1632西部 邁はなぜ自殺したのだろうか。」(222日(木)曇り)

 

キリスト教徒のガールフレンドのAさんが言う「西部 邁という人はなぜ自殺したのだろうか、彼はどんな人だったのだろう。キリスト教徒は自殺を否定している。自分を大自然などの前では無力のものと考え、自分の生き方を神にゆだねる。そこでは自殺は許されない。また死ねば神のもとに行く、などと教えられる。」

実は私も彼がなぜ自殺したか、というところをいぶかしく思っていた。妻がなくなったくらいで自殺するとは考えられぬ。何か底知れぬ無力感みたいなもの、自分が生きていても何の意味もないというようなことを感じたのかもしれぬ、など考えた。

私は彼をほとんど知らぬが、気になる人であった。

私が大学生だった頃学生運動で活躍した人、しかしその後思想を変え、今では保守思想をかざす人・・・・どのようにして思想を変え、どのような考えに到達していたのか。ウイキペデイア等を使って彼に関連することを調べて見た。

彼の著作「ソシオエコノミクス」を買ったことを思い出す。ガス会社の社員であったから公共経済学に少し興味があった。その関連で買ったと思う。読み始めたが読了したかどうかは覚えていない。

西部 邁(にしべ すすむ、19392018

保守派の評論家、元経済学者、雑誌「表現者」顧問、元東京大学教養学部教授。

北海道長万部町出身。父は浄土真宗の末寺の末男で農協職員。

19584月、東京大学に入学、三鷹寮に入寮。同年6月、和歌山の被差別部落に入って子供たちに勉強を教える。共産主義者同盟(ブント)に加盟。1959年から同大学教養学部で自治会委員長を務める。60年安保闘争に参加。

1971年 理論経済学専攻修士課程修了。経済学修士。1972年、連合赤軍による群馬県榛名山での集団リンチ殺人事件の報道を目にして、多少とも左翼に共感していたことへの道徳的反省をせざるをえなくなる。

横浜国立大学経済学部助教授、東京大学教養学部助教授を歴任。1975年出版の処女作「ソシオ・エコノミックス」では社会学などの方法論を導入して旧来の経済学を批判。その後渡米しカリフォルニア大学バークレー校に在籍。引き続き渡英しケンブリッジ大学に在籍。米英滞在記「蜃気楼の中へ」を発表。帰国後、1980年代から大衆社会批判を主軸とした保守論者として活動を始める。1986年、東京大学教養学部教授(社会経済学専攻)に就任。東大辞職後は評論活動を続ける。テレビ朝日系列の討論番組、「朝までテレビ」に出演し、保守派論客として知られている。

新しい歴史教科書をつくる会に参加し理事の任を引き受けたものの、当初から会の運動とは一定の距離を置いており理事会などへは出席しなかった。2002年、小林よしのりとともに「つくる会」を脱退。

・・・・2014317日、妻が死去2018121日未明、西部が自宅からいなくなっていることに一明が気付き、捜し歩いていたところ、大田区田園調布5丁目の多摩川で流されているところを発見。同日午前640分頃「父親が川に飛び込んだ」と一明から110番通報があった。

ソシオエコノミクス  社会経済学。経済過程を,独立のものとしてではなく,政治的,社会的そして文化的な過程との相互作用のもとにあるものとして扱う経済学。社会諸科学はそれぞれ独立したものとして論じられる傾向にあるため,社会的事実の一側面つまり物質的・技術的側面に関する部分的な研究として経済学を位置づけ,それと他の諸側面に関する研究とを総体的に関連づけるような試みは少なかった。

・・・・その冒頭にオホーツクの海に行く唐牛健太郎のことが書いてあった。彼のことも本郷時代ずいぶん学内の立て看板で見かけたり聞いたりした。

唐牛健太郎(1937年ー1984)

北海道函館市生まれ。北大教養学部を経て1959年全学連委員長に就任する。60年安保闘争の前哨戦、いわゆる「4.26国会前バリケード突破闘争」で逮捕され、11月まで長期拘留となり、北大を除籍される。615日の全学連が国会前で衝突し、東大生の樺美智子が死亡した事件については拘置所にて知ることとなる。

1961年、全学連委員長を辞任。1962年、ブントと革命的共産主義者同盟と野合し共産主義学生同盟の結成を画策するが中止となる。共学同事件の責任をとり政治活動から身を引く。

元共産党委員長で実業家の田中清玄の経営する丸和産業に嘱託の身分で就職する。以後全国を放浪。ヨットクラブ、居酒屋経営、漁船乗組員、工事現場監督などさまざまな職業に従事。1982年からは、徳田虎雄の要請で札幌徳洲会病院設立に協力した。198434日、直腸がんのため死去。

 

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