1541「パック旅行でちょっとだけメキシコ」(42()曇り)

 

成田、気温5度、小雨と機内放送を聞いてうえっと思った。友人と亜熱帯の国メキシコ1週間のパック旅行を楽しみ、昨日の朝早く帰国した。向こうはジャガランダが紫色の花を咲かせていたが、こちらは桜がもうすぐ満開とか。幸い事故もなく楽しい旅であった。

25日に、メキシコシテイに飛んだ。メキシコ国立人類学博物館に行った。スペインの侵略される以前にすばらしく「進歩した文明があった。」と改めて認識する。「スペインが野蛮人を征服した」のではなく「野蛮人がアステカ文明を征服した」のかもしれないとさえ感じる。彼らは20進法を使い、その暦を使えば現在の日日まで書き表せるとか。

次の日は近くの「世界遺産」となっている古都プエブロ市の観光。日曜日であった。キリスト教のたてまえとして、「土曜日曜は休む、鶏も卵を産まぬ。」ということで、ソカロと呼ばれる中央広場附近は、風船をやたらに飾った屋台が立ち並び、人々がどっと家族連れで繰り出していた。

3日目はメキシコシテイの観光、それに世界遺産テオテイワカンの観光であった。前2世紀頃、メキシコ高原に成立したマヤ文明より一段階前の文明。「太陽のピラミッド」と「「月のピラミッド」が有名である。観光客はそれぞれ登れるが、階段がきついと教えられ、心配していた。幸いなことに後期高齢者の私も、階段がよく整備されていたから登れたが、降りる時が怖く、鎖に伝わりながら這うようにして降りた。

4日目はユカタン半島の古都、メリダにとび、ウシュマル遺跡、マヤバン遺跡など観光。それぞれ何とか文明、かんとか文明と説明され、歴史的な話もしてくれたが忘れてしまった。ただどの遺跡も復元するという精神よりも、作り出して客を呼ぶことに重点が置かれているようで、若干がっかりした。5日目は同じようにユカタン半島最大というチチェンイッツアー遺跡の観光。

最後の一日はカンクンの浜辺でのんびりと過ごした。ごく近年開発されたリゾート都市だが、ガイドの「低地であるためハリケーンが来ると大変」という言葉が印象に残った。

改めてメキシコ、Wikipedia等によれば正式にはメキシコ合衆国、人口約11200万人・・・日本とほぼ同じ、面積197万平方キロ・・・日本の5倍強、公用語はスペイン語、通貨はペソ、1ペソは6.4円、1ドルは18.47ペソ。・・・・もっとも場所によってずいぶん交換レートが違う。

日本との時差は15時間、3月の気温はメキシコシテイで10-25度、メリダ、カンクンは20-25度、10-4月はカンクンの乾季のベストシーズンとある。

16世紀初頭コルテス率いるスペイン軍に征服された。1821年第一次メキシコ帝国。メキシコシテイに独立記念塔があった。・・・・しかし貧困に苦しんだ。その挙句が1846年米墨戦争、カリフォルニアなどリオ・ブラーボ川以北を割譲。さらに南北戦争を機にフランスが介入。

ようやく1917年メキシコ革命。革命憲法。1929年には国内の様々な革命勢力を一つにまとめ国民革命党(PNR)が結成され、71年間の事実上の一党独裁体制が樹立。1934年に成立したラサロ・カルデス政権は油田国有化事業や土地改革を行い、国内の経済構造は安定した。その後与党の制度的革命党(PRI)が第二次大戦を挟み、一党独裁の下に国家の開発を進めた。その後、民主化の進展とともにPRIは下野したが、現在では再び力を得ている。20127月、大統領選挙が実施され、当日投開票された。PRIのエンリケ・ペーニャ・ニエトが選出された。

メキシコシテイが首都、人口887万人。これは都市部の人口らしく行政区としてはもっと多いらしい。帝国の首都がルーツ。1968年のオリンピック、FIFAワールドカップ、1985年マグニチュード8.1の大地震。標高2240mの高地にあるものの緯度は低いため、一年中温暖な気候に恵まれている。もともとは山に囲まれた沼地を埋めた。それゆえ地盤沈下に悩まされている。

現地ガイドがメキシコシテイとメリダなどで二人着いたが、そのうちの一人が言っていた。人類の文明は狩猟国家時代、農耕国家時代、宗教国家時代を経て、軍事国家時代に移行した。しかしそれから先について言わなかった。現代の民主国家時代へ移行したのであろうか。またこれからどうなるの。民主国家も情報革命の進展により、あらゆる情報が一瞬にして共有されるようになる一方、貧富の差は拡大していると言われる。分からぬ。

また現地ガイドは「メキシコの将来はトランプ次第」と言うが、ものすごい活気を感じた。さらに「本能のままに生きる国民」で「まじめにはなったが、先進国には永久に追いつけぬ。」とも語った。しかし私は少し違うのではないか、とも感じた。人口ピラミッドはきれいな紡錘型、2060年ころまでは人口は増え続け17000万人にくらいに達すると予測される。しかし豊かな国土は十分吸収できるそうだ。現地ガイドはトランプ政権が白人の利益を代表し、壁まで作ってメキシコ憎し政策を勧めている。特に米国のTPP離脱表明は大きい。あれが実現していれば、メキシコの自動車輸出への恩恵は大きいと考えていた。・・・・・期待は裏切られたが、見ようによっては、メキシコに追い上げられて逃げ場を失った白人たちの抵抗とも考えられないか。

 

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