1593「中国語の授業、家族の形態」(105日(木)晴れ)

 

中国語の授業である。18課は家族の紹介の話。課題文の3章を訳すと

「かって中国の家庭は人が多く、にぎやかで、みんなで気を掛け合い、助け合っていた。おいしいものがあれば一緒に食べ、難しい話があれば一緒に助け合い、解決できない問題はなかった。しかし一方で家庭には人が多く、各人それぞれの思いをもち、趣味も一致せぬから矛盾も多い。

現代人の生活はますますスピードアップしている。考え方や生活習慣の変化も大きい。大家庭はだんだん減り、小家族家庭が増えている。特に大都市ではそうで、二人ないし三人の家庭が多い。」

日本の家庭の変遷も同じだな、と感じる。

最後の議論に二つの家族のプロファイルが示され、この家族を紹介しなさい、とある。爺さんばあさんがいないのが気に入らないけれど、一つは子の視点で、一つは亭主の視点で心の奥底で考えていると思われることをその立場で書いた。ずいぶん違うことに改めて気づく。授業はそれから「大家族がいいか、小家族がいいか。」になった。さらに一人住まいがいいか、みんなと一緒がいいか、という議論になった。

私は20年前に妻が他界し、現在36坪の家に一人住まいである。但しまだ元気で其れなりに清潔好き、ガールフレンドが夕食時に来てくれて簡単な掃除もしてくれるからそれなりに保たれている。ただどの部屋にもモノがあふれている。なかなか捨てられぬことが悩みの種。

しかし10年後は正直どうなるかわからない。比較的資金に余裕があるから、老人ホームに住めなくはないだろうが、基本的には嫌だ。たくさんのものがあるのに、急に一間の生活。食事は作ってくれるというが、歳をとれば自分の食事を確保することも大事な活動の一つだ。それがなくなってしまう?ある老人ホームで働く男が言っていた。「入所して平均5年で亡くなる。」・・・人間はバタバタ動いていなければ衰えるのだ。一度老人ホームに入って戻ってきた、と言う話を聞かない。つまりは老人ホームに入れば死んだも同然?かもしれぬ。

最後は子と一緒に住むのがやっぱり幸せなのだろう。中国語の先生が実践しているように親とスープのさめぬ距離にそれぞれ独立して生活するのが理想なのかもしれぬ。しかし実際はそうはゆかぬ。

76歳、男の独身生活。気がついたこと

@    しだいに体が弱ってゆき、何もしたくなくなるということ。

旅行は国内旅行になり、それも嫌になり何もしないのが好みとなる。視力が落ちて本を読まなくなり、聴力が落ちて静かなところが好きになり、走れなくなり、歩行が遅くなり、つまづきやすくなる、手足が痛くなり、セーターを脱ぐのさえきつい、小便も出にくくなる。庭の草木は伸び放題、家の中もゴミだらけ、布団は揚げなくなり、電球は変えられなくなる等々。こんなことは実際になってみないとわからぬ。

A    もどかしくなると人がやってくれることを期待し、世間的にはわがままになる。

子でも孫でも、できなければ金を頼りに人に頼んでも・・・・・。その上、昔を思い出して頑固になるのだ。子たちもそういう親をできれば面倒を見たくない。ご本人は一人がいいが、それでいて周囲に面倒を見てくれる人がほしい。実に矛盾している。年寄りが大家族が比較的好きな理由はわがままが押し通せるからではないか。

B    比較的女性は長生き、子たちにも歓迎される。男性はよほど努力しないと・・・・

女性は平均寿命が長く、結婚するとき、一般的には男性が上だから、こういうことになるのは当然の帰結。しかし女性は多くは両親や夫、あるいは子たちの面倒を見てきたから、同調し、協力することを知っている。しかし男性は一般的には会社関係など社会との付き合いを重視し、その場合、弱くてはたたかれるばかりだから強い。それが頑固を生み、子たちは協力しにくい。

C    兄弟姉妹はもちろん、孫も他人。

彼らを付き合いを良くしたり、可愛がるのは自由。ただし相手が必ずしも望んでいるわけではなく、自分の希望でやっているのだと自覚しなければいけない。

こういう状況を踏まえて私自身はどうすべきか。男の子は一人、しかし彼らが長いこと外国に行っていたこともあって、その嫁さん、更にはその子たちとそれほど親しいわけではない。私を受け入れるかもしれぬが、心の奥底で厄介者と彼らが感じるのではないか。親としても人が嫌がることはできるだけ避けたい。中国語の大家族、小家族議論、各人各様の答えで会った。しかし私は誠に身勝手であるが、正直ベースで次のように答えた。

「現在は一人住まいがいい。しかし10年後は大家族がいい。いつ倒れるかわからないから。」

10年後は3年後、あるいは5年後になるかもしれぬ。困ったこと、皆さんの場合はどうですか。え、カミサンがいる?それはいいですね。せいぜい大事にしなさい。

 

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