1521「新年パーテイとビットコイン」(18日(日)曇りのち雨)

 

渋谷から田園都市線に乗り青葉台。そこからバスで霧が丘。20年近く前に亡くなった亡妻の妹aさんの家に到着。

去年夫君が帰り際にバス停まで送ってくれたことを思い出す。歓談中「新聞等を読むのが職業」など、いろいろと雑学を面白おかしく披露してくれた。それまで自分だけの世界にこもり、とっつきにくい人のように感じていたが、ずいぶん変わったと感じた。それが昨年6月の突然の死。昨日のことのようだ。

私の妻は20年くらい前に他界した。その後aさん宅にいつの間にか関係者が正月に集まるようになった。aさんは、面倒見がよくおいしいものを作ってくれるからだ。しかし私のような老人にとっては、夫君の高尚な話を聞くのも楽しみであった。建設省の上級官僚、鹿児島県警の所長を務めたこともある。定年後は東北大学で一時期教えていた。とにかく勉強家で我々と歓談する時間さえ時々さけて書斎にこもっていた。

今日もaさんはテーブル一杯の料理を苦労して作ってくれた様子。ワインも並びもうa家の子たち、私の娘たち家族や私の弟まで来てパーテイが始まっていた。aさんのお孫さんは3歳になるがずいぶんしっかりしてきた。

私の娘二人の亭主はともに銀行マンである。この際と私は最近疑問に思っていることを聞いてみた。ビットコイン(仮想通貨)・・・詩吟の仲間にもこれにはまって、ずいぶんいい投資になっていると自慢している者がいる。「どういうシステか。君たちの銀行はこれにも取り組むというがどのようにするのか。」

新春から日本経済新聞に「断絶を越えて」というシリーズが掲載されている。

「当たり前と考えていた常識が崩れだす。早まる一方の技術の進歩やグローバリゼーションの奔流が、過去の経験則を猛スピードで書き換えているからだ。昨日までの延長線上に無い「断絶」の時代が私たちに迫っている。」

その一つ6回目に「ビットコインvs.銀行」「仮想通貨は100年後にはもっと使いやすくなり、一部の国では法定通貨になる。」・・・・そして一部には銀行がいらなくなるのではないか、という声さえささやかれる。

ビットコインはどうやらスマホに蓄えられる商品引換券のようなものらしい。しかし1ビットコイン100円で売り出したものが、それで300円の商品が得られるとなれば、ビットコインの値段は上がってゆくのだろう。ビットコインを商品と交換してもらえるところは現在ではまだ少ないが、急速に増え続けているらしい。そうなれば発行体は、その次に発行するときは1ビットコインの価格を市場価格に合わせて釣りあげるだろう。繰り返せばビットコインは値段が上がってゆく可能性がある。貨幣ではないから、海外送金等は非常に安くできる。ビットコインを自前で増やすなどの不正に対しても「ブロックチェーン」などの技術が進んでいるという。

ビットコインは財産なのか、値上がりに対して課税されるのか・・・・その辺はまだ当局が詰め切れて内容だ。良い商品に見えるが発行体がつぶれてしまったり、よい交換商品を提供できなくなってしまえば、価値の下がる商品・・・そんなものが世界を替えようとしているのだという。

ただ銀行で発行しようとするビットコインは、別に商品と交換できるようなものではなく発売価格のまま、口座に預金がなくても使えるなど利便性を補う商品らしい。ビットコインはわからないところも多く、もう少し勉強が必要か。

「断絶を越えて」はほかにもずいぶん面白い指摘が多かった。新聞社を困らせたトランプ大統領のツイッター作戦、ロボットによる無人工場と渡り鳥生産からの卒業、記事にはなかったがクラウドコンピュータを使ってビッグデータを集めると同時に顧客に使いやすさを提供するIoT技術等々。第4次産業革命とか言われているそうだ。

外は雨が降り出した。そんな中、元気なb君は「外でドッジボール、ドッジボール!」と辟易する私の長女を連れ出そうとしている。b君は顔つきが変わったように見えた。大人びてきたのだ。計算が得意というから「38*42はいくつだ。」と聞いてみた。大人でもこのくらいになるとすぐに出てこないかもしれぬ。私は出てくる。問題に仕掛けがあるのだ。402を加えたものと引いたものの掛け算であるから1596。それを知らぬはずであるが、b君はちょっと時間をおいて正解を出した。

時代は変わってゆく、もう私も退場が近くなってきたのかもしれぬ、やがてb君の時代になるさなど考えながら、酒が早くも回り目頭が重くなってくる。夕方5時ころお開きになった。我が家に戻って気が付いた。しまった、aさんが元気そうで、夫君の遺影に線香をあげるのを忘れていた!彼だったらこのような流れをどうコメントしたろう??

(ビットコインについては詳しい方、教えていただけると幸いです)

 

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