1627「アパートの茶話会」(2月11日(日)晴れ)
平昌オリンピックが始まった。大統領は北朝鮮選手団を向かえいれアイスホッケーの合同チームを作るなど熱心だが、ボランテイア不足など受け入れ態勢に不備が目立つ、寒すぎる、など問題点も多いようだ。これからどういう展開になるのだろうか。
話変わって、アパートの住人18室に呼びかけ、茶話会を開こうと考えた。
「日頃はコーポ白亜、グリーンコート白亜をご利用いただきありがとうございます。
一つにはごみ当番制がそれなりに回りだしたこと、今後ともご協力お願いします。
もう一つが南側隣家が土地の一部を売却され、その跡地に建売住宅2軒が建つことになりました。ご不便を掛けますがよろしくお願いします。・・・・
そこで簡単な茶話会を開き、皆様の懇親を深め、ごみなど共同作業がうまくできればと大家として考えております。袖振り合うも他生の縁とか、ご出席いただければ幸いです。」
場所は杉並公会堂で今日の12時から1時間ないし1時間半、軽食、コーヒー等が出て無料、という内容であった。ところが参加は女性のaさんと男性のbさんの2名のみ。
最初は1月半ばに声をかけた。まずごみ当番の中心?になっているcさんというおばさんに相談した。c家は犬を飼っている。息子さんなどと3人暮らし。お母さんは70歳くらい。ところが「息子はバスの運転手をしている。シフトが決まっていて、どうなるかわからぬ。出席できぬ。」という事であった。
91歳のおばあさんが入る。気丈な人ではあるが寄る年波、こちらはもうかなり危ない。
更にもう一人お母さん。60歳くらいだがヘルパーが時々来ている様子で、起居さえままならぬ様子。公会堂は荻窪に行く途中にあり、我が家から1kmくらい、それでもこの二人は来られないだろうと考えた。それでも残り15人はいる。
返事の来るのが遅いから、再送までして出席を促したがやっぱり上述の2名のみ。みなごみ当番でも押し付けられると思っているのだろうか。あるいは「自分はアパートの一室を借りているに過ぎない、こういう問題には関わらぬ方がいい。」と考えたか。
公会堂喫茶で待っていると二人がやってきた。bさんは髭をつるつるに剃り上げ、小ざっぱりとした様子。aさんもそれなりの服装。しかし「出席者は二人」と聞いて拍子抜けした様子なのはやむをえない。
「自分はこういう会はやったほうがいいと思うのだが・・・・。」とbさん。
bさんは昭和24年というから私より8歳若い。北海道札幌の出身であるから、この前降った雪で首都圏があんなに混乱するなんてびっくりした、と言っている。
子供のころから野球にあこがれていて野球選手になるつもりであった。大学は経済であったがそこでも続けたがプロにはなれなかった。この経験はのちにセールスマンとして消防関係の器具を売り歩いたときに役立った。確かにいい体をされている。その後?作業衣?などを作る仕事を立ち上げた。しかし中国、タイなど人件費の安いところで作る製品に太刀打ちできず、倒産してしまった。そして結局我が家のような安アパートに住みつくことになった様子。
奥様は上海出身の中国人女性。今は春節で故郷に帰っているという。
「習慣の違いにびっくりした。蟹を食って骨をテーブルの周囲に吐き出すのは当然と考えている。レストランで支払う代金には、従業員が後をかたずける料金も含まれていると考えているようだ。そのくせ人前で鼻をかむのは大変失礼らしく、嫌な顔をする。」お子さんはいない。
aさんは新潟県出身の女性、40歳くらいだろうか、独身。彼女は大田区の楽団に属し、チェロをやっているのだそうだ。植物が好きな様子でアパートの前庭にいろいろ植えている。建売住宅で日陰になり、心配している様子であるが仕方あるまい。
「午后、詩吟の練習に早稲田に行く。」と言ったら「時々かすかに練習されている音が聞こえます。」と返された。するとbさんが「チェロの音も聞こえます。」石内さんは犬を飼っている。「犬の鳴き声は・・・・。」と聞くとbさんが「あまり聞こえません。ただあの犬は大分の歳の様で階段を上る時ですら苦しそうです。」など話していた。
1時間もたたずにお開きになったが、開催したことはそれはそれでよかったのかもしれぬ。「三連休の中日だからみな都合がつかなかったのでしょう。」「この次はどうしたらいいか考えましょう。」などの声が上がった。
最後に一つ、アパートを最近の人はどう考えるのか。長期間期間と滞在する安ホテルと同じ、と考えているのか。そこに昔の長屋のような共同体などという意識を持ち込む必要はないのか・・・・・。
註 ご意見をお待ちしています。
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