1341「私をめぐる7人の女たち」(3月8日(日)晴れ)
小学校、中学校で一緒であった女性からメールをもらった。
彼女は近くのお寺の御嬢さんであったが、結婚して家を出た。しかしそのご亭主が他界され、今は相模湖で住んでいる。年賀状を交換している。お人形さんのような顔の美人であった。頭が良かった。噂で「授業の時にお人形さんの絵を描いているが、内容はよくわかっている。」習字がひどくうまかった。いつも賞をもらっていた。
今日は少し艶っぽい話を書いてみよう。
生れ落ちて以来、時の流れに合わせて八方に広がる空間をゴマ粒みたいな小さな存在として流れている。その中で、たまたまぶつかってうまくいったときに恋人同士になり、夫婦になるのではないか、と思う。出会いという奴で、これが一番大切。恋人とか伴侶になる相手は実は出会う10人のうち一人くらいは可能なのではないか。それでなければお見合いなんて成立しない。あなたしかいない、という状況は、何かに追い詰められたり、相手と交渉するうちに一瞬盲目になったからに過ぎないように思う。
昔は貞節が重んじられ、民主主義の世の中では一夫一婦制が尊ばれる。しかしこれは社会がそうでないと都合が悪いから仕組んでいるのではないか、と思う。動物の世界であれば強い雄が雌をたくさん従えてハーレムを作ったり、子育てに大変な鳥は、どの雄でもいいから助けてくれる雄を探すと聞いた。人間も同様で本質的には、皆、助べえではあるまいか。男も女も好意は持つが縁がなく過ぎて来てしまった人は沢山いるだろう。
私の女性遍歴?は中学生時代からでなかったか。案外奥手?であったか。テニスの好きなツンと澄ました感じの美人の女生徒が気になった。彼女の家の前を通るといつも出て気はしないか、と気になった。しかしだいぶ経ってから彼女は若死にした、と知った。高校で好きな子は丸ぽちゃのかわいい子であった。しかし大学入試で彼女は合格、私は浪人生活を強いられる羽目になり、それどころではなくなった。大学に入ったころはやたらに女性が恋しかった。文通欄に応募してみたり、旅行先で狼みたいに探してみたり、ダンスパーテイに出かけたり・・・・。このころ女性は男をどう考えているのだろう。男の性欲は17歳が頂点とどこかで聞いた話、このころは恋を求めているのではなく、セックスを求めていることだけは確かだ・・・・。
男女が恋の作法を心得るのはいつごろからだろう。服装に留意し、発言や挨拶の仕方を知り、レデイファーストを理解し、女性を喜ばせるには相手の考えていることを理解してやらなければならない・・・・・女性であればこの逆だ、つつしみを覚え、相手を建てることを覚え、しかもこの中で自分の思うように相手を動かす・・・・難しいことだ。私は、こういうことが分からずへまばかりやっていた。学校教育の中に道徳教育の一環として男女交際術をいれたらどうか、なんて言ったら怒られるか?何だって?実地訓練編だけ参加できないかって?
学校時代の恋は経済観念があまりないのではないかと思う。純粋に恋というものにあこがれたりする。しかし社会に出ると打算が少しづつ入ってくる。親と一緒に住むことにならないか、住むところはあるか、収入はどれくらいか・・・・。男女平等とはいえ昔のくせは残っていて男は家族を養ってくれるものくらいの意識は消えない。それ故にあぶれる者も多い。女性の場合は逆に悩みも多いのであろう。
そうしてめでたく結婚、子もでき円満な家庭生活を送るようになる。これが一般的パターン。それでうまくゆかぬのは、多くは基本の「自分を抑えて相手が何を考えているか理解しよう。」という心が欠けているからであると思う。良く結婚目前の男女が「結婚してからの幸せな自分」に夢をはせる。その前にいかに相手を幸せにさせるか考える方が大切ではないか。
ところで家庭をもち、子達を持っても決して男も女も浮気心が消えるわけではない。私も実を言うと職場の子も、同窓会で久しぶりに会う子も、英国留学したがそこで出会った女性も、みんな気になった。女性も同様ではないか、と思う。しかし道徳観念、相手への心使い等から普通は一歩は踏み出さないものだ。そしてキミマロではないがそれから何十年、二人とも昔の面影はなくなってしまうのだけれども、うまくやってゆけるのはお互いの理解が深まった結果と諦めではないだろうか。心を打ちとけさせることができると感じると同時に、もう昔のような元気もない、この人しかいない、と感じるようになるのではあるまいか。
同時にこういう状況になった時、昔関心のあった異性には妙にあって見たくなる。彼女たちは結局どういう人生を活きて、ここまで来たのであろうか。もっともこれは男だけの気持ちかもしれぬ。女は見事に断絶できるものだ、とも聞いた。冒頭の女性に「よかったらお茶でも飲みませんか。」と書いたが返事はまだ来ない・・・・。
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