1425「雪かきは雪がやんでから」(1月18日(月)雨時々曇り)
朝、ゴミを出しにゆこうとドアをあけてびっくりした。
白銀の世界・・・しかも雪はまだ激しく降っている。
6時前に、それでも意地でラジオ体操のおこなわれる妙正寺公園に出かける。
靴はいつもの釣り用の長靴。道路の中央は雪が積もっていないのだが、ときどき車が来る。1台のタクシーなど雪水を跳ね上げて私のごく近くをとおりぬける。「この野郎!」と思わず怒鳴るが、その時にはタクシーはもう20mも先に行っているから、聞こえるわけはない。
ようやく公園にたどりつくがこんな日に来るバカなぞいるわけがない。池の真ん中に鴨たちが何羽も浮いているらしい。らしいと書いたのは、まだ暗くて判然とせぬからだ。鴨は何を考えているのだろう。帰りみち、雪は雨に替わってきたようだ。傘を回転させるとどさりと重い雪がおちた。
夕方習字の練習があるから、昼前に荻窪に向かう。
雪はとっくにやんでいた。それなりに積もっているから当然また長靴である。バスを利用する。案外すいていた。私は10000歩を達成するために毎日歩くが今日ばかりは仕方がない。足でも怪我しようものなら元も子もない。
しかしここをバスを利用すると10000歩達成は大変である。西友の階段は当然8階まで登る。屋上のレストランの方は開いていたが、野外の子供たちの遊び場はもちろんクローズであった。おりてきてついでにルミネの階段も登ってみた。こちらは6階まで行ったあと、屋上階に行くためにエレベータを使う。7階が事務所になっているからだ。屋上は、ルミネファームとして小さく切って個人に貸し出しているらしい。こちらは喫茶もすべてクローズ。
登りながら携帯電話を見る。連日の株価暴落と円高である。僅かの財産を、株と外債建ての投資信託に投資している私は気が気ではない。しかし朝TVで聞いた話「売っているのはアラブなどではないか。余剰マネーを自国に還流させているのだ。」その話をもとにアラブの王様になったつもりでお金のことを考えてみる。アラブの王様は、2年くらい前はものすごくはぶりが良かったが、最近は原油の極端な値下がりで元気がない。とにかく1バレル100ドルを超えていたものが今は30ドルを割っている。そして投資ファンドが金を引き上げるから自国通貨安。
今仮にアラブのその国のお金の単位をラクダとしよう。王様にとっては買うものも家来たちに払う給料もすべてラクダ建てである。しかしそのドル換算の価値はどんどん目減りしている。そんな状況の中で王様はいいことを考えた。王様は金持ちだから日本の金も株式に投資して沢山持っている。この国で起きていることは株安と円高だ。それなら日本の株は売ってしまって円で持って入ればいいではないか。株価下落による損失を防げるうえに、ラクダ換算では財産は増えていく。一石二鳥なのである。
話を元に戻す。日高屋で例のピリカラ豚骨葱ラーメンの昼食。外に出ていても仕方がないし、温まるのか、店はずいぶん混んでいた。3時から習字の時間。2時過ぎに行き係りの人に、今日習字の授業があることを確認。あのa先生は忙しいだの、風邪を引いただの若いくせによくドタキャンをする。a先生は富山県高岡の出身である。
今年も実家に帰り餅つきを手伝わされた、と言っている。「そのうえおじいちゃんからは早く孫を作れとうるさい。」とぼやく。彼は東京で高校の数学の先生と結婚して数年、まだらしい。その彼が言う。「いやあ、都会の人は雪には弱いなあ。」
習字と言えばこの前面白いことに気が付いた。先生の助言にもとずき
1 墨汁の墨は相当薄めても濃く書ける。その状態の墨を使うと字が柔らかく見える。
2 筆に墨をたっぷり含ませて筆を上下させながら書く。決して強く紙に押し付けてはならない。
3 そのために肘はあげて腕の動きを自由にしてやる必要がある。
そのおかげで今日は少しよく書けたような気がした。
帰りももちろんバス利用。環八など車の通るところは雪がずいぶんなくなっているけれど、住宅街の道はまだまだ雪が融けていない。我が家の庭も勿論その伝。子供の頃なら雪だるまを作りたくなるような状況。私は雪が降っている間に雪かきをするようなバカなことはしない。しかしこうして雪が積もってやんでしまうと、やむを得ない。このままほっておけば雪は氷り、明日は滑りやすくなってしまうだろうと、玄関から道路まで20メートルあまり雪かき。
こういう時アパートの前は誰も雪かきをしないから雪がいつまでも残る。むかし店子の一人に元気のいい女の子がいて、私の家からスコップを駆り出し、友達まで呼んで随分雪かきをしてくれた。ああいうのは全く例外。しばらくして出て行ったが嫁にでも行ったのだろうか。
平凡な日々が続いている。平凡な日々のいとなみの中にちいさな発見をして生きて行きたい。
註 ご意見をお待ちしています。
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