1636「お花見、行きましたか?」(324()晴れ)

 

月日の経つのは早いもの、いつの間にか桜が咲き始めている。

我が家の庭は早くも梅が散り、椿が満開を迎えている。椿は亡くなったカミサンがお茶をやっていたから、お師匠さんの家にあった椿を次々もらい受けては我が家の庭に移した。カミサンがなくなって20年余り、切ったものもあるがまだ数本残っている。桜はないが、これが終わる頃にはつつじ、五月なども咲き、庭は一番きれいな時期を迎える。

桜はこれから5日間くらいが見ごろか、など勝手に想像してガールフレンドのAさんと井之頭公園に花見に行く。

陽気もよい、人の考えることは皆似た様なもの。

中国は習近平独裁を決め、トランプは鉄鋼等の関税を大幅に上げる・・・・貿易戦争か。それに対し世界の日本は森友問題で揺れている・・・・・。それぞれが相乗効果で昨日は株がリーマンショック以来の大暴落とか。青くなった人がいるかも・・・・。

しかしそんなものはどこ吹く風で公園はもう人、人、人・・・・。金持ちが多いというべきか、皆豊かになったと言うべきか

反対に鴨が北の国に帰って静かになった池。アベックや子供連れに人気のスワンボートもあまり動いていない。その池の周りに6部咲き位の桜。どういう種類なのだろう。みなソメイヨシノか。分からぬ。その下にカップルが手をつないで歩き、集団がビニールを敷いて酒盛り。子供が飛び跳ね、おじさんが焼き鳥に食らいついている。

Aさんが言う。「こうやって敷物一枚の上で楽しむのは日本人くらいかしら。普通は椅子にテーブルを持ってくる。融通無碍!」その人込みをかき分けて池を一周。

春とは言え3月、まだ少し寒いからそれだけにして吉祥寺駅に戻る途中の小さな喫茶店でコーヒー。

「たち吉」とある。おじさん一人で切り盛りしているらしいその喫茶店は突然の客が増えた様子で、天手古舞。ケーキなどほしいところだが全然ない。

テーブルの隅に飾り物。古いカメラが2台。ドアの金属制ノブ。カメラのボタンを押すと蛇腹のレンズが飛び出した。もとに戻せなくなって飾りならこれもいいだろうとそのままにしておいたコーヒーは一杯一杯心込めて入れているらしくおいしかった。

夕食はAさんと我が家に戻って食べた。ぶりの刺身・・・・そういえば魚も野菜も値上がりしているがぶりはそうでもない。新聞か何かが豊漁と伝えていた。

ちなみにある記事に鰤は俳句の季語でいえば冬。「およそ冬より春に至るまで、これを賞す。夏時たまたまこれあるといへども、用ふるに足らず」(『本朝食鑑』)。とあるとか。寒鰤の 大俎に 納まらず・・・・・昔の人はあの大きい鰤を捌いたのか!

さらに別の記事には「従来冬季語だったが、稚魚の段階から季節を錯覚させ脂の乗った状態で夏に出荷する養殖技術を受け、新歳時記では「夏の鰤」を追加。」・・・・本当?いづれにしろエッセイを書きだしたとき、季語は春と思っていたが思惑外れ?

郵便ボックスを見ると中学校の同期会出欠返事が2通来ていた。ふたりとも皆私と同じ年齢だから76歳。ともに欠席する、という事であった。

一人は小学校の校長先生になった男、肺がんになった、と言っていた。

「今は日光で静かな日々を送っています。」とあった。

もう一人は中学校時代家が貧しく進学できなかった。しかしハガキには「法政大学歴史学科を2年のところ6年かけて卒業した。」と会った。社会人向けの講座があるらしい。しかし彼も

「今は病と闘っている。早く抜け出したいが・・・・。」

この同期会、訪ね歩いたら逝去していたというケースも2例ほどあった。

とにかく元気にこうして花見などでき、鰤を食えたことがうれしい。後何回楽しめるか・・・・。

追記 326日。「このまえはまだ6分咲き、今日あたりがいい。」と言うのでもう一度花見に行くことにした。迷った末、神田川。高田馬場から川沿いに出て飯田橋まで歩いた。面影橋、新江戸川公園、関口芭蕉庵、椿山荘、江戸川公園、絶好のお花見スポットとここもかなりの人で。飯田橋で食事をとり、神楽坂を少し散歩して帰った。

参考(ウイキペデイアより、編集) 日本国内における桜の花見は多くはソメイヨシノを対象としている。しかし、全国のほとんどのソメイヨシノが寿命を迎えていると言われる。現在多くの公園などで桜の植え替えが行われており、これにより開花時期が大きく異なっている。例えば、三重県のともやま公園ではソメイヨシノの他に河津桜、吉野桜などを交互に植える等の桜並木の延命作業を行っている。僅かながら花見の時期も異なり始めている。

 

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