1375「話したい友」(7月17日(金)晴れ)
どういう友達とどういう会話をしたいか、という事を考えてみる。
異性やずっと若い人は別である。そういう人は別の規準もあるか。同世代の男たち。
やたらに自分の体や病気の事ばかり話したがるもの。幸いなことに自分がまだ健康に近い状態であるせいか苦手である。自分の悩みを語り合いたい人もないことはないが・・・・。特定の趣味の話。いいのだけれど、自分がそれに知識や関心がないとしらけてしまう。私の父は、晩年話を自分の趣味であるオペラ、絵画、大工仕事等に持って行きたがった。昔話が好きな人。学校や仕事で一緒であった、旅行に行った等の共通の思い出があると話がはずむ。しかし私が一番話したいのは、自分の関心のある社会、経済、旅行などに造詣の深い人、教えられるところが多いと感じる人である。そしてそういう中で今でも挑戦を続けている人は、なおさらに話したい。もっとも少し長い会話になればこれらの話題が重なり、一つとは決められぬことも多いが・・・・。
会社時代一緒であったa君、b君と会食。彼等は私が分類する友達の最後の仲間に入り、私は尊敬している。むしろ彼らが私のことを凡庸、面白くないと感じているかどうか恐れる。a君は1335で紹介したあの前女子大教授。b君も優秀で若いころから世界を飛び回り、最後の頃は世界ガス会議の開催を担当した。横浜そごうの10階、大和屋という和風レストラン、昔は夜の方が楽しかったが、最近は年齢で昼間の方が疲れないし、会話を楽しむにはこの方がいい。
今日一番印象に残ったことa君の「目的意識」という言葉。
長らくアルゼンチンタンゴを趣味として続けていたa君は、オペラや南アメリカのスペイン語も練習している、ひょんな縁で俳画も始めた、など言っていた。
オペラを唄う・・・・確かツーランドットと言っていたと思うが、それと荒城の月などを喫茶店で歌って見せたというのである。オペラは何千人の観衆を前にマイクなしで歌う、それ故にいかに声を通すかが大切だ、体育館のような部屋の向こうに先生が立ち、こちらで歌って声が通るかどうか確かめたそうだ。月に1度か2度、昔から知っている先生の個人レッスンを受けるのだという。教えてもらうときは徹底して、残りは独学という方式のようだ。この次は「カミニート」と「ラクンパルシータ」をスペイン語で歌いたいとか。「東京オリンピックではスペイン語の通訳をやりたい。」とも言うが、可能性大なのかもしれぬ。俳画の方も早くも喫茶店で展示をした。これもやはり個人レッスンを受けている。いづれにしてもその積極性に感心。
ところでa君はこの話の延長で「目的意識」の重要性を説いていた。彼は位置情報システムの権威であるが、アメリカからそれに関連するなんらかの製品を輸入しようとするとパッケージでソフトがついてきてしまう。日本はそれを翻訳し、それをいかに使いこなすかの研究し、使用のためのルールつくり等に精力を費やす。それ故に技術が身に付かぬ。
最初からこういう物を作ると目標を立て、どうすれば好いかを考えるべきだ。自分で作り上げて行けば技術は身につくものだ。ロボット技術は日本の得意な技術だ。しかしまだ福島原発処理に対応するようなロボットすら満足なものが出来ていないではないか。日本の防衛などにも、将来はロボットが必要だ。漫然と開発するのではなく将来の問題を意識して進めるべきだ、と主張する。
オペラについてはb君も造詣が深いらしい。彼の場合奥様がオペラ大好き。一日聴いていても飽きないのだとか。お二人で、海外旅行に行くのも、オペラが半分目的らしい。彼は趣味は第一にゴルフのようで最近は足腰を自転車のようなマシンを使って鍛えているそうだ。b君は、政治、経済等に対する見方が広い。今日の彼の興味のあったこと。
一つには国際連合憲章における日本に対する敵国条項削除の重要性である。
国際連合憲章は主権平等の原則をうたいながら、第53条で第二次世界大戦中に「連合国の敵国」だった国が、戦争により確定した事項に反したり、侵略政策を再現する行動等を起こしたりした場合、国際連合加盟国や地域安全保障機構は安保理の許可がなくとも、当該国に対して軍事的制裁を課すこと(制裁戦争)が容認されているのである。中国やロシアはこれを盾に日本に妥協を迫ろうとしたことがあるのだそうだ。
ギリシャ問題についてやはりEUには無理がある。究極的には解体して出直すか、全体で一つの国にしまうしかないのではないか。ドイツもギリシャが同一国内であればあんなに冷たくはできまい、と述べていた。
経済はエリオットの波動説を述べていた。景気も株価もドル円も循環して変わってゆく。円ドルは近いうちに110円くらい、原油は42ドルまで行き、それから再び上昇に転じるという。・・・・楽しい会話であった。
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