1525「中国語まだまだ苦戦中」(1月19日(木)晴れ)
読売文化センターで今年2度目の中国語の授業。
教科書にqing(4声)をどのように書くかという問題があった。
中国語はとにかく発音が難しい。
Qingは日本語流にいえばチンと発音するが、QinやJinなどもやっぱりチンと発音する。
しかもそれに四声というものが加わる。
そのうえ同音の文字が沢山ある。
qing(4声)の代表的な文字は庆であろうか。慶応大学や慶祝の慶の簡体字である。
他に亲(日本字の親)をこう読むときがあるようだが、普通はqinと読む。
しかしqingも四声を無視すれば非常にたくさんのqingがある。
情,清,青,轻,晴,卿,箐,蜻,鲭
一つの漢字で発音を表す部分がある、というのは我々も子供の頃から習っているところだが、中国文字から来たものだ。
青をqing(1声)と発音するために情,清,青,晴,箐,蜻,鲭などはみなそう発音する。
逆に言えば日本人でも文字によっては読めるケースもある。
亡くなった母親は晩年俳句をやっていた。
俳句ではやさしい単語をわざわざ中国文字を当てはめて中国流に読む。しかもそれが日本流の中國読みだから私に言わせれば無国籍的読み方。
カマキリは蟷螂、ブランコは鞦韆、トンボは蜻蛉というたぐいである。
4声のqingと制限するのは難しいから、とにかくqingと発音するものを揚げてください。
みんながチンチンチン言い出した・・・・・。
私に番が回ってきたとき私もチンと答えたが発音が悪いのか通じぬ。
「青色の青のqingだ。」というと今度は
「どのように書くのか。」先生は生意気な私の能力を試しているのかもしれぬ。
結局「三と書いて縦棒を書き、下に月を書く」と説明するのだ、とわかった。
中国人も漢字は同じような文字が沢山あるから時に書き方を説明しなければならぬのだろう。
これに左や上にいろいろ文字がついて意味が変わってくる。それらは左辺、上面など日本人でもわかるような説明でいいらしい。
私の答えに対しては「青色という言葉は中国では使わぬ。藍色を言うのだ。」とご意見を述べるものまで出てきてかなり教室は盛り上がった。
しかし「じゃあ、先生、国という字はどういう風に説明すればいいのですか。」
この問題は、辺やつくりを中国語でどのように言うのか、という話につながる。
「じゃあ、これはこの次に説明します。」ととうとう先生が逃げを打った。
しかしこんなに同じ音があってどうやって区別するのだろう、と考えていたがある時面白い意見にぶつかった。日本に赴任したフランス人が日本語を学ぶ時にどんなところに苦労したか。と聞かれて「最初は主語だ、述語だ、形容詞や副詞の配置だなどと文法から習った。漢字や平仮名に苦労した。しかしある時会話では文法なんて無視され、単語を並べれば通じるケースが多いことに気が付いた。」日本語のもとである中国語もそうではないか、と思う。文字で聞き取るのではなく単語で聞き取るのだ!・・・・
中国語を導入した日本は実に上手に加工したしたと思う。その一つは平仮名の発明である。あのおかげで助詞や接続詞をふんだんに入れることができるようになり、文章を理解しやすくなった(・・・・と日本人の私は思う。)もう一つはカタカナの発明。中国語で国名や人名をどうしてこんな風に書くのか、だれが決めるのだ、とよく悩む。ドレミファソラシドは中国語ではどう書くか?調べて見ると面白い。トランプ大統領は新聞では特朗布と書くとか、しかしそれなら日本人の名をわざわざ漢字の中国読みで呼ぶことはなかろう、という気もする。日本人が発音するように中国文字を当てはめたらどうか、と言いたくなる。・・・・見知らぬ言語の導入という点でカタカナとは実にうまいものを考えたと思う。
最後に日本人が中国語をマスターするのは難しいが、中国人が日本語をマスターするのはそれほどではないらしい。慣れ親しんだ漢字主体であるうえ、発音は母音が断然少なく、楽だからなのではないか、と思う。
註 ご意見をお待ちしています。
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