だ。ハッカーグループが1216日に出した、「この映画の観客は、コメディーを観ながら悲劇に襲われるだろう」というテロ予告を受けての措置だ。

*ソニー・ピクチャーズをハッキング攻撃したGuardians of Peace」(GOP、「平和の守護者たち」の意味)と名乗るハッカーグループは、テキスト貼り付けサイト「Pastebin」などのサイトにメッセージを投稿し、以下のように警告している。

・・・・・・まさにその場所で、テロに楽しみを求める人間がどんな悲惨な目に遭うかをはっきりと見せてやる。プレミア上映も例外ではない。ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントがどんなに恐ろしい映画を制作したのかを、全世界がもうすぐ知ることになる。・・・・・・・

*オバマ米大統領は19日、ソニーの米映画子会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)に対するサイバー攻撃について、北朝鮮の犯行との見方を示し、対抗措置を講じる考えを表明した。・・・・・公開中止をSPEが決定したことについて、間違った判断との認識を示した。

(大統領の圧力があったかどうかは不明だが、この映画は公開されることになった。アメリカが強国であるがゆえにできたという見方もできる。)

*北米で1225日より公開されるソニー・ピクチャーズ製作のコメディ映画「ザ・インタビュー(The Interview)」が、126日より開幕する「PlayStation Experience」で先行上映されることが発表されました。「ザ・インタビュー」は、CIAの要請によりテレビ司会者2人組が北朝鮮の金正恩暗殺を試みるという内容のコメディ映画。ロイターの報道によると、1124日にソニー・ピクチャーズへの大規模なサイバー攻撃を行ったのが北朝鮮であり、映画「ザ・インタビュー」が原因になった可能性が高いとアメリカ国土安全保障当局が示唆しているそうです。

(私はこの事件を巡って、過去に何度かおきたマホメット(ムハンマド)風刺漫画や関連する書物等の問題を思い出す。)これも抜き書きをしてみると

*ムハンマド風刺漫画掲載問題:20059月にデンマークの日刊紙に掲載されたムハンマドの風刺映画を巡り、イスラム諸国の政府および国民の間で非難の声が上がり外交問題に発展した事件をさす。イスラム教を風刺する内容であった。同様な問題が、2007年にスエーデンでも発生した。・・・・・・

*「悪魔の詩」は、1988年に発表された、イギリスの作家サルマン・ラシュデイがムハンマドの生涯を題材に書いた小説である。故ホメイニ師が「マホメットの私生活をスキャンダラスに描くなど、マホメットとイスラム教を冒涜する内容だ」として著者を死刑宣告していた。日本では、筑波大教授五十嵐一が翻訳した。

イギリスでは1988年ブッカ―賞最終候補となるなど高い評価を得る一方、現代の出来事や人物に強く関連付けられた内容がムスリム社会では冒涜的であると受けとられ、激しい反発を招いた。この結果、一連の焚書騒動、イラン最高指導者ホメイニによるラシュディの死刑宣告に続き各国の翻訳者・出版関係者を標的とした暗殺事件が発生した。

91712日朝、筑波大構内で五十嵐一助教授が他殺体で見つかった。研究室のある校舎7階エレベーターホールで鋭利な刃物で首などを切られていた。
*彼の殺害に関しては事件直後からイラン革命政府との関係が取り沙汰されていた。CIAの元職員は、イラン軍部による犯行を示唆している。目撃されやすいエレベーターホールで襲撃した事実も見せしめ犯行を裏付ける・・・・・。

(これらの事件でも表現の自由が声高に叫ばれたが、私はキリストに対する同じような風刺が行われたら西欧社会はどう反応するだろうかと考えたものであった。表現の自由は大切と思うけれども私は、この映画が多くのサイトもいう通り完全な「オバカ映画」であるとするなら、次の意見にも正しさを感じる。みなさんはどう思われますか。)

*武田邦彦氏エッセイ・・・・・・北朝鮮に対する侮辱映画、アメリカは何でも正しいのか・・・・・・反日運動が激しい中国で、ある映画監督が「天皇の不倫」という映画をつくり、少し頭が可笑しそうな俳優を日本の天皇陛下にして映画を作り、それを中国で公開することになったとする。多くの日本人は黙っているだろうか? 私なら命を失うのを覚悟して中国にわたり、映画館に突撃する。その国の元首はその国の誇りそのものであり、元首を馬鹿にしたり、暗殺を教唆する映画など「表現の自由」とは全く関係ない。・・・・・

 

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