153「靴の話」(3月24日 晴れ)

洋服や本と同じで、靴は、ほおって置くと役に立たず古くなったものがどんどん増えて行き、下駄箱を一杯にしてしまう。リタイヤして黒の革靴は余りはかなくなった。その代わりウオーキグシューズだのカジュアルシューズだのの重要性が増してきた。

靴は数年前まで特に好みはなく、安くて、水にぬれても強く、軽ければいいくらいに考えていた。あわなければ足のほうをあわせるまで位に考えていた。

いつかハッシュパピーの靴を買った。これはひどく足になじみが良く感じられた。しばらくハッシュパピーを使い続けたが、この前買ったカジュアルウオーキング用のハッシュパピーはあまりよくなかった。足には地下足袋みたいにぴったり合う。しかし何か疲れやすい。いろいろ考えたが、どうやらかかとのクッションが弱いらしいのだ。

そんなことがあって、オーストラリア旅行に行った際、靴を買い替えた。茶色で、合成皮革を使っているらしいがなかなか履きやすい。Dr.ASSYなるタグがぶら下り、靴の特色が書いてあった。

1 つま先ゆったりのオブリーク・ツウ&幅広デザイン
オブリーク・ツウというのはよくわからない。人間の足の形に合わせた設計により、指の動きが自由になり、素足感覚で自然な歩行が出来る、ということか。日本人は甲高幅広の特色があるそうで「4E」のワイド木型を採用。

2 通気性に優れる凹凸面つきの中敷。
中敷に粒粒がついていて、足に刺激がある。通気性が良くなるとしているが、健康にも良いのではないかと考えている。

3 衝撃吸収ラバークッション
足裏にかかる負担を緩和するため、中敷のかかと部にラバークッションを装着とあり、靴の裏から見るとSHOCK ABSORBと書いた黄色いクッションが見えた。

4 空気の対流性構造
靴の中の湿った空気が中敷と本底の空気穴を通って移動し、本底の空気溝から外部へ排出される、とある。靴の横に妙な穴が開いているが排出口らしい。

5 吸収性の高い内張り・・・・・特殊合成繊維使用。

6 380gを切る軽量デザイン
これは私は重要と思う。軍艦を履いているような靴は丈夫でも苦手である。

7 滑りにくい本底デザイン・・・・ポリウレタンとラバー底の組み合わせ。

よく工夫しているものと思う。逆に言えばこれだけ工夫しないと売れない、ということか。男の靴でこれだけ考えるのだから、女の靴はさぞ大変だろう、などとも思う。

ある幼馴染の女性の話

「小さい頃、運動靴を盗まれないようにするのに大変だった。兄なんか学校に行くと左右を遠く離していれた。近くの人が家に入られて逃げた泥坊を追いかけた。盗まれたのは革靴だけだったが、近くのどぶに脱ぎ捨ててあった。きっと足に合わなかったのね。」

もう遠い昔話である。靴は今では著しく個人的である。人が死ぬ。洋服に続いて靴などの履物もどどっとゴミ袋に入れられ捨てられる・・・・。

その女性の話ではO脚を治すために外側半分が厚くなって靴まで売り出されているとのことだが、真偽のほどはしらない。

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