155「映画「シカゴ」素人コメント」(4月25日   晴れ)

ガールフレンドのAさんから電話。
「ねえ、今日、私、あいちゃったのよ。「シカゴ」を見にゆかない。」
それじゃあ、でかけるか、と出かける。私は彼女の暇つぶし要員?

歌舞伎町のその映画館には女学生がずいぶん駆けつけていた。ポプコーンとコーラを抱えて開演20分も前からおしゃべりに余念がない。女学生と言うと、昔は憧れたが、今は異邦人と言う感じ。そばにいるだけで若いエネルギーに圧倒され、疲れる。

1920年代のシカゴ。冒頭、銀幕、All That Jazzの音楽と共に、人気女優ヴェルマ・ケリーが思い切りセクシーに歌い、踊りまくり、その肉体が躍動する。いいねえ・・・。

その場面と交互に、しがない自動車修理工を夫に持ち、スターにあこがれるロキシー・ハートが紹介される。彼女は男と関係するが、だまされたと知り、ズドンと射殺。監獄に入った彼女は、あのヴェルマ・ケリーも実は相棒などを殺した殺人犯で、裁判を待つ身と知った。だが彼女は、女看守長ママ・ロートンを丸め込み、悪徳弁護士ビリー・フリンを雇い、無罪は確実らしい。それならとビリーに近づき、彼のおかげで悲劇の女優として、銀幕に見事に登場する。逆に彼女の人気にあおられ、ヴェルマが凋落してゆく。

けれどもロキシーの人気も長くは続かない。夫とその浮気相手3人を射殺した富豪の娘が現れ、ビリーは彼女の弁護に方向転換。ビリーは金と名声が得られれば何でもいいのだ。・・・・私も弁護士を目指せばよかったかな? 

ロキシーには死刑の可能性もちらつくが、妊娠騒ぎを起こしてビリーを動かし、とうとう無罪を勝ち取る。しかし人気の衰えはどうしようもない。そこにヴェルマが近づく。殺人コンビで、もう一度銀幕のスターになろう!バ、バ、バ、バン、バン、バン、二人の白いマシンガンが炸裂する!

私は映画好きというほどではない。機会があれば見る、程度である。同じ映画を何度も見るなんてこともしない。だから直感に過ぎないが、良くできている。

筋立て、話の進め方、強烈なジャズ、女優二人のはつらつとした踊りと表情、ややローアングルから撮ったカメラワーク、どれをとっても一級品に見えた。

「シカゴ」はもともと、1924年のブロードウエイ・プレイのミュージカル・ヴァージョンで1942年にはジンジャー・ロジャーズ主演で映画化されている。

今回の監督はロブ・マーシャル。「蜘蛛女のキス」で振り付け役からスタートした演出家だったが、この作品で映画監督デビューを果たした。

主演のロキシーを演じるのは、レニー・ゼルヴィガー。モンローと青江みなをたして割ったみたいな美人。好きだなあ、ずずずずびずびずばあ・・・。1969年テキサス出身で映画女優だが、ミュージカル挑戦は始めて。

ヴェルマ役は、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ。1969年ウエールズ生まれで、子どものときからミュージカル女優を演じている。ちょっと悪女っぽい。

ビリー役のリチャード・ギアは言うまでもない。「愛と青春の旅立ち」などが印象に残っている。49年フィラデルフィア生まれ。しかしこれほど歌え、踊れる、とは知らなかった。実は3人は、この映画を作るために数ヶ月にわたって合宿・猛特訓をやったという。なるほど・・・。
ほかに脇役だが、堕落した女看守長を演じるクイーン・ラテイフィアがいい。

終ってAさんが言う。「これ、ミュージカルもやっているわ。見に行く?」「いや、いかないよ。」そういいながら映画ならもう一度みたい、と思った。そしてカタログの表紙にあるリチャード・ギアのスタイルを思い浮かべ、おれもあんな帽子を少し斜めにかぶったらにあうかしらん、と密かに考えた。

註 ご意見をお待ちしてます。
また最近私の見た映画では、このシカゴとは正反対にあるような映画ですが「少女の髪どめ」がよかった。イランの日常生活、アフガニスタン出稼ぎ者の実態が少しわかり、あわせて見終わってからほのぼのとした気分になります。
e-mail agatha@bekkoame.ne.jp
home-page http://www.bekkoame.ne.jp/~agatha