1390「いつもの歌会のこれからの日本」(912日(木)晴れ)

 

高円寺のスナックで高校同期のメンバーによるいつもの歌会があった。最も今日は議論が盛り上がって、歌は歌わなかったのだが・・・・・。スナックのママは中々世話好きでおいしい物を用意してくれるから腹をすかせて行った。a、b、cそれに今日は珍しくd君が来た。

談論風発はもちろん安保法案の事、日本の将来の事。しかし然し歳をとってくると、

@    自己の存在を強調したいのかむやみに発言したがり、

A    人の意見は聞かず、自己の主張の頑固にこだわり

B    議論が矛盾するものだからほかの話を持ち出して方向を変えてしまう。

その結果、議論は結局はまとまらず、もちろん国政に影響することもないゴマメの歯ぎしりに終わってしまう。仕方のない事か。もっともそうすることによって日ごろのうっぷんをはらし、もって個人の健康に寄与するのかもしれない・・・・。

日本は中国や韓国に謝り続けねばならぬ、という議論はさすがに反対多数であったように思う。

「日本が戦ったのは中国では共産党政権じゃない、国民党だ。韓国は日本の同胞だったではないか。」

「謝って日本の立場が強くなるなんて言うのは嘘だ。向こうはつけあがるだけだ、」

非武装中立は理想ではあるけれども、虎視眈々と自国の利益を狙う中国や韓国を見ればそうはゆかぬ。ならば日本だけで守るか、アメリカに隷属して守ってもらうのか。まさか中国に守ってもらうわけにはゆくまい。安倍首相談話の「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」にエールを送る声もあった。

d君は「日本は自分で自分の国を守らねばならぬ。そのためには憲法を改正するべきだ。」という。そして最近ニュースに出ていたハリネズミを飲みこんだ蛇の話をしていた。どこかで大きな蛇が大きなハリネズミを飲みこんだ結果、腹が太鼓みたいに膨れ結局蛇は死んでしまった。勝つわけにはゆかぬが、強い武器を持っているから苛めるとこういうことになるよ、と脅せる。しかしそこまで自衛隊を強化するのも大変だからアメリカに守ってもらうより仕方あるまい、というのが議論の主流であったように思う。

憲法についての議論も面白かった。大体憲法というのはすべての法律の上に来るものなのか?一字一句守らなければいけないものなのか?憲法を最初から日本は破っている。アメリカは日本に二度と戦争をさせまいとあの平和憲法を強引につくらせた。しかし冷戦時代になると日本の武力を活用したい。そこで憲法には頬かむりをして保安隊からさらに自衛隊を作っていった。それがあるから今回の安保法案議論でも「違憲だからダメ。」という議論が影を薄めているように感じる。

d君が又「そもそも天皇制なんてものが無ければいいと思う。」

これは天皇制がそもそも日本として必要か、という議論と、民主主義を原則とする日本御考え方の整合性問題に分かれる。天皇制是非の意見は「日本国民全体としてはまだまだ天皇制を認めているのではないか。災害が起こっても時の首相が行けば非難の渦だが、妃殿下が行けば神さまが来たような歓迎ぶりだ。」との意見あり。後者について天皇は人権も選挙権も無視されている。「マイナンバー制になるが皇族はどうなるのだろう。」という議論があったが・・・・知らぬ。

然し一方で「象徴天皇と言いながらなぜ象徴の扱いをしないのか。学校に御真影を飾れ、紙幣や硬貨に陛下の肖像を入れたらいい。」との議論はどうまともに答えるべきか。

何れにしろ、現行憲法が時代に合わないものになっているのは確かかもしれない。

昭和20年代の国会で共産党が「自衛のための軍隊は必要だ。」と内閣に迫ったところ、吉田首相が「自衛のための軍隊をもてばそれを口実にして戦争になる、私は反対だ。」等言うような答えをしたという。今と真逆の立場を思い起こす時、左派は安保関連法案のどこに反対するのだろう、疑問がわく。自民党の強引なやり方が気に入らぬ?どうもそれは本筋議論ではなかろう。

日本の今後について安倍首相は嫌いだが、これに替わる人物が全くいない、という声が多かった。むしろそれであるがゆえに、皆が安倍さんの雰囲気をうかがう、独裁制にすらなりかねぬか、心配という意見は傾聴に値する。是と合わせて彼の健康についても気遣う声がった。

私とc君は15日からカナダに旅行する。帰ってくる頃、今回の安保関連法案は成立しているだろうか。しかし成立したとしてもその後がどうなるか。来年の参議院選挙では自民党は負けるのではあるまいか、との議論もあった。

最後に「自分の力の限界は考えておいた方がいい。自分一人で日本を、世界を変えられるなどと考えてはいけない。テロリストは誤りの典型だ。」我我の議論もゴマメの歯ぎしりでいい?

 

註 ご意見をお待ちしています。

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