1519「大納会等」(12月30日(金)晴れ)
いよいよ今年も明日でおしまい。株式市場は納会。
2015年12月31日 日経平均19033円、1ドル120.57円、1豪ドル87.75円、原油36.685ドル/バレル 米国DOW16016ドル
2016年12月30日 日経平均19114円、1ドル116.87円、1豪ドル84.32円、原油53.795ドル/バレル 米国DOW19819ドル
(手元の表からとったもので少し違うかもしれぬ)
結局あまり変化はなかったなあ。一時は日経平均は16000円台まで突入、1ドルは100円を割れるかまで取りざたされたが、大方が予想しなかったトランプ効果で元に戻したという感じだ。その効果も最後の最後で一巡の様相を見せ始めているが・・・・。別の見方で原油が価格を取り戻し、米国の強さが目立った1年でもあった。
日経新聞(31日)には2011年末、日本ではアベノミクス発足1年前の相場が乗っていた。日経平均8455円、1ドル79.90円、原油98ドル/バレル、米国DOW平均12217ドル、この5年の変化と比べれば結果としては平穏な1年?
来年、世界は一体どうなるのだろう。素人の私がわかるわけもないけれども、「激動2016」として特集を組んでいるのでこれをベースに考えてみたい。
まず「英、EU離脱決定」。簡単に言えば難民受け入れは嫌だ、という声が離脱をきめたものの、今後の実際の離脱に向けた動きは不透明。産業界にはEU域内無関税のEU単一市場へ参加できなくなることへの不安が多いという。難民の受け入れを制限したいところだが、私はどうも自然に落ち着くのではないかと考える。今年の大きなニュースにISの勢力交代とシリアの和平。移民輸出国にもある程度平和が訪れ、これに受け入れ側の欧米が「民主主義がいうがやっぱり難民は嫌だという風潮」なら、出る方も少なくなってくるのではないかと期待する。
トランプ氏以後が見通せない。それはその通りだろう。しかし共和党の重鎮を閣僚に登用するなど、極端を言うけれど実行の段になると現実的になるのではないか。TPPは脱退するけれど、一方的な米国自身保護主義政策が不利なことはわかっているだろう。メキシコとの壁だって移民を送り返してしまえば、アメリカ自身が困ることをわかるだろう。日米安保も費用の問題はあろうが、中国防衛は必要と認識し始めている。選挙で宣伝した巨額のインフラ投資は財源の見通しが立たない。一方でその思想に対し、日経新聞には「リベラルに反発分断あらわ」とあるけれども、だからと言ってトランプ政権がひっくり返る可能性はあるまい。
「中国が覇権主義であるのは明らか。」という人が多い。その通りと思う一方、今の時点で原則として豊かで平和な発展を求める考え方は変わらぬう。尖閣列島を巡ってまた何か起こるかもしれないがそれ以上のことはまだ何も起こらぬだろう。怖いのは北朝鮮であるが、本質的には体制維持が精一杯で、日本や韓国に何かできるという段階ではないだろう。韓国はどうなってしまうかわからない。民衆がデモをして共感を得られれば自分の意見が通り、追い出した政府の約束は覆して構わない、というような国とはまともに付き合っていられまい。そういえば韓国の新聞がどこかに「韓国を軽視する中国、日本」というようあ記事を書いていた。
日本は「トランプ氏の登場により、景気がよくなると先取りした円安株高効果」の方が心配ではないか。円安は行きすぎれば原油価格の高騰等、円高になれば株安となり、山の尾根を歩くような感じだ。トランプ効果は一時の夢で終わる可能性も十分ある。
安倍内閣は円安・株高で企業が収益を上げ、その利益が投資や賃上げに回って消費が増え、さらなる企業収益の拡大を呼ぶ、そんな流れを期待するが、どうも今まで痛めつけられ、今後にも不安を抱く企業は内部留保を増やすことに重点を置いている。その結果「デフレ脱却というところまでは言っていない。」と弁解する通り、個人消費は伸びず年間物価上昇率2%は遠い夢のようだ。そうなれば17年4月の消費増税もまた延期になる可能性も考えられなくはない。
ただ安倍内閣は、野党が攻め手を欠くこと、外交で中国には毅然とした態度で臨み、トランプ氏にいち早くアプローチ、真珠湾を訪問して米国との和解を印象付けたり、効果は薄かったもののプーチン大統領に訪日させたり、なかなかうまく立ち回っている様子。上述の尾根から落ちるような事態にでもならぬ限り盤石に見える。
評論家というより引っ張り出された会社のトップなどが今年も株価や円ドルの予測を行っている。去年はその予想外のこと続きで皆当たらなかった。来年はどうなることやら・・・・。明日は除夜の鐘でもきいて煩悩を振り払うか。
註 ご意見をお待ちしています。
e-mail address agatha@ivory.plala.or.jp
ホームページ http://www4.plala.or.jp/agatha/