1517「僕たちのクリスマス」(1221()晴れ)

 

もう12月も20日過ぎ、暮れはあわただしい。クリスマスが終わればお正月。

年賀状は100通くらい出さねばならぬ。ようやく図案が決まった。クリスマスカードは最近毎年2通しか来ない。一人はロンドンに住んでいるチェスター時代一緒であったお医者さん一家。日本語でいいから気が楽だ。もう一方はチェスターで世話になった夫妻。最近はカードでなくe-mailで送ってくる。子や孫が多く、それぞれに活躍してる様子。

日本にキリスト教は根付かなかった。全人口の1%いるかいないかのオーダーだと聞いた。その宗主であるイエスキリストが生まれたという日などなぜ祝う必要があるのだろう。しかし日本人はすべてのものを受け入れていつの間にか自分流に替えてしまうという特性を持つ。

私のクリスマスの思い出はやっぱりサンタクロース。小学校5年くらいまで、その存在を信じていた。朝早く目を覚まし、枕もとを探り、プレゼントを見つけたときのうれしさ。子供心にわすれられない。いつか漫画本が2冊あったが表紙が違うだけで中身は同じだった。親に聞くと「それはサンタクロースが間違えたのだよ。」そして翌日には父親が「サンタクロースと交渉して」別の漫画の本をくれたのを覚えている。

自分が親になり、子たちにサンタクロースとしてプレゼントもした。しかし亡妻はクリスチャンではなかったからジングルベルを歌った覚えはない。今の世の中、親はどのように子たちにクリスマスを教えているのだろうか。

街にはキリスト教は信じないけれどもあそこにもここにもクリスマスツリーが飾られ、クリスマスセールが行われ、時にはジングルベルまでなり始めた。

特にクリスマスツリーはLEDの発明でぐんと立派に派手になった。青い光を放つLEDが当たり前になり、普通の家庭まで派手にイルミネーションを飾る。大きな木に飾ると昔は小さな無数の電球が熱を発して木に良くない、とも聞いたが、それもLEDの出現でなくなったようだ。

そうであれば余命5000日の老人と言えども祝わないわけにはゆくまい。ましてや相棒のガールフレンドのAさんは立派なクリスチャンである。敬虔深い彼女は信濃町の教会に通い、祈りをささげ、献金をし、聖書のお話を聞き、会員に配る新聞の編集まで行っている。もっとも歴史も勉強する彼女は「キリスト教も異教の征服などおよそ人道的らしからぬことをしている。」

クリスマスをそれぞれの都合もあって少々早いが今日やってしまおう、ということになった。ホテルもいいけれど値段が高いだけ、夜もいいけれど帰りが寒い、と「ケチで無精」になった老人二人が勤務していた会社のクラブに11時半。平日の昼間と会って、行ったときには私たちだけであった。それなりにワインを開け、それなりにおいしいものを食べた。

そのあとすぐ近くのカラオケに行った。小さなカラオケ店、防音が悪いのか隣の部屋の音声がガンガン聞こえてくる。彼女はいつもは歌っていないナットキングコールの「枯葉」を上手に歌った。しかしキリスト様はこんな祝い方を天国でどんなふうに聞し召されているであろうか。

一人の家に戻る。冷蔵庫を開ける。10日くらい前に買ったシュトーレンがもう5センチばかりになっていた。薄く切りだしてかじる・・・・。本当のクリスマスまで残っているかなあ。

(追記24日)「クリぼっち」という言葉を知ってますか。

クリスマス一人ぼっちのこと。博報堂ブランドデザイン研究所の調査では

「スマートフォンのLINE利用者を対象に11月にウェブで実施し、10〜40代の男女5千人の回答を分析した。重点対象の20代は男性762人、女性805人が協力した。今年のクリスマスは誰と過ごす予定かを聞いたところ、20代未婚男性では恋人や友人、家族と過ごす予定のない人が33%を占めた。同女性では26%だった。」

とか。そしてこれはJ-CASTニュース

「そんな「クリぼっち」に着目したのが飲食業界だ。クリスマス期間に合わせて、「一人客」に向けた限定サービスを打ち出す店が増えているのだ。コロワイドが運営するチェーン居酒屋「NIJYU-MARU(にじゅうまる)」では、1224日と25日の両日限定で、カップル禁止シート「禁愛席」を設置。コロワイドの広報担当者は22日のJ-CASTニュースの取材に、「一人客や友人同士が来店しやすいように、こうした施策を考えました」と話す。・・・・・・」

しかしそんなサービスも対象にしているのは若者男女。シニア墓場目前を対象にした商品はまだ販売されていない・・・・・。特別介護サービス付きとか。

 

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