1417「為栗の人と国会議員の育休主張」(1219日(土)晴れ)

 

ウイキペデイアを切り貼りすれば

飯田線は、愛知県の豊橋と長野県伊那郡の辰野駅を結ぶJR東海の鉄道路線(地方交通線)である。東三河・天竜・中南信の都市農山村を結ぶ路線。起点の豊橋駅から終点の辰野駅を経て長野県の上諏訪駅まで各駅停車で直通する列車もあり、豊橋駅から辰野駅までは約6時間かかるが、一度も乗り換えることなく行くことができる。天竜川の険しい渓谷を縫うように走る車窓風景や、小和田駅や田本駅などのいわゆる秘境駅の存在から、鉄道ファンや旅行者に人気のある路線である。

駅間距離が旧国鉄の地方路線としてはとても短いのが特徴で、全長195.7km中に起終点を含めて実に94の駅がある。それらの平均駅間距離は約2.1kmと大都市の市街地路線並みであり、また地方鉄道の簡易な規格で建設されたことから速度は低く、急カーブや急勾配も多く見られる。

為栗駅(してぐりえき)も、その中の秘境駅の一つ、長野県下伊那郡天龍村平岡にある。戦前は天竜川の川岸に集落が点在していたが、平岡ダム完成によって水没し、人家は周囲に殆ど無い。」

TVで「秘境駅訪問」とか称してルポライター一行が為栗駅訪ねていた。駅前に住居があるが人気はない。待っていると老人が現れ、その家の持ち主とわかった。今は住んでおらず、管理のために来ているのだという。そして山奥におばあさんが一人で住んでいると告げる。

2日目になってようやくそのおばあさんが現れた。確か76歳と言っていた。自宅に行くと言うのでついていってよいかと聞くと「良いけれどもかなり遠い」との返事。整備されていない山道を1時間半もかかってようやく到着。日本風のあばら家が山の中腹にある。聞けば「30年以上前に自給自足の生活をしようとここを選んだ。夫は3年前に亡くなった。この家は夫と一緒に山の木を切りだして作った。」疲れたろうと、羊羹を出してくれたが、それもおばあさんがヤマの栗を集めてきて作ったのだという。「この居間から見る風景が好きだ。」というが眼前に広がるのは少し広い空間と木木と山々のみ・・・・。タモリをはじめとする解説者たちはびっくりして言葉も出ない。

この番組に妙に感動した。そして昔を思い出した。4歳の時に横浜大空襲で焼け出された。しばらく親戚の家に身を寄せていたが、結局長野県小県(ちいさがた)郡栗林村の農家の蚕室に引っ越した。蚕室だという事も、それがひどくみすぼらしい家だという事もあとから知った話で、物心ついたころであるから、世界はそういうものと信じた。電気は、確かなかったように思う。暗くなれば寝るまでで、緊急時にはアルコールランプか蝋燭をつけたか。水は山の水か何かを引いていたように思う。竈があったかどうか記憶にないが薪を燃やしていたことは確かだ。トイレはあったが、たまったものを農家が汲み取りに来た。「肥料になるから。」とお礼を置いてゆくものと、「大変だから。」と汲み取り代を請求する者、両方がいたらしい。母親が亡くなった時にそのころの日記を発見してワープロに記録したが、そういう物についての記録は記憶にない。

父親は東京で働き、一家の将来を何とかしようと頑張っていた。月に1度くらいの割合で戻ってきた。近くの上田市大屋駅から記憶にないが歩いて1時間くらいかかったかもしれぬ。風呂に行くのも月に1度くらい、ときどきその蚕室の持ち主の百姓の家に風呂をもらいに行った。そんな中で母は私と生まれて間もない弟を守って一人で頑張ってくれた。

そんな生活をこのおばあさんのスタイルは思い起こさせるのである。同時に現在はあまりにも豊かに幸せになりすぎてしまっていることに気が付く。私たちは実に面白い時に幼年時代を過ごした。昭和16年生まれ。この前後5年くらいは戦争の本当の恐ろしさは理解せず、生まれた時が最悪であったと後で気づき、右肩上がりで幸せになって行った。

自民党の若手国会議員同志のカップルが育休をとると宣言しているそうだ。私から見ると「甘えている。」と映って仕方がない。国会議員は谷垣さんの言うように他の職業とは少し違う。その一票によって国民の生活が一変してしまうことだってあるのだ。重要な職業であるからたいそうな給料をもらっているわけだ。手がかかるなら人を雇えばいいではないか。その間に夫がいないくらいの寂しさは受忍義務に当然入ると考えるのだ。・・・・もう一つ、これはこの二人がそうであると言うつもりはないけれど、議員は給料をもらいすぎているのではないか。楽をしようと、政治の信条などそっちのけで議員を志望するものまで出てくるのだ、と言いたくなる。

民主党の蓮舫議員が

「時間的自由度が高い国会議員は、完全育休より公務との両立が可能です。かつ、国会議員の育休は、給与も全額保証で民間より遥かに優遇されている」

「民間と比べ、特権的環境の恩恵を行使するのでなく、普通に保育施設を利用しながら両立をすることこそが、本人の言う地に足のついた政策を立案できるのではないか。または、特権優遇ではない国会議員の育休を制度化する法案を提案するほうが現実的だ」

などと反対している。この議員にすべて賛成するわけではないが、ここは正しいと思う。

 

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