1528「ごみ戦争」(21日(水)晴れ)

 

夕食は大体ガールフレンドのAさんと一緒にする。しゃけの切り身を焼いているとインターホンが鳴った。この忙しい時にと思いながら外に出ると、隣のaさんのおばさん、おばさんの娘、その向こう隣のbさんの奥さん、三人が首をそろえている。

「ご相談があるのですが・・・・・。」何かといえば「最近ごみの管理が厳しくなっている。時間やルールを守らない人が増えている。お宅のアパートの人ではないのか。」

ごみ置き場は、3家族と道路を隔てて反対側の日本銀行の社宅のブロック塀に接したところ。訪ねてきた3家族と私の4組でひと月単位で管理している。管理するといっても、朝、烏除けのゴミネットを広げたり、瓶や缶の取集日にそれ用の箱を設置する程度。私のアパートは20戸余り、ほとんどが独身者である。一番新しいアパートを建てたときに「戸数が多いからそちらで管理してくれ。」と言われたこともあって、専用のごみ置き場を作った。しかしあまり大きくないから、現在は可燃ごみ専用とし、不燃ごみ、瓶や缶は件のごみ置き場に出してもらっている。それも専用の方で、という考えもあるが道のこちら側は歩行用のガードレールがあり狭い。

しかし「不燃ごみを規則通りに出してくれぬから困る。」という。そういえば1週間ほど前であろうか、傘の束など出したものがいた。あいにく収集車が行ってしまった後に出したか、回収されなかった。私も気がついていた。そのような場合、出したものが一度持ち帰ってくれればいいのだが、せぬから2週間も置いたままであった。そのほかにも時々ごみを分別せずに出すものがいる。ごみ屋は警告シールを張って回収してくれぬ。・・・・もっとも最近はそれでも回収されぬとごみ屋があきらめで可燃物回収日などに持って行ってくれる時もあるのだが・・・・。

とにかくそれをこちらからやめるようにさせてくれ、という。さらに

「この際だから、お宅はお宅だけで回収するようにしてくれないか。」と難題を言う。

一人が、ごみの中から見つけてきたというお届け物の届け先タグを示した。確かに「我が家のアパートの住人の一人」である。しかしどのようなごみ袋から回収したかと聞くとはっきりしない。あの傘の束を出した犯人ではないようなのだ。

「傘の束はアパートの住民ではないと思いますよ。あんなにたくさん一度に出ないでしょう。」すると「証拠がありますか。」こちらは「じゃあ、逆にアパートの住人だ、という証拠がありますか。通りすがりのものがごみを置いてゆく者も多い。」

結構これが目立つ。ペットボトルの回収の日など大きな袋一杯に出すものがいる。どこかの業者なのだろうか。夜陰に紛れて捨てるなどするから証拠がつかめぬ。「追跡したらお宅のアパートに駆け込んだ。」「私が追跡したケースでは向こうの建売住宅の一つに入っていった。」

この辺から私も少々熱くなってきた。詩吟とカラオケで鍛えた声、大きさなら負けぬぞ!

「証拠もないのに追及できない。」、「ブロック塀のそばは公道である。管理していても、あなた方だけのための空間ではない。他の人がごみを出していけないというルールはない。」等々。

次の一言はさすがに言い出せなかった。「そもそも大家と店子はアパートの部屋について賃貸契約関係にあるだけだ。ごみについて文句があるのなら店子に直接行ってほしい。」

・・・・出来るわけがないのだ。最近は店子もうるさい。私の当番月、数日家をけることがあったので、店子の母子に頼んだところ「みんなで共同でやるようにしてくれませんか。」など御託を並べ引き受けて暮れぬ。そのくせそこの小学生の子は、母親が戻ってくるのが遅いと家に入れぬのか、私を呼び出し「開けてくれ」と言い出したものだった。現代では、地主が遠方に住んでいるアパートが大半らしい。近くにレオパレスのアパートがあるが、管理は月一回くらいの様子・・・・いつも烏がごみを引っ張り出している。

面倒くさいから「今、食事を作っているところだ、客がもうすぐ来る。」というと、敵もしぶとい、「逃げるのか。」など言いだす。強引に相手にせずに家に引っ込んだ。三人はまだまだぶつぶつ言っていたが「また後で来る。」と当面は引っ込んだ様子。

以上が今日の夕食前の騒動の顛末・・・。今後どういうことになるのか。困ったものだ。こちらとしてもご近所付き合いをないがしろにはできぬ。どうも不満を並べ立てるのはおばさんの娘だ。未亡人でストレスが溜まっているのか?おばさんとbさんはそれなりに良い人であるから、詫びを入れるか、など愚考するのだが・・・。

(追記)ご近所でゴミを集めるというシステムは新しい住人等に冷たい。近くに建売住宅が次々できているがゴミの問題はどうしているのだろう。もちろん専用のものなど作っていない。

 

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