1526「先人を大切にする。」(1月25日(水)晴れ)
自分は古い人間なのであろうか。
新しい立場についたときに激しく前任者等の悪口を言い、責任を追及することは自己の立場をはっきりさせるために一番効果のある方法だと思う。しかしよくないだと思っている。昔前任者の仕事を引き継ぎ、問題が多かったので「そもそも始めたのがいけない。」と言ったところ先輩からいまさら言うべきでない、と怒られたことを思い出す
韓国はまだ国民の意識が進歩していない国であると思っている。なぜなら青瓦台を出た人たちがその後非難を浴び幸せな日々を送っていないからだ。朴大統領も一時はものすごい人気であったと聞く。それが落ち目になれば寄ってたかってたたく。大統領の職務権限停止に加え、最近はヌード姿の合成絵画まで出すものが出たというからひどいものだ。彼女がなかなか「やめぬ」と頑張っているのも、いったん大統領職を退いてしまえば何をされるかわからぬ、と考えているからではないか。前任者でなくもう少し広く歴史という目でとらえてもみだりに過去を否定することはすべきでない、と考えている。
これを言うと太平洋戦争はどうだったのか、という質問を受けそうだ。しかし日本国民としてそれを主導した人々の責任を追及する気にはならない。その立場にあった人たちはその時代の中で懸命な選択をし、そしてその結果がうまくゆかなかったからある面仕方がなかったではないか、と考えるからだ。更にそういう人たちを選び選択したのは自分の父母、あるいはそれ以前の祖先ではないか。彼らが現在の自分を作ったのだ、と考えればそれを否定することは己を否定することになる、と考えるからである。
都知事選で私は小池氏に一票を投じた。増田氏は岩手県知事時代の実績を踏まえると「金権政治」が復活するかもしれぬ、と危惧されたし鳥越氏は問題外であった。オリンピックの海上見直し、今回の福祉や子育てに重点を置いた予算など、彼女の活躍は大きい。他の候補が当選していたらこうはならなかったろう、と感じる。
しかし私自身は彼女への投票は誤りではなかったかと反省している。立ち回りが上手というのであろうか、先輩たちを次々にたたく。内田氏、森氏、石原氏・・・・・・。これが大衆の不満をうまく吸収することを彼女を百も承知しているのであろう。必要な時もあろうが、今までを作ってきたのは彼ら、これでは冒頭の韓国とおなじではないか .
そして次々立ち上げる専門委員会。しかも出した結果が気に入らなければ次々と首を挿げ替える。本来はもっと東京都の職員を信頼しなければいけないのではないか、と思う。東京都職員の士気は彼女の就任で下がっているのではないか。東京都は石原都知事と彼女を比較しても始まらないが、彼の時は士気はずいぶん上がっていたと聞く。
オリンピックはようやく目標が定まったようだが、築地市場はそうはゆかぬ。地下水の検査は今までに何度もやって問題はなかった。そして地下水を直接使うわけではないから、少々有害物質が出ても問題ないとされてきた。それを新しい業者の下でやり直し、基準値の何十倍もの値が出たと騒いでいる。こうなればやることは今までの値との整合性チェックが第一だ。はっきりさせなければ、今までのチェックは何をやっていたのだ、ということになる。そのうえで次の行動を決めればいいのだと思う。
それを「そもそも有害物質の含まれている土地を買ったのがいけない。」など言いだし、挙句が「石原都知事の責任を追及する。賠償を要求する。」そんなことを言い出したら、埋め立てをやって大金を使い贅沢にふけった知事、元気よく当選したが途中であきらめて何もやらなかった知事等・・・・・いろいろいたではないか。
全く話が違い、自分が騒がしていることの責任を転嫁しようとしているように見える。次の東京都議選では小池新党を立ち上げるつもりらしい。自己の立場を強くしようというのだろう。そしてそれに群がる連中が次々出てきている。しかしいづれは馬脚を現すのではないか、と私は考えはじめている。
(追記)「石原氏に賠償責任と聞いておかしい。」と私は感じたが、先にアゴラの郷原という記者が似た論を展開していた。ずっと詳しいし、論議の進め方も丁寧だから興味のある人は探してください。詩吟の仲間に若い人が入ってきたが、彼は野心家なのか、小池塾に行っているという。彼は最近の小池氏についてどういう意見を述べるだろうか。
註 ご意見をお待ちしています。
e-mail address agatha@ivory.plala.or.jp
ホームページ http://www4.plala.or.jp/agatha/