1518「中国と私」(12月27日(火)雨)
安倍首相が真珠湾を訪問し、真珠湾攻撃の犠牲者らが埋葬されている墓地を訪問するとのこと。オバマ大統領の広島訪問に対する訪問のようにも見えるがよいことである。外交と言えばこの前はプーチン大統領がやってきた。「領土問題で成果を上げられなかった。何のための交渉で会ったか。」などケチをつける人もいるが、それでもよかったと思う。
日本が目指しているのは平和な繁栄である。統計を見れば以外に国内産業も強いけれども根本は貿易立国であり、観光立国が目標であろう。中国の膨張主義、北朝鮮の脅し等いろいろあり自衛隊にそれだけの役割を担ってもらわねばならぬが、彼らともちろんことを構えるべきではない。そんな風に考えればアメリカともロシアとも仲良くすることは大切だ。
ブログ1516「「天下と天朝の中国史」を読む。」について中学生同期のa君から感想をもらった。a君は現役時代世界をまたにかけて活躍した。無断で感想の一部を引用。
「私の中国人のイメージは、出張で出会った人々、純朴で丁寧、礼儀正しいオジサンたちです。私が初めて香港を訪れたのは、1972年(昭和47年)のことでした。当時の香港は、あの映画「慕情」や「スージーウオンの世界」の雰囲気がそのまま残る、なんとものどかな街でした。
中国本土は90年代に10回くらい出張しました。広州交易会の広州にはじまり、北京郊外の盧溝橋で、日中戦争の発端の感慨をむりやり想像し、天安門の階上に立ち毛沢東の気分になり、上海(ここが回数としては一番多く滞在も延べ8か月)では、上海博物館所蔵の古代文明の質と量の厚みに圧倒され、一方、京劇の魅力に取りつかれ何度も劇場に通いました。・・・・・・。」
最近の日中関係を見て私の周辺にも「中国は嫌い」という人が目だつ。しかし歴史を紐とけば日本は中国文化圏にあり、中国の後を追いながら発展してきたことは認めねばなるまい。南京大虐殺記念館は、中国が子供の教育にまで使っているという。日中間でいろいろ取りざたされている。私は残念ながら南京にいたことがないが彼の感想。
「侵略、虐殺という単語が使われ、30万人が虐殺されたと記録されていましたが、展示最後のメッセージに未来志向で平和を望むと結ばれておりホッとしたのを憶えています。・・・・・」
私自身の経験を少し語ってみたい。
国に関心を持つのはやっぱり何かの機会が必要。私が中国本土に初めて渡ったのは1994年に環境案件海外経済協力基金SAPROF調査団に参加したときである。11月13日から12月9日まで1か月足らず。北京から入り、上海、本渓、包頭、フフホト、蘭州、柳州と回った。さらに翌年の2月20日から3月4日まで2週間ほど追加調査に行った。
朝、車で走ると100m先さえ見通せないほど曇り、青い空がなかった。石炭の火力による暖房を天然ガスや集中暖房に変える案件であった。この機会に結構彼とは違い、役所関係の人が多かったけれども、多くの中国人とコンタクトした。
a君の言う中国人が基本的には「純朴で丁寧、礼儀正しいオジサンたち」という考えに共感する。ここでは省略したが、a君が書いているように酒も食事もうまい。普通の中国料理に加え、蒙古の家庭でごちそうになった刀削麵、豪快な羊肉のしゃぶしゃぶなど忘れられぬ。ただ酒はもともと弱かったから宴席ではごまかすことに苦労した。
2000年に定年退職してから、パッケージツアーに参加していろいろなところに行った。最初の旅行は上海周辺の名所を巡るもので確か8日間で29800円という触れ込み。実際には一人旅だったから追加料金を取られ、倍くらいになったが、それでもずいぶん安い旅であった。ほかに大連、厦門、九塞溝等々。
2008年に北京オリンピックが開催された。私はNHK講座などで中国語を勉強し始めた。さらに書道などの延長で読売文化センターでも勉強を始める。また昨年からは折に触れてCCTVを聞くようにしたり・・・・。個人レッスンでお世話になっている女性を通じて、普通の中國人の持つ考え方も少しわかってきたような気がする。日本の侵略、国民党から共産政権への交代、文化大革命など苦労が多かったせいか、彼女はずいぶん物事に積極的に感じる。しかし私の中国語は一向に進歩せぬ。とにかく発音の難しい言語だ。しゃべるよりも聞き取りが難しい。
中国国民を一人ひとりとってみれば、全体はa君の表現のようになるのだろう。しかし国家としてまとまれば、そうはいかぬ。今回の安倍首相の真珠湾訪問についても日米二人羽織と揶揄し、自分の主張だけで作った南京大虐殺記念館には来ないのか、と主張している。
歳の瀬も押し迫ってきたが、私自身は中国語を中心に中国のことを今後も勉強したいと思う。また中国を旅行したいけれども情勢がどういうことになるのやら・・・・。
註 ご意見をお待ちしています。
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