1469「一夜明けて・・・BREXIT」(6月26日(日)雨)

 

イギリスでEU離脱派が国民投票で勝利した原因についてBBC8つの原因を挙げている。

やはり大きな原因は独立党の党首が移民問題を大きく取り上げたことだ、としている。

理由でおや、と思ったのはイギリスはEU35000万ポンドも払っている。脱退してこれを払わないで済むとなればその金を社会保障に回せるではないか、という主張。この数字は正確ではないらしいが一人歩きしてしまったらしい。

イギリスのチェスターに住んでいたことがある。のどかな田舎であった。そういうところにイスラム教徒が多い移民が押し寄せれば、特に老人を中心に反発するのは当然かもしれない。

逆にロンドン等など都市部では若者の支持が多かったとか。国民投票をやり直せという署名が300万人の達したとの報道もある。若年層は国際的視野もある程度はあるだろうから、異教徒への抵抗も少ないかもしれぬ。それはイスラム社会においても同じであろうから。

世界の金融システムがおかしくなると揺れている。イギリスの株価が下がり、企業の格付け等が下がることは当然だが、各国で株価が下がり、マネーは安全を求めてドルや円を買う。イギリスではキャメロン首相はやめてしまった。次の首相はだれがなるのか、その人はこの投票結果を受けてどう行動するのか・・・・全く不明である。

日経平均は金曜日は1300円以上も下げ、1ドルは瞬間ではあるが99円台を付けた。「財産が減るのは嫌い」な私は分散投資とわずかな財産を株、外国通貨と日本円で運用していたが、どれもダメ、ため息ばかりが出てくる。

ただ私はこの問題の成り行きは楽観視している。

メデイアは話題になることばかりを取り上げたがる。EU問題も同じで、各国で反対運動が起こっている、こんなに問題点があると騒ぎ立てる。しかしEUの利点は計り知れないほど。最近は民主主義の世の中、政治は数で動く。アラブの春が中東に広がったのは、それだけ独裁政権の下で自分たちが苦しんでいると感じている人が多かったからではないか。それに比べて大多数が不満と感じるほどEUというシステムに問題があるのだろうか。イギリスの場合は島国でやや例外、国力は結構ある、EUなようなシステムで本来なら中心になるべきであるのに、フランスやドイツが幅を利かせて思うようにならぬ、その不満が入らなくてもなんとかなるだろうと思わせるのではないか。現に通貨はいまだにユーロではなくポンドである。

通貨の問題も、各国通貨がそれほど弱いわけではない。新興国の成長力が減るわけでもないし、将来の財政再建の見通しがあやふやな日本の円がどこまでも買い勧められるほど強いわけでもない。

それにイギリスは脱退するとなれば、これから関係をどうするか取り決めをする必要があり、2年はかかるとか。2年もあればその間に何が起こるか知れたものではない。やっぱりEU脱退はやめた、と言い出すかもしれない。EUだって何とかしようと考えるに違いない。

そんな風に考えれば投票の結果だけを受けて天地がひっくり返ったみたいに騒ぐ必要はないし、当面事態は徐々に回復してゆくと思う。もっともこの問題とは関係なく日本株全体の動きとして円高にシフトし、中国や韓国に圧倒されている現状ではそれほど楽観的にはなれぬが・・・・。

今こそ株は買い時かもしれぬ。しかし最近アベノミクスのご意向も薄れたのか株価は下がり続けていおる。もう底だろう、もう底だろうと少しづつ買い、今は文無し・・・素人の投資とはしょせんそんなものかもしれと自嘲気味。

(追記)628日。まだまだ混乱は続いているが、予想通り立ち直りの動きもある。

円は5月ごろ銀行の某氏が「実は円は98円まで行くかの知れない、と社内で言われている。」と言っていた。その手前で踏みとどまり101円くらいの様子。各国の協調もあのリーマンショックの反省を生かし、それなりに動いている様子である。

それにしてもあのイギリスの離脱派の首脳はEUに拠出している金はずっと少ない、それにそれを社会保障に回せるわけでもない、移民もゼロにできるわけではない、など言いだしている。国民の間に「だまされた」との声が強いとか。国民をだまして当選した政権は有効なのか・・・・ふとそんな疑問がわいたけれども政権の成立なんて大なり、小なりそうなのかとも思ったりする。日経平均は徐々に回復し、29日朝の報道ではNYも大幅に上げたそうだ。

73日 ジョンソンロンドン市長という人にはあきれる。あれだけ国民を引っ張っておいて「党首選には出ません。」だって・・・・。これでイギリスの今回の行動が失敗と映ればEU瓦解の動きも少し弱まるのかもしれぬ、とは淡い期待?

 

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