1473「東京都知事選挙に思う」(714()晴れ)

 

イソップ物語の「王様を欲しがったカエルたち」というのはこんな筋でしたね。

「カエルたちは自分で自分を律するのに飽きてしまった。王様の力を受け入れ、統制してくれる政治を望んだ。カエルたちをおとなしくさせるために、神様は丸太を与えた。カエルたちは最初はおとなしくしていたが、そのうちに王様が何もせぬとわかると丸太の王様をバカにし、飛び込み台に使い始めた。カエルたちは苦情を言った。そこで神様は変わりの王様に鶴を送り込んだ。すると鶴は前の王様とは違ってカエルたちを食い始めた・・・・。」

東京都知事選をこんな話に例えたら、ぶっ飛ばされるだろうか。しかしこの先どうなるかわからないけれど東京都知事問題、考えれば考えるほど馬鹿なことをするもんだ、と思ってしまう。私は今でも舛添さんをやめさせる必要はなかった、と考えている。

あれは週刊誌が舛添氏が毎週湯河原に公用車で行っている、と暴露したところから始まった。やがて豪華出張の話や骨とう品等の購入、最後には家族の旅行に金を使ったという話にまでなった。そしてもともとケチだなどという尾ひれまでついた。しかし法律的にはあまり問題にならない。湯河原公用車問題は訴えた市民がいたが退けられた。金の問題は別にして仕事の面で問題はあったのか。実績はオリンピックの推進、石原氏の残した都民銀行問題の解決、災害避難マニュアルの作成くらいで大きなものはなかったが、大きな問題があったとも思えない。騒ぎ立てたのは週刊誌に庶民、面倒を見たのに冷たいと敵に回った公明党、そして参議院選挙でこれ以上評判が悪くなってはと無理やり引きずりおろした自民党・・・・寄ってたかってつくりあげた三文芝居に見える。

さて後釜の選び方。期間が短かったせいもあろうが、誰も都政に対する展望なんかないように見える。その中で小池さんは最初に宣言したのだから、知事になりたいという意思は明快。混迷の中「国政で活躍したいから出ない。」と宣言した蓮舫氏とともにエールを送りたい。ただし都政に対する展望はというと最初から都議会の解散など言いだし、何をどうしようとするのかどうも不明解。あとの二人は担ぎ出された、あるいはそのような者になれるなら、自分にとってハッピーと応じたに過ぎないように見える。・・・・人は常にまず自分中心に考える、というのが私の最近になって感じる結論。政党は実は誰がなってもいいが、メンツばかり重視しているように思う。

さてそんな状況で私としてはだれに清き?一票を投じるべきか。

ダイヤモンドオンラインの山崎という人のエッセイに都知事選びなんて新入社員選びみたいなものだ。と書いてあった。そして都知事候補の面接採点シートを作るとすると、評価項目は何だろうかと思いつく項目を挙げていた。

*(1)おカネにクリーンか?(2)基本的な処理能力が高いか?(3)健康で献身的か?(4)行政に関する知識・経験は豊富か?(5)東京都議会・都庁への態度をどう評価するか?(6)東京オリンピックに対する考え方が好ましいか?(7)中央政府、地方との関係に対する考え方が好ましいか?(8)思想信条が好ましいか?

山崎氏はこの基準で誰がどうであるかあまり言及していない。私流に述べれば、(1)は開けてみなければわからぬ。小池氏にいろいろ問題があるとか、金の面ではよいだろうが鳥越氏には女性問題があるかもしれぬなどささやかれている。(2)と(4)は似ている。増田氏が一番高い、と言いたいところだが、岩手県で次々箱モノを作り、岩手県の財政を苦しい状況にした末逃げ出したのだ、という記事もある。43歳で期待されて知事になったが、12年の後に残った借金14000億は就任前の2倍である、との記事もあった。一方で鳥越氏は素人だろう。鳥越氏は(3)も問題。下りた宇都宮氏を入れた所信表明で「都民全員に癌検診を」というほどである。ある記事には「途中で問題が起きて、都民はまた50億円使うことにならないか。」と書いていた。(5)は最初から「知事になったら議会を解散する。」と言っている小池氏が問題なのは当然だろう。しかしボスがこそこそ知事候補を決めるような議会,舛添氏追及でも自分たちの給料や特権に口をつぐんでいた議会・・・・そんなものと仲良くやってゆく必要があるのか。(6)について所信表明で、誰もほとんど述べなかったことに驚いた。明るい社会も待機児童の解消も大切だが、石原、猪瀬、舛添三知事がそれなりに懸命に取り組んできた問題であり、喫緊の課題である。(7)について増田氏は2008年から総務大臣をやっていたが「東京に金が集まりやすい税体系を変えるべきだ。」など東京蔑視ともとれる主張を繰り返していた。(8)についてさすがに所信表明で思想信条を述べる人はいなかった。しかしよくこういう手合いはいる。「原発反対」だの「憲法9条を守れ。」だの・・・。地方政治には直接には関係の薄い議論で人々をあおるのはやめてほしいとだけ述べておこう。

それぞれに点数をつけて合計で、などというつもりはない。それぞれの重さが見方によって大きく違うからだ。でも参考になる。みなさんはだれを選びますか?

 

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