1576「小池氏は国政に出るのか。」(8月1日(火)曇り)
今日から8月、月日の経つのは早いものだ。
若いころ多くの人は「私の人生には未来がある、突き進むのみ。」と考える。そしてやがて「やがて私はこの世から消える。終末を幸せに暮らしたい。」ようになる。
この分岐点は何歳であろうか。人によっても置かれた立場によっても違う。しかし私は平均的には70歳当たりではないかと思う。その前後5歳が、考え方が徐々に変わってゆく過程だ。そして世間も一個の人間をそのように見るのではないか。
70歳前後までは尊敬できる人、頼りになる人であり、それを超えるとどうでもいい人から憐れむべき老人になってゆく。私のように75歳も越える段階になると若い人は「あまり関わりたくないお荷物」と感じる。さらにそう遠くないうちに「誰が面倒をみるの。」と親類縁者が互いに押し付け合い、一方で「遺産はどうなるの、私の分は・・・・」と心配する年齢?日野原さんみたいに立派な人は別にして100歳まで生きようものなら「いつまでいるのかしら。」と言われかねぬ!
結局人間は日本があるいは世界がどうなるかということなど二の次に考える。まずは自分ファーストで考える。自分はどうなりたいか、自分はどうしたいか。
友人からメールをもらった。最近自民党の支持率が下がっているのは「安倍の人柄が信じられない。」ということであり、支持率の回復は難しいだろう、としたうえで、ポスト安倍の受け皿として
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自民党内の政権移動、A自公と「小池新党」の連立、B小池新党を含めた野党の連立
の三つをあげていた。
しかし私は小池氏が都民ファーストならぬ国民ファーストの小池新党を立ち上げること自体に疑問符を感じている。彼女が65歳である、という点を考えるからだ。
彼女が都知事選にでたのはなぜか。あの性格ゆえに美人ではあるが自民党内に敵が多く、逼塞していた、そこを打ち破りたくて出たのではないか。都知事選はブームを起こし、簡単に勝つ事ができた。するとやりたいようにするには味方がほしい。そのため都議会議員選挙に新党を立ち上げ勝利した。気に入らない自民党のおじさんたちにも溜飲を下げることができた。
しかし彼女は改めて政治の難しさを感じたのではないか。オリンピック開催でたいして効果をあげられなかった、築地の豊洲移転も300億以上の余分にかかることになっただけ、都職員との連携も今一つ、という事実を一番強く感じているのでは彼女自身ではないか。そしてはたで見ていて安倍首相の苦労も十分わかっている。となればここは都政にしばらくまい進する、のではないか。その証拠に都議選が終わったとたん、都民ファーストの党首を彼らに投票した人の期待を裏切って投げ出した。彼女が出ない都民ファーストなど何の魅力もない。
彼女が国政進出を試みても都議選のようにうまくゆくとは限らないと考える。彼女の名が簡単に地方にまで広がるとは限らぬ。一方で彼女の政治の問題点がはっきり見えたことも事実だ。そして今都知事を投げ出して国政にうって出るようなことをすれば、喧々囂々の非難を浴びることは確実だ。さらに疑問、彼女は非難することはうまいけれどもその立場になったらどの程度できるのだろう?都政がうまくいっているかどうかの判断はまだこれからだ。
しかしもし仮に友人の言うように彼女が先頭に立って出るようなことがあれば大騒ぎになることだけは確実。固辞する彼女を権力欲に燃えたあの都民ファーストの有象無象が説得した結果、あるいは都民ファーストで都議になった人たちの立場を考えてとなるのだろうが・・・。
今後について、安倍内閣の支持率は回復する可能性もかなり高いと思う。北朝鮮がICBMを再び打ち上げた。あれは日本はもちろんアメリカも射程距離に入っていると誇示している。日本とすれば加計問題や誰やらの女性議員のへその下問題を議論しているところではないはずだ。そのことがやがて認識されてくると思うからだ。逆に支持率が回復せず安倍政権崩壊となった場合、野党に受け皿を作る力はなく、自民党内の政権移動に終わるのではないか。
最後に、権力に対する考え方が男と女で違う点も見逃せないように思う。女性が権力の座に就く場合、それはそうせざるを得なかった、そうなってしまった場合が多いように思う。またプライバシー保護によって小池氏の私的な部分、心の中はよく見えない。彼女は私的な側面と公的な側面で構成されており、前者がどう影響するのだろう。
追記 二日の日経新聞に「小池知事、きょう就任1年」としてインタビュー記事が掲載されていた。2年目の課題として東京都の問題として「超高齢化社会への準備」をあげ、一方で五輪はオールジャパンとし、燃料電池車で大会を後押しするという。そして内閣支持率下落の要因について少し対応が後手に回っているとするものの、内閣改造・党人事あるいは女性活躍とか労壮青のバランス等について「それは総理がお考えになること。」としている。民進党との連携についても「なんで連携するの?都政においての必要性はない。」としている。
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