1564「都議会議員選挙いよいよ始まる」(6月21日(水)曇り
小池都知事がようやく将来的に築地と豊洲の双方に市場機能を持たせつつ、両立させるとした基本方針を公表した。ただし専門家からは「素人考え」などと厳しい指摘が相次いだ。
友人からメールをもらった。
「・・・・・築地をどのように再開発するのか、その規模は、その財源は、収支はというと何も詰まっていません。豊洲移転だってこれから追加工事してアセスメントしてということなら1年以上先になります。豊洲を将来流通センターにすると言っても、具体的にはどうするかも明示していません。(中略)この発表の目的は
決められないではないかとの非難に対する言い訳・・・・決めたではないか
築地残留派に対するいいわけ・・・・残します。
豊洲移転派に対するいいわけ・・・・行きます。
オリンピック道路にたいして・・・・つくります。築地を突き抜けて
と選挙前に言うことでできるだけ敵を作らないで勝ちたいの一心、・・・・・」
別のどちらかと言えば、安倍政権反対らしい友人は
「・・・・政治家としてはなかなかうまいと思う。豊洲には移転する。築地の活用はオリンピック以降である。その頃は市場は豊洲が中心で動いているから、築地を再活用しよう、などという機運はないだろう。あくまでも「築地派」をなだめる方便であろう。」
この小池劇場について批判的な本は本屋で立ち読みした。
有本香「小池劇場」が日本を滅ぼす
拾い読みしただけであるから、詳しいことはわからぬ。
著者は豊洲問題について「歴代知事が営々と努力してきた事業を、小池知事が「私が決める。分かりやすいでしょ。」と一存で延期にしてしまった。彼女が出てこなければ今頃新生豊洲市場が華やかに活動を開始していたろうに。延期による損失は、彼女個人に支払って貰いたい。」としている点が印象的。「もともと豊洲移設に問題はなかったのだ。豊洲だって築地だってある程度の汚染はある。しかし地下水を飲料に使うわけではない、作業に使う水ですら別に引いてきたものを使うのだ。」そして科学的判断が出ていたにも関わらず、小池氏の「主婦としての安全」感覚で再調査としてしまった・・・・。
別に知事の権限が強すぎることが問題と指摘する報道もあった。知事と議会等の権限の区分がはっきりしないことも問題だろうか。何となくトランプ政権を想起した!
しかし小池知事の功績はなかったのか。彼女の行為は弁明できぬのか。目立つのは議員報酬の削減だ。小池知事が就任早々「報酬は半分でいい。」と下げてしまった。一般議員の収入が知事より多くてはまずいだろう、と結局議員は2割カット、政務調査費も月60万から50万になったとか。不十分かもしれぬが低い数字ではない。定数127をかけてみれば削減額が推定できる。政治の見える化、をはかったことも大きい。再調査で税金を無駄に使ったという指摘も、オリンピック招致、デイーゼル者対策等功績の大きかったように見える石原知事だって、都民銀行ではずいぶん無駄金を使った、との指摘もあろう。
今回の選挙でB層の動向が結果を左右するというような報道を聞いた。郵政民営化政策のころ出た言葉で、国民を4つの層に分けている。B層は、「主婦と子供を中心した層、シルバー層」を含み、「具体的なことはわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層、内閣閣僚を何となく支持する層」、マスコミ報道に流されやすく「IQ」が比較的低い。国民を軽蔑した様子で気に入らぬ。自分がどれだけ分かっていると言うのだ。しかし小池氏がB層をターゲットとして戦略展開しているように見える。
しかしもともと民主主義は、だれにも彼にも平等の一票が与えられる制度である。それゆえにこのような層が主流であれば、そちらの考える方向に動くことはやむを得まい。衆愚政治と呼ばれるものにつながるのかもしれぬ。しかしそもそも衆愚政治と民主的な政治の区別はどこでつけるのだ。誰が判断するのだ?
最後に一言付け加えるが、これは私の投票方針。知事選挙である。問題点はこの東京都をどうするか、ということだ。ここに国会のスキャンダルや憲法9条反対と唱えるのは、まったく的外れだ。そういうスローガンを掲げる政党はまず排除したい。
街には派手な選挙カーが流れ騒音をまき散らし始めた。さてどこに投票すべきか。滅茶苦茶で金と時間を無駄に使うが、それでも改革の芽を出させた小池知事か、従来のやり方か・・・・私もおそらくB層の一員、それでも決定を迫られると地下鉄をどうやって地下に入れたかくらい迷ってしまう・・・・?
註 ご意見をお待ちしています。
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