1569「お年寄りたちの合唱団」(7月8()晴れ)

 

古文書研究会で一緒のa君は世田谷区の区民合唱団に属している。

その関係で昨年はウイーンにまで行ってきたというのだから相当のつわもの。

その彼から杉並公会堂で行う「メンネルコールけやき」のコンサート切符をもらった。

後から情報によればメンネルコールとはドイツ語で男性コーラスの意味、区民合唱団の男性たちが自分たちの合唱団を作ろうと立ち上げたもの、別に女性版もあるらしい。

入場料は取らないが、入り口で女性が透明なプラスチックの箱をもってまわってくる。東北・熊本被災地への義援金募集である。透明の箱だからチャリンと音を立てさせるわけにもゆかず、みな主催者の指示に従って1000円札を投入。中にはいてしばらくしていると大ホールは一杯になるほどの盛況。これもあとで主催者の発表だが「70万円以上の義援金が集まった。」とか。

8回定期コンサートとあるから8年目ということか。

指揮者は山室紘一。「ヤマハの世界音楽祭、ポプコン本選会のフェステイバルコンダクターを務め、長淵剛、世良正則、中島みゆき、チャゲ&アスカ他多くのアーテイストを世に送り出す・・・・。」とあるから相当の人らしい。指揮者はほかに鹿内芳仁。

ピアノも井沢久美子、森江理奈、それぞれに実績のある人の様子。他に今日は沖縄民謡「新安里屋ユンタ」、「涙そうそう」をやるということで沖縄から三線(じゃみせん)を弾く女性が二人。

メンバーは20人前後。ただし失礼ながら黒い髪を蓄えている人は数人のみ。

中には杖にすがって舞台に出てきた者もいる。司会者が「昨日メンバーの年齢の足し算を行ったらもうすぐ2000になることが分かった。」司会者等も入るから何人分数えたのやら。しかしみなそれなりに良い声で、思い切り歌いまくる。だいぶ練習をしているのだろう。しているかどうかは、単純に歌詞カードを持っているかどうかで判断できる気もするが・・・・。ヴォイストレーニングをしているせいか発声が良いように感じた。演出も時に応じて衣装を替えるなど凝らしている。

第一部はJ-POPクラシックということで、沖縄の二曲「新安里屋ユンタ」、「涙そうそう」に加えて「もしもピアノが弾けたなら」、「少年時代」、「真夏の果実」

第二部ははせたがや歌の広場参加作品ということで菊池雅春という人の作曲したものであった。

休みを挟んで第三部はカエルの衣装を着けて「筑波山ろく合唱団」、ほかに「いざ起て戦人よ。」「斎太郎節」など5曲。おもしろい「筑波山ろく合唱団」は永六輔作詞、いずみたく作曲、デユーク・エイセスが歌ったご当地ソング。筑波山の名物であるガマの油で有名な四六のガマが登場する。

最後はWorld Top Artists’Big Hit SelectionということでBeatles,Andy Wiliamsなどであった。

休憩時間に女性から声を掛けられた。古文書研究会のbさんである。彼女も音楽一家の様で、彼女自身もオペラか何かをやっておられると聞く。彼女いわく「みなさん御上手で結構。生活に余裕みたいなものを感じます。女性はなかなか合唱にはならないと思うけれど・・・・。」最後のところを私は意味をはかりかねた。

最後に主催者が「お忙しいところを来てくれてありがとう。このような立派なところで発表会ができて幸せです。」というようなことを述べていたがけだし実感か。

私の周りにも合唱団に参加している人は多い。この前、本を出版したc君は第九を夢中になってやった後、誘われて合唱団に入った。小学校の時の同期生d君ものめりこみ、老人ホームの慰問ンド続けているという。高等学校同期のe君にいたっては、最初高等学校や地域の合唱団に属していたらしいが、今では独唱会を開くというから相当なもの。

しかし大きな声を出すことは健康に良いという。加えて仲間もでき、気分も明るくなり、競争心もわき、若さも保てるとあれば最高なのだろう。

会場では「さくらを守る基金」の募金活動もやっていた。「東日本大震災という大きな自然災害にあった。その記憶を風化させず、かつ津波がきたら「どこまでも高いところへ逃げろ。」。二つの思いを実現するために、津波の到達地点に桜を植える運動を起こした。すでに4000本の桜を植樹した、ご協力を、というものであった。

終わって外に出て荻窪駅周辺に向かう。半年に一度くらい行くレストランに「17:00-20:00、メンネルコール様ご予約」と書いてあった。

 

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