1430「キングレコードチャリテイコンサート」(2月7日(日)晴れ

 

江東区文化センターで行われた「キングレコードチャリテイコンサート」吟と舞の祭典に行ってきた。

今日は毎日習慣にしているすべてを取り消し。ラジオ体操は行かない、10000歩歩くのもやめ、荻窪往復はバス利用・・・・実は昨日スポーツクラブで風呂に入ったところひどく疲れた感じがした。そのまましばらくクラブのロビーで休み、歩き出したが今度は寒気がした。仕方なくバスに乗って帰った。夜ガールフレンドのAさんと夕食、ハンバーグの夕食を用意したが、どうにも食べる気がしなかった。明日の会は先生が切符をくれたもので「席を埋めないと困る。」と言っていた。そんなことで迷ったが、思い切り一晩寝て、今日も起きてから2時間くらいぼんやりしていたら、ようやく元気が出てきた。10時過ぎについたが、なかなかの盛況で私の所属している霧穂会からの知人も多い。

オープニングは大木凛風という人の歌謡吟詠「朝顔に」、朝顔に釣瓶とられてもらい水、という俳句吟詠が入っていた。

それに霞穂会の江畑晨穂、こちらは今まさにNHKで放送されている「真田丸」にちなんだ歌謡吟詠「風雲真田丸」、一生懸命歌っている様子で剣舞が花を添えていた。素晴らしい。

第一部吟詠・剣詩舞では「サヨナラダケガ人生だ。」が、聞いたことが無く興味深かった。井伏鱒二の詩らしい。中村岳蕉という年配の人が吟じていたがどう人なのだろう。

この詩の元は、後でパソコンで調べたところ勧酒(于武陵)の詩ということだ。

コノサカヅキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ

カールブッセの「山のあなた」なども詩吟で歌われる世の中、これでいいのだろう。

第二部吟詠・詩舞(その1)では我らの木村先生の歌謡吟詠「寒梅のように」、舞がついていた。よく声が通り、舞もすばらしかった。

第三部は紅白歌合戦。5組の男女が吟じ、総合点でどちらが良かったか審査員が決める。この会は2年に1回催されるそうで前回は白組であったが、今年は紅組であった。白組はどうもお年を召した方ばかりが目だったようだ。

第五部は企画吟詠、隅田川をテーマに「墨東三絶」・・・そういえば会場のある江東区はまさに隅田川。

あの冒頭で歌った大木凛風は在原業平の和歌「名にし負はば」。古今集にあると言うが、伊勢物語第9段にも掲載されている名歌。

「名にしおはばいざ言問わん都鳥 我が思う人はありやなしやと」

木村先生がやはり和歌「たずねきて」を吟じていた。平安中期、琵琶湖のほとりで、人買いにさらわれたわずか12歳の梅若丸は隅田川の東岸関屋の岸に来たとき病にかかり絶命する。里人に見守られながらのいまわの際の句という事で

「尋ね来て 問えば答えよ 都鳥 隅田河原の 露と消えぬと」

江畑先生は藤田東湖の「将に小梅に徏らんとして感あり」を吟じていた。

第七部は企画構成吟「良寛さん」、良寛は晩年の約20年間新潟県燕市国上地内にある「五合庵」ですごした。そのころ作った俳句、和歌、漢詩等は詩吟でよく吟じられる。「半夜」「時に憩う」「余生」等。

最後に会場にいる者も含めて全員で「武田節」、体の調子を心配しながら、結局最後まで見てしまった。

レコード会社が主催する今日の様な詩吟等の会に出席するのは初めて、今では新宿の区連で行うもののみであった。そちらと違う点、気の付いた点を書き留めておく。

    出演者は男性は全員袴、女性は全員着物であった。・・・本部の方で指導しているのかもしれぬ。

    マイクはハンドマイクであった。これは新宿支部の大会では固定マイク、使い方に注意しないといけないだろう。

    譜面を見ながら吟ずるようなものはいない。絶句らしきものをする者がいないではなかったが、さすがにキング専属という事でプロ意識が強いか。

    伴奏はほとんどが尺八であった。時折、琴とシンセサイザー。

    歌謡吟詠、剣舞を伴った詩吟が多かった。考えてみれば詩吟だけではアピール力にかける、そこで歌謡、剣舞と組みあわせるのか。ただし歌謡でこれはと目を引く物はなかったように思う。

この先どのくらい詩吟を続けて行くかはわからぬ。しかしなかなか参考になったという思いで会場を後にした。風邪薬を買って帰ったが、体調はだいぶ良くなったように感じる。

 

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