164340年前の韓国旅行」(48日(土)曇り)

 

薬科大学に通う孫娘がラインで時々便りをくれる。そこに何やら西洋風の街を背景にピンク色のドレスのようなものを着た女性が張り付けられていた。

「どこで撮ったのだ。」と聞き返すと「釜山の甘川洞文化村と言うところです。チマチョゴリを着ています。」・・・あわてて写真を拡大するとピンク色のドレスを着ているのは孫娘であった。こんなことまでするのか、とびっくりしもう手の届かないところに行ってしまったとも感じた。

インターネットで調べると

「カラフルな集落の入り組んだ路地が迷路のように見えるため、「韓国のマチュピチュ」と呼ばれるようになった甘川洞文化村ですが、もとは朝鮮戦争の際に北朝鮮から逃げ延びてきた人々が山肌につくった集落とされています。

その後、山の斜面に家が立ち並ぶ様子や歩道が入り組んだ迷路のような景色が美術家や写真家たちから注目されるようになり、2009年の「マチュピチュプロジェクト」と呼ばれる村おこしによって現在の姿に。村全体がアート作品として楽しめる観光スポットになったのです。」

釜山には1978年、40年前に当時会社の部下であったa君、b君と行った。

ソウル、扶余、慶州、釜山というコースでバスを乗り継いで回った。どこもかしこもハングル、少しかじった語学で懸命に用を足そうとしたがうまくゆかなかった。

韓国が高度成長に入る頃だったのだろうか、三菱のエンジン搭載ではあったが、現代自動車が韓国産乗用車を生産しだしたころであった。町は朝早くから活動しており、韓国はこれから発展すると感じた。しかしバスの車窓から見る田舎はのんびりしたものであった。

一方国際情勢はそうはゆかぬ。ちょうど今回罷免され、犯罪人に仕立てられてしまったパククネ大統領のお父さん、 正𤋮(パク・チョンヒ)が大統領の時代、南北対立が激しく韓国全土に戒厳令が敷かれピリピリしていた。11時以降の外出は禁止である。捕まったら何をされるかわからぬ!

慶州あたりで羽根を伸ばしすぎたか、釜山では、資金が少々心配になり、安い韓式旅館に泊まった。それもエキストラベッドをだして二人部屋に男3人。個人旅行であったから予定もなくぶらぶらと街を歩いた。竜頭山公園に行き、釜山タワーに登った。「北に釜山の駅、高遠見山、市庁舎、西南に松島。西に光復洞、南に影島、釜山大橋」と当時の日記にある。降りて李舜臣の像を見た。李舜臣は秀吉の2度目の韓国侵略のおり、日本を退けたとして有名な将軍である。

町に出て少し歩くと港に出た。チャガルチ市場というのだそうだ。「最後の晩だ、派手にやりましょう。」とb君。小さなレストランに入り最後はいけすの鯛を刺身にしてもらって食べたり、それなりに派手にやった。私は酒に弱く、一人で宿に戻ったが、遅くなっても二人が戻ってこず心配した。戒厳令、戒厳令!

その後、もう一度亡くなったカミサンと一緒に釜山に行った。その時は麗水から船で釜山に行った。あのあたりはリアス式海岸とかで小さな島が沢山あり風光明媚だ。釜山では同じようなコースを回ったが、この時市場で生きたイイダコを食ったのを覚えている。切り刻まれても生命力が残っているのか蛸の吸盤が口の中で吸い付く‥‥それが何とも言えぬ味であった。

追記  418「昔の仲間と飲み会」(抜粋)

神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、築地魚市場―、108町会の総氏神様。神田明神。少し早く着いたので神社内を歩いてみた。本殿を囲むように、小さな神社や恵比寿様、大黒様の像、獅子の像、銭形平次の碑まである神社。木にはたくさんの合格祈願、幸せな生活希望だのの絵馬。

そのそばにあるそばや「キャリ」。

そこに昔の営業所時代の仲間6人が集まった。80代が二人、70代が二人、60代が二人、毎日それぞれの問題と戦いながら、つかの間の飲み会。60代二人が韓国に一緒に行ったa君とb君。

あの時一番羽目を外したb君は、会社でその後一番出世して役員になった。それをやめた後、この「きゃり」のあるビルの会社に勤めているとのことだ。

私たちの営業所は京成線お花茶屋、水戸街道沿いにあったが、どこやらに統合されなくなってしまった。旅行を許した所長はもうすでに他界してしまった。韓国も孫娘のメールに見るまでもなく、ずいぶん変わってしまった様子。

今から考えれば一緒に海外旅行に行ったというのは本当に懐かしい思い出。

最後に彼らが気を聞かせてくれたのか、私と同年齢のc君が今年喜寿を迎えるという事でお土産のお菓子を用意してくれた。素直にうれしい。おりから韓国は北朝鮮と首脳同士の南北会談とか・・・・どうかわってゆくのであろうか。

 

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