私は日記に大抵は何かのテーマをみつけて書くようにしている。
しかし日記というのは、本来その日あったことを書くべきものである。何時に起きて、どんなメシを食って、どんなことをして一日が過ぎた・・・・・これだと記録にはなるけれど、日常なんていうものは繰り返しだから、後から読んでも人が読んでも面白くもなんともない。しかしそこをあえて今日は年度の初めということもあり?挑戦してみたい。
カーテンを越してくる朝の日の光に私は目を覚ます。
豆を引いてコーヒーを入れる。パンに昨日の残りのチーズとキャビアを載せる。レタスと生ハムでサラダ。それに冷えた牛乳。それが私の朝食。
近くの公園にラジオ体操に行く。ふと斜め前を見ると見覚えのある美人ががんばっている。あっと声を上げると向こうも気がついた。私は最近アパートを新築した。そこに越してきた近くの病院の看護婦さんである。目顔で挨拶する。
体操が終ってランニングだ。私は最近1日2キロ走ることにしている。公園を出て神社の横を通り広い通りに出る。墓地と梅林を左右に見ながらすすむ。信号を左に曲がってお寺に沿った坂道を下る。ちょうど朝日に向かう形になり実に気持ちがいい。角を曲がると桜並木越にプラネタリウムの丸いドームが見える。桜はもう満開だ。公園に戻り、1キロである。もう一度回る。少し息が切れる。時計を見る。5分30秒、悪くないラップだ。
さっきの看護婦さんがまだいた。公園の水鳥やら桜や椿、あるいは年寄りのやるペタンクと言うボール遊びなどを眺めていたらしい。一緒に戻ることにしたが、近くにジョナサンがあるのでそこで一服した。彼女は若い頃の吉永早百合を思わせる。その身の上話など聞かされ、よろしくと頼まれる。鼻の下がむずむずし、ついでに臍の下にめずらしくテントが張られ、大分若返った気分・・・・。
家に戻り独りになる。新聞に目を通す。今はイラク戦争一色である。
「フセイン大統領、日本亡命を打診
外務省筋が明らかにしたところによると、フセイン大統領が、ひそかにアメリカに身柄を引き渡さないことを条件に、日本への亡命を打診して来ているという。日本としてはイラク侵攻を続けるアメリカを助け、実質的に中東に平和をもたらす最大のチャンスと考え、鋭意検討している。」
9時になると株式市況が開いた。長引く不況で日本の株式市況は滅茶苦茶である。しかし私に限って言えばそうでもない。N製薬の株を2万株持っているが、寄り付き50円ほど安い。しかしそれでも3750円である。この会社は一時倒産しかけた。そのとき50円で買ったのだから笑いが止まらない。実は卒中防止の新薬イキトニ-N(IKITNI-N)が大ヒットして株価はうなぎのぼりである。
10時過ぎに知らぬ男から電話がかかってきた。
「こちら**社といいますが、先日は当社の主催する「香り」エッセイにご応募いただきましてありがとうございます。貴方様の「猫の尻尾付近から発する香り」が特別大賞になりました。*月*日、賞金1000万円とペアで世界一周旅行券の授与式が行われますので・・・・。」
ウヒョー!
ついで結婚した娘から電話。「**の入学祝、100万円なんてありがとう。助かるわ。それから私の亭主今度部長になったわ。今度の土曜日、みんなでお父さんのところに行くわ。おいしいもの、作ってゆくから期待してね。」
11時半に彼女と昼飯を食べようと帝国ホテルロビーで待ち合わせる。彼女は粋な和服を着てやってきた。さっと近づく。しかしその向こうに朝一緒だった看護婦さんが偶然・・・。
……・・
以下、馬鹿馬鹿しくなり省略。今日は4月1日であります。お許しを!
ここからは本当のところ。嘘をつけることを前提に私の夢を書き綴ってみたけれど、リタイヤした男の夢なんていじましいものですね。ブッシュ大統領やフセイン大統領はどんな夢を見ているんでしょうか。
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