1398「クラス会幹事会と高校時代の思い出」(10月14日(水)晴れ)
高等学校クラス会の幹事会が四谷クラブで行われ参加した。クラス会に誘われれば、昔の仲間、参加したいと思う者は結構いるが幹事となると面倒くさく積極的になろうなどという者はいない。そんなことで私は10年以上前から押し付けられて幹事役。新しい幹事を選んでも「前のことが分からぬから参加してよ。」など頼まれ続いている。私の高等学校は大略男子300人、女子100人の受験校。女性は相当のオカチメンコでも大事にされる・・・・おっと失言!みなさんは大変美人です。幹事は男女一人づつ選ぶけれども実質的には男子が仕事を中心的に進めるから大変!
今年の幹事はa君とbさん。a君は大手電子機器会社に勤めていたとかで、計算機が得意。さっそく「伝助」というソフトを紹介し、幹事会の打ち合わせの日程調整などに使い始めた。しかし計算機をようやく習い始めたというbさんは「パソコンを開いて伝助の文字が目に入ると頭が痛くなる。」とか。クラス会は11月8日、すでに物故者を除いて47人になってしまったが、其のうち22人から参加するとの返事をもらっているそうだ。a君が当日配る資料を用意してくれた。式次第、名簿、その時唄う校歌と学友歌、我々が卒業した昭和35年に起こったこと、はやった歌など。完璧、すごい!
「アカシアの雨がやむとき」・・・・西田佐知子のあの歌はやったなあ。私も最近歌っている。もっとも人に言わせるとメロデイもリズムもくるっているとか。「ミヨちゃん」・・・・僕の可愛いミヨチャンは前髪たらして、何やらかにやら。私だって初恋の人はいた。しかし大学受験で彼女は現役で入り私は失敗、予備校暮らしとなって歌のセリフ通り「そんなわけで僕の初恋は終わってしまいました。」ラ・マラゲーニャをアイ・ジョージが歌っていたんだって。アイ・ジョージを誰かが「愛と情事が好きなんだ。」と言っていた。あれは石松譲治という本名からとったもの。純粋日本人とか。また舟木和夫の「高校3年生」は昭和38年である。
彼が打ち出してきた出来事は、昭和35年の1-12月。しかしちょっとコメントがいる。私たちはめでたく高等学校を昭和35年3月に卒業した。そして私はめでたく?4月に駿台予備校に入学した。4月から翌年3月までの1年間は私にとっては何であったか。あまり思い出せない。cという中々個性的な英語の教師がいて、彼が最初に出した英語の和訳問題をいまだにうろ覚えている。確か次のようであった。
「Happy is the man who has
that that acts upon the dejected like April rain upon the violet roots.」これを彼は「卯月の雨が菫の花に働くように、悲しみに落ち込んだ者を慰めることのできる人は幸せである。」と格好をつけて訳していた。彼はまた「流行歌手なんか大嫌いだ。すきなのは島倉千代子だけ。」とも言っていた。
安保闘争を忘れられぬ。6月4日:「安保改定阻止第一次実力行使、500万人参加」6月10日:「米大統領新聞秘書ハガチー来日、羽田空港でデモ隊に包囲される」6月15日:「全学連主流派4000人国会突入。東大生樺美智子死亡」7月15日:「岸内閣総辞職」7月19日「第一次池田内閣成立」・・・・浪人の身でありながら私も4日であったか、15日であったかデモに参加したことを覚えている。赤旗にあおられて、いやもおうもなくジギザグ行進に移行させられる。なんとなく集団で盲目的に動くイワシの群れを想起し、我々もイワシの群れの一匹か、と自嘲した。それまで社会正義の必要性を訴えていた世界史のdという先生は「君たちはまだ社会から一人前と認められていない。勉強に専念した方がいいと思います。」と途端に体制的なお説教を述べた。
34年の秋であったと思う。仮装行列対抗戦が行われた。何をやるかもよく分からぬままに「お前は芸者役をやれ。」と言われてしまった。「和服などない。」「着たこともない。」というと、今日出席している幹事の女性が「私が貸してあげる。」。生まれて初めて着物なるものを着た。「これをかぶれ。」と紙で作った京都の舞子がするような鬘をかぶらされた。当日、畳の上に出っ歯の老人の被り物をした男と一緒に載せられた。そして杯ととっくり。岸首相とそれにお酌をする芸者、金持ちはこんなに腐敗している、と言いたかったらしい・・・・その狙いを知ったのは後であったか、前であったか。今となればそれなりに懐かしい思い出。
学校時代の仲間はなんといっても気心が知れている。学校時代知らなかった友人も、その後何かの機会に知ると同じ学校の同期生という事で相手が分かったような気分になり、楽しい。小学校の時のある女性同級生にクラス会の誘いの電話をかけたところ「私は前の事ばかり見ています。過去はふりかえりません。」とのたもうた。積極的に生きることはいいけれども、現在の自分は過去の積み重ねの上に出着ているものと思う。もっとも過去に耽りたくなる私自身は歳を取ったせいなのかもしれぬ。11月8日、2次会の場所や次の幹事候補まで決めて、楽しく解散。a君、bさん、もうひと踏ん張り、よろしく。
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