1554「「頭がよい」ってなんだろう」を読む(423()晴れ)

 

この本はたまたま古本屋の店先に積んであったものである。しかし日ごろから疑問に思っていたことであったのでつい買ってしまった。10年以上前に書かれた本。

知能指数というのは一つの基準であるが頼りない物だ。

IQ=MA/CA*100

IQ=知能指数 MA=知能年齢 CA=歴上年齢

五歳の子供が十歳の子供のできることを全く同じくらいにうまくできるとしたら、その子のIQはということになる。

考えてみればバカげた公式。ようするに少しこまっちゃくれた子はIQが高い。

「物事を時系列で直感的に理解するのとは別に、いくつかのイメージを自由自在に結びつける能力も極めて創造的能力の一つ。然しこれほど理解されない能力もないだろう。」

この文章は少し補う必要がある。いろいろな知識を持っていて、それが頭の中に整理されてはいっており、問題が与えられた時に引き出して結びつける能力とでもすべきではないか。現代はネットというものが普及している。無限に得られる情報が頭の中に整理されてはいっているとき、引出し、利用することができる。私の場合は定年後日記を書き続けている。それが知識の整理に役立てている。自分の経験とネットや噂話を少しは頭の中で整理することに役立つ。

デボノの水平思考は私も読んだことがある。問題が与えられた時一つの穴からだけ進まず、ときに別の穴を掘るとあっさり解けることが多い、というところが記憶に残っている。

しかし本当の頭が良いというのはそれをはるかに上回る何かのように見える。

「多くの偉人とか天才と呼ばれている人々は学校教育というものになじむことができなかった。それは学校の方が間違っていたに違いない。確かに学校程退屈なところはない。ではそんな学校に対して我々は一体何ができるというのだろうか。そしていかなる教育を受ければ物事を自由に考えられるようになるのだろうか。

・・・・アインシュタインのノートが紹介されている。彼は発話障害の傾向がありさらに登校拒否児童であり、単純な計算をミスする癖も生涯治らなかった。彼は数学と物理学ではいい成績を取ったが・・・・その他はまるで駄目であった。その彼にとって重要な役割を果たしたのは視覚化・空間化の魅力であった。(彼のノートは図形で満たされている。)

彼の特殊性相対理論も、まずイメージが先行しており、その重要性が理解されたのはのちに他の科学者によって数学的に紹介されてからの事だった。(104p頃)

ファラデーのエピソード

彼が神職も忘れて電磁性の実験に没頭しているのを見て「一体そんなことが何の役に立つのかしら。」と言った女性がいた。ファラデーは「奥さん、生まれたばかりの赤ん坊は何の役にたつのでしょう。」と答えたという。一方でファラデーは数学が苦手だったらしい。

「一般的にコンピュータは高速で計算処理できるように作られており、論理的な処理能力は優れているが、柔軟性が無く応用力は乏しい。それに対して人間はあれこれ気を取られたりしてなかなかひとつのことに集中できないしまた多くの過ちも犯すだろうが、また新たな発見につながるようなプロセスを見出すこともできるのである。そう、人間にとっては、間違えることにこそ、あらゆる創造力の源泉があるともいえる」私はここを読んで小保方さん事件を思い出した。あのやり方はやっぱりおかしい、と今でも思っている。

メンサ (Mensa)という組織があるそうだ。1946年にイギリスの科学者によって設立された組織。入会条件を人口上位2%IQを有する者に限定した国際的な団体である。普通の人には理解されにくい高い知能を持つ者同士の交流を、その主たる目的とする。宇治原史規(ロザン)、ジョディ・フォスター、アイザック・アシモフ、ウィリアム・マッカーサーが有名な会員。みなさんも一つ挑戦してみてはいかが。

最後にこの本に書いてあるクイズをそのまま写すのはたやすいが面白くないから私から読者にクイズ。もっともこれもどこかで聞いたものにすぎないけれど・・・・。

一 あるアラブの王様は、州の税金を袋に入った金貨で納めさせていた。1枚、10gの金貨、ところがどこかの州だけすべて一つ9gの金貨の入った袋を納めてきた。外見では分からぬ。ここに日本製のものすごく精巧なデイジタル式ははかりがある。しかし妙なことに一度しかつかえない。王様は一度測っただけで、どの袋の金貨がすべて9gか当ててしまった。どうしたのだろう。

二 4間四方の32畳の大広間がある。右上隅と左下隅、つまり対角線方向に半畳の床の間を作りたい。するとこの部屋に敷き詰める畳は31枚。どうやったら敷けるか。

 

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