1502「私の体と人間ドック」(11月4日(金)晴れ)
医者との付き合い方ほど難しいものはない。個人の自由な判断でいうけれど、株式投資の選択と同じで十分な情報が与えられずに判断だけが求められる。しかも前者なら失敗しても挽回する手立てがあるのかもしれないが、後者は自分の一生にかかわる。ある医者が「セカンドオピニオンは聞かない方がいい。最初に行った医者を信じるべきだ。大体セカンドオピニオンを述べる医者は最初の医者の見解を知ったうえで助言するのだから絶対有利で調子のいいことがいえる。」しかしこれは全く医者から希望であって、診断される本人にはそれどころではない!
また別の情報では「医者にはできるだけ行かないことだ。」と友人の一人は豪語する。「癌は手術するべきではない。」する者もいる。こんな意見も私たちを惑わす。
ただ一つ私が感じることは、つねに病気に対する警戒は怠ってはいけないということだと思う。株について私は人に言う。「株は少しでいいから持っていた方がいい。現代は経済抜きでは社会のことはわからぬ。わずかの株を持つことによって己が社会の変化に関心を持つようになる。」医者も同じことだ。普段健康に見えても看視を怠ってはいけない。
後期高齢者になって変わったこと。もちろん体力の衰えなどもあるけれど、私にとっては健康保険料がずいぶん高くなったこと。今まで勤めていた会社の団体保険であったがそれが国民健康保険に切り替わり、区が割り当ててきたのだ。これに伴い1年1回の人間ドックへの補助もなくなってしまった。代わりに無料の杉並区健康診断を受けよ、という。そちらに行こうかと思ったが、健康第一、今まで受検していたものをできれば変えたくない、やはり人間ドックの方が検査項目も多い様だ、など考え、高い金を払って、そちらに行くことにした。
池袋サンシャイン60にある虎ノ門サンシャイン病院。
8時受付を7時半過ぎに行くと5番目であった。ここのシステムは全く機械化されている。
一つの検査が終わると次の検査に行くよう言われ、患者は狭い廊下を行ったり来たり。無駄がない。「丁寧な検査」は胃のバリウム検査も含めて1時間足らずで終わってしまった。1時間ほどおいて総合診断と称して医師が面談する。面談した女医によれば「体重等も昨年と変わりなく、中性脂肪等も問題ない。若干尿酸が高いから塩分の取りすぎに注意してほしい。」という程度であった。
視力は左右裸眼で0.9、何となく見えた方向を断定して言うのだからどの程度正確か。自分としては確実に視力が落ちているように感じる。
私は黄斑変性で右の眼で見ると柱が曲がって見える。河北病院で手術をしようと言われたが別の医者に「日常生活に支障がない限りむやみに手術などしない方がいい。」と言われ、そのままで数年続いている。緑内障の可能性もあると言われ、視野検査を定期的に行っている。こちらは最近目薬は点した方がいい、と言われ続けている。
医者は河北病院でほかに前立腺がんの指標になるPSA値を図っている。4-4.5は若干高いが安定しているのでチェックは6か月に1度くらいでいいと言われている。
他に右の耳が少し聞こえにくいようであった。前から言われていたこと。
膵臓のポリープは昔からのもので特に変化はない様だ。
しかし私自身の感想として気になったことが二つあった。
一つは血圧は134、図りなおしたところ139、下は70代で問題ないがこの数値は年々上がってきている。もう一つは腹囲、92.5センチで昨年より2センチも増えている。道理で先日ある男の葬儀があったときに喪服のズボンがずいぶんきつく感じたと思い出す。要するに危険水域にはまだ達していないけれども加齢という波は着実に押し寄せているということ。私の友人は「人生は暇つぶし」と言っていたが、私はできるだけ長くしたいので気になるところ。
最後に大腸がん検診。もちろん今回もベん検査は行いうが、どこまで信用できるものか。3年くらい前に渋谷のT医院で内視鏡検査を受けて以来受けていない。高齢の場合下半身麻酔を行うので確か高齢者は付き添いが必要、とあった。私の場合、伴侶がなくなかなか頼みずらい。この病院が勧めるのは、マルチスライスCTによる撮影。20分ほどで大腸の3次元画像を取得でき、苦痛を伴わない、ということだ。ただし「臨床的に問題になる5mm以上のポリープにおける十分な診断が確認されている」というから、それ以下は難しいということか。また組織の採取ができないので、異常が指摘されたときは、あらためて内視鏡検査を行う必要がある、若干の医療被曝がある、とされている。結論が出せず、先送りにしてしまった。
結果は1週間くらいで郵送されてくるそうだ。それを見て今後どうするかは判断したい。
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