1457「「お金の哲学」を読む。」(5月15日(日)晴れ)
自分がある考えを持っている、それを本にする、そういう時どういう風に伝えるのかが問題。この本は20台の若手が初めて書いた本らしいが、「一般人はどうする」、「小金持ちはどうする」、「大富豪はどうする」と分けて書いているところが面白い。もっとも一般人、大富豪はともかく、どうも小金持ちの定義がはっきりしない。大富豪とは純金融資産額で1億円以上、小金持ちは年収数千万円はあるが、純金融資産は1億円以下の人と一応定義しているようだが、しばしば著者のイメージは飛んでしまっている。面白いものを拾い出してみる。
01将来を考えるとき、一般人は年収2000万円をあきらめる。小金持ちは年収2000万円で満足する。大富豪は年収2000万円を通過点と考える。
年金暮らしの私には考えられぬリッチな話。結構。この中でロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん、貧乏父さん」を紹介していたが、金を使うなら金を生むものに、という考えは大切と思う。自宅に金をかけても何もならぬ。アパートを作るなら新しい金を生む。
03イメージとして大富豪は、一般人にとって「ずる賢い人」。小金持ちにとって「優秀な人」、大富豪にとって「まっとうな人」。考えさせる言葉ではないか?
05 うまくいかない理由を、一般人は社会のせいにする。小金持ちは運のせいにする。大富豪は自分のせいにする。
これは03も言葉の裏返し。うまくゆかないときに「自分の考え方」と「自分の行動」を変えることで初めて失敗から学べる。この考え方は年をとっても同じように思う。
11自宅を、一般人は郊外に買う。小金持ちは高級住宅街に買う。大富豪は会社の近くで借りる。
そうなんだろうな、と思う。いづれにしろ不動産を買うときに通勤時間の無駄、交通費を含めて考えない人が多いことに驚く。1時間余計に通勤時間がかかる。
1時間*250(通勤する時間をこう考える)*20(年間)=5000時間
5000時間*3000円(あなたの1時間当たりの給与)=1500万円・・・・。
14運動するなら、一般人はジョギングをする。小金持ちはマラソンをする。大富豪はトライアスロンをする。ジョギングもろくにできなくなった私。この著者は何を考えているのか。
24投資をするとき、一般人は単利で増やそうとする。小金持ちは早く稼ごうとする。大富豪は人生単位の複利で考える。
面白いことが書いてあった。複利運用には「72の法則」と呼ばれる便利な計算方法がある。「年利*年数=72」という方程式で、元本が2倍になる年数、年利を簡単に導ける。
もう一つ投資はいつそれを解約して使うかを想定することが大切。使わぬと予想されるなら、その金が清算されるのは死ぬとき、それまでに増えていればよいと考えるべきか・・・・。
31不動産投資をするとき、一般人は新興住宅地を買う。小金持ちは東海道線沿いを買う。大富豪は山手線の内側を狙う。
35その企業の将来性を、一般人はチャートで読む。小金持ちは財務諸表で読む。大富豪は経営者で読む。・・・・・チャートも財務諸表も大切であるが、特にワンマン型カンパニーの場合、経営者を考えることが大切に思う。ワンマン型でない場合はその企業の経営方針みたいなものが大切であると思う。一番単純なのが株主に対する考え方。会社が自分たちのことだけ考えているか、自分たちを支える株主を重視しているのか・・・・。
38投資に失敗したとき、一般人は金輪際、投資をしないと誓う。小金持ちは勝ちにこだわり傷口を広げる。大富豪は潔く負けを認めて次に進む。
「死んだ子の歳を数えても仕方がない。」その通りと思う。ここにも面白いことが書いてあった。「何事も10%までの負けであれば、その後の挽回がしやすい。」10%の負けであれば、11%上昇すれば取り返せる。20%の負けであれば25%、50%の負けであれば100%上昇しないと取り返せぬ。
40 保険には、一般人は勧められたので入る。小金持ちは相続税対策で入る。大富豪は興味がない。
ここだけは私は大富豪の考え方であった。保険は死んだり病気になったときに金に困るといけないから入るのである。そのとき何とかなると思えば、平均的には損をするのであるから入る必要はない。もっとも海外旅行の際などは危険が多すぎるからやはり入るのだけれど・・・・。
41相続税対策を、一般人は一切対策しない。小金持ちは老後に対策を始める。大富豪は若い時から暦年贈与する。
私はまさに一般人である。金というのは本人がこの世で自分の生活を満足されるためにある。お墓に線香を余計に立ててもらっても意味がない。遺産をたくさん残すくらいなら、生前贈与して子たちに感謝されたい・・・・。
註 ご意見をお待ちしています。
e-mail address agatha@ivory.plala.or.jp
ホームページ http://www4.plala.or.jp/agatha/