1529AIと世界」(23日(金)晴れ)

 

高田馬場を早稲田方面に歩いていて改造中の居酒屋の前にあのペッパー君。どのように使うのだろうか。家に帰ってwebで検索すると、愛媛県では「てめえら、マジでボロボロにしてやるぅう。」と目を真っ赤にさせ、ラップ調で人類への怒りを爆発させているペッパー君がいるとか。時代はどんどん変わってゆく。ロボットもまじかな時代・・・・。

日本経済新聞の「AIと世界」、5回シリーズで会ったが面白く読んだ。

1回目は「理想社会の落とし穴」というものであった。

カジノでは、不正をおかしそうな人物を事前に見つけるために、天井には50センチごとにぎっしりカメラが並んでいるそうだ。記事は言う「同様のシステムは世界の空港やイベント会場でも採用が進むが、問題も浮上している。米国のあるシステムでは過去のデータから公平に分析すると「白人よりも黒人を怪しいとしているのだ。」とか。

そういえばグーグルマップは当たり前になってしまった。町のあらゆる写真を撮りまくり、未知の場所を特定したり、判断したりするためには非常に便利だ。また最近の犯罪捜査で昔と一番違うのはDNAによる捜査と監視カメラの設置のように思う。後者は犯罪防止に多大な効果を発揮する。しかしそこにプライバシーとの兼ね合いの問題が生じる。

記事は対応失敗例として将棋の世界で「三浦弘之九段が対局中にスマホでソフトを使ったと疑われた事件」を取り上げていた。

2回目は「愛が生まれる日」、「2000万回近くも愛を告白された「女性」が中国にいる。米マイクロソフト社中国拠点が開発した人工知能「小だ。約8900万人がスマートフォンの画面上などで対話を楽しむうちに、いつの間にか友情や恋愛感情がはぐくまれるというのだ。さらに記事は現在の利用者は18-30歳が多いが、イギリスでは老人向けのパートナーロボットがネット上で活発に議論されているとか。

「高齢になって配偶者に先立たれたら、人間の再婚相手を探すのは容易ではない。ならば心を通わせ、その後の一生を歩んでくれるロボットを手に入れて一緒に暮らせばいい。」また英国の学者は「AIの技術が進化し、理想の伴侶となるロボットの設計ができる。50年ころには人間とロボットが結婚する。」と予言しているとか。・・・・確かに理想のロボットは作れるだろうが、意見の対立があり、そこで悩むことが人生の意味とも感じる。

3回目は「カイゼンの主役交代」、工場ではAIを備えたロボットが自らカイゼンのアイデアを生み出すというのだ。しかも最近ではIoT技術革命だ。消費者のあらゆるデータをクラウドコンピュータのようなものに集め、情報を提供する。それをベースにすれば、カイゼンのアイデアなど簡単なのかもしれぬ。現在自動車業界では自動運転技術の開発が盛んだ。電気自動車の普及によって町工場までが自動車生産に乗り出し、さらにこの技術でグーグルまで研究し始めているとか。こちらはIoT技術で実際に街を走っている車からあらゆる情報を収集して利用する気らしい。

このシリーズは、実は元旦から始まった「断絶を越えて」シリーズの延長のようにも取れる。そこに「渡り鳥生産から卒業」という記事が載っていた。人手頼みだった工程を見直し、産業用ロボットやIoT技術をフル活用するのが第4次産業革命、今まで経営者は安い労働力を求めて工場を移転していったが無人工場になればその必要がなくなるというものだった。

4回目は「政治の限界を超えて」、毛沢東による権力闘争の結果生まれたのが文化大革命。とんでもない革命であったが、それに飲み込まれた某氏は、当時がそれが正しいように感じていた。現在、人の決定より「AIの決定の方が信じられるかもしれない。」と述懐する。またあのリーマンショック。AIならもっと早く危険を察知できたかもしれない。

与謝野馨氏の判断「政治の最大の問題は問題から逃げること」「政治は生き物の判断。AIでは解決できない。」・・・・政治が正しい解を導くとは限らないが、この世は人間の住むところであると考えれば当然の帰結なのかもしれぬ。

最後は「永遠は本物か」、ロシアではプーシキンと話したい人が多いのでそのそっくりで、彼のように対応してくれるロボットを開発したとか。また「プーチン大統領がAIで自分を再現し、永遠に君臨しようとしている。」とのうわさもあるとか。・・・・しかし人間はやっぱり死とともに消えるのがいいのだろうと思う。

最後に、昔、この通信でも748「エイプリル・フール」で理想のロボット妻の話を書いた。読み返してみたが、我ながら面白い!問題点はロボットにセックス機能が付いていないこと・・・しかしあれから10年近く、歳をとってそんなものは不要になってしまった!

 

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