1613「年の瀬あれこれ」(12月26日(月)晴れ)
寒い。しかしいつの間にか冬至(22日)も過ぎ、これからは日が長くなると思えば希望もわくか。
冬は股引を着ない、と決心した私は、「しかし股引を履かなければあとは何をしてもいい。」と、チョッキにガウンに太い襟巻まで巻いてラジオ体操に出かけている。参加者はだんだん少なくなり寂しいけれど・・・・・。
隣りのaさんの家が壊され始めた。aさんとは父親のころから、もう30年以上にもなる付き合いだろうか。ご主人は北海道の炭鉱会社の社長さんということであった。
その社長さんの息子さんが後を引き継いでいたが、彼も亡くなりおばさん一人になった。今度はおばさんも寄る年波、という事で息子さん、つまり社長さんから見ればお孫さん夫婦が戻ってくることになった。しかし懐事情のため、土地の北側、我が家に隣接する部分を売却することになったらしい。
もっとも前半分は残し、新しいおばさんとお孫さん夫婦用の家を建てるという。売られる部分には建売住宅が2件も建つらしい。我が家のアパートが日陰になるがやむを得まい。
方丈記の出だしを思い出す。「・・・・よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。・・・・」
クリスマスは、結局昨日ガールフレンドのAさんと、なんと東村山市小川町にある農家を改造したレストランに行き、鰻重を食った。
どこか一緒に飯でも行こうとインターネットを探したが、都心のちょっとしたレストランは予約で一杯。吉祥寺や立川も探したが、そのうちに小川町のレストランを見つけた。クリスマスに鰻はおかしいかなア、と思ったがこれも経験と申し込んだ。
西武国分寺線に乗り、三つ目小川町で降りる。そこから線路沿い商店街を7,8分、「草門去来荘」「600坪の広大な敷地に武蔵野の面影を残す」というがその通り、要するに大きめの農家を改造したものだ。二階の広いが屋根裏みたいな場所に通される。昔はここに蚕棚でもあったのだろうか。
壁に鶴の絵が何羽も描かれている。最近ラジオの講座で出てきたイタリアの古い話に
「15,16世紀のころのイタリアだろうか。コックは、ご主人様から客人に狩りで取って鶴を調理して出すように言われた。ところが調理中恋人が現れ「おいしそう」と鶴の脚を一本食べてしまった。そのまま料理して出したが、ご主人様は「鶴の脚は二本ではないのか。」コックはでまかせに「一本でございます。沼に行ってごらんなさい。」そこで翌日、二人は沼に行ってみると確かに鶴は一本足で立っている。「ね、一本足でしょう?」するとご主人様は鶴に近づき、ほお、ほおと大きな声を出した。すると鶴があわてて二本足でばたばた逃げ出した。ご主人様は「ほら、二本じゃないか」。するとコックはまた出まかせに「でもお食事の時ご主人様は声を出さなかったでしょう?だから鶴ももう一本の脚を出さなかったのですよ。」大笑いになり、ご主人様とコックは肩を組んで帰路に就いた。」
そんな話であった。二人とも一応この講座を聞いているから「ここの鶴はちゃんと二本足じゃないか!」とまた大笑い。何か日本の昔話にもありそうな話。
鰻重の鰻は関西風の調理方法とかいうことで蒸さずに焼くから、鰻本来の味が楽しめるのだとか。小ぶりで肉が厚く、味付けは幾分たんぱくながらなかなかの美味であった。
とにかくそれでクリスマスが終わり、今日は詩吟の今年の最後のレッスン。新年会等に向けていつも通り練習を行った。
夜、お歳暮のお礼の電話を神戸のbさんに入れた。おばさんもなかなか話好き。
「よく詩吟をなさっている。」というから「年寄りの趣味ですよ、若い人はこんなものやりやしない。」というと「私の方も同じですよ。主人は謡曲をやっていましたが、80、90の年寄りばかり、若い人は全然こない、とうとう解散になったそうです。実は私の俳画の会も同じでやっぱり解散・・・。」
これもまた時代の流れというべきか。
夜Aさんがやってきて夕食。このbさんから頂いたソーセージを使ってポトフ、次女から干物の鰈を焼いて夕食。歌も終わって帰り際、外は寒い
「少しは庭の落ち葉も掃きなさいよ。もう隣の桜から落ちて来ることもないでしょう。」
分かってはいるけれど・・・・・。
明日からは何の予定も入っていない。それこそ庭の落ち葉に、かまぼこなど暮れの買い物、金とお年玉袋の用意、新年に向けたあれこれ対策・・・・モードが変わる。
最後にc君がTVで聞いたという話。「水を飲むと認知症が治る。ある病院は認知症対策に一日1.5リットル水を飲ませる。」(講談社+α新書にもある)とか。今年のことは水に流して、来年はせいぜい水を飲んで認知症にならないように気をつけよう・・・・・・。
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