1645「河鍋暁斎特別展」(54日(金)晴れ)

 

連休も終わりが近づいてきた。天気は良くもう夏といった感じ。

ポロシャツが古くなったので西友に行ったところ、気に入ったものがない。どうも最近はポロシャツよりもTシャツかYシャツが流行りか。私も青縞の水兵さんの服のようなものを買った。

遠出をするのがだんだん億劫に感じられる。ましてや人が多いゴールデンウイーク。しかし出かけないのも悔しいと近場。それなりに由緒のある町を尋ねてみるのはそれなりに楽しい。

いままで行ったところ、栃木、川越、足利、佐倉、

まだ行っていないところ 熊谷、蕨、少し遠いが鈴鹿、伊勢、松坂・・・・。

この連休は1日に青梅に行った。それに味をしめ中山道の宿場町蕨市に行ってみようと考えた。しかしウイキペデイアを見て、そこに河鍋暁斎記念美術館があることに気が付いた。もともと気になっていた画家。

ウイキペデイアによれば「1831-1889.号は「ぎょうさい」とは読まず「きょうさい」と読む。それ以前の「狂斎」の号の「狂」を「暁」に改めたものである。明治3年に筆禍事件で捕えられたこともあるほどの反骨精神の持ち主で、多くの戯画や風刺画を残している。狩野派の流れを受けているが、他の流派・画法も貪欲に取り入れ、自らを「画鬼」と称した。その筆力・写生力は群を抜いており、海外でも高く評価されている。ジョサイア・コンドルと親交が深かった。」

ところが河鍋暁斎記念美術館に電話を入れたところ

「現在当館にある彼の作品は40のみ、東京富士美術館で特別展を開催中でそちらに300作品を貸し出している。」

言わずと知れた創価学会の美術館。蕨の街もいいけれど絵画優先と水兵さんを着てガールフレンドのAさんと出かけることにした。若返るかな?八王子北口からバスで15分くらい。

河鍋暁斎の娘さんが河鍋暁翠というが彼女もまた日本画家として有名らしい。6月末まで開かれる今回の展覧会はお孫さんが奔走して実現したらしい。

いり口にいくつもの妖怪を描いた舞台の幕。その絵を40分で描いたとか解説にある。河鍋暁斎は狂言師の免状も取ったという。

中に入ればそのデッサン画の技量に驚く。うまいものだ。そしてずいぶん多作な人と感心する。能や狂言に関する絵、風刺画、数々の挿絵。・・・・

鯉がうまい。笑っている・・・・鯉に表情があるように感じた。

カラスもずいぶんたくさん描いている。その表情も様々。私は箱根の岡田美術館でみた伊藤若冲を思い出した。

鳥羽僧正の影響でもあるのだろうか。この人はずいぶんカエルを愛したらしい。「美人観蛙戯図」は文字通り美人が蛙を眺めている絵だが、その蛙どもが子をおぶったり、たばこをふかせたり愛嬌がある。細かいところに手を抜かぬのがすごいところか。

ユーモアのある画家だ。「人物三長図」は、書物を読む長い頭の男を中心に、足の長い男がその長頭のてっぺんあたりをカミソリで剃り、手の長い男が頭を布巾で拭いている様子が描かれている。

掛け軸に上の方に何やら字があるがただ一本の戦に見える画。よく見ると電信柱であった。文明開化の象徴として描いたか。

日本の絵巻物に見られる放屁を題材とした画題。古くは鳥羽僧正の作品に登場するとのこと。「さすが日本」外国人を驚愕させたクレイジーすぎる「おならバトル」とか。

西洋道中膝栗毛、著者は「仮名垣魯文」

「十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に倣って弥次郎兵衛、北八の3代目の孫ふたりを、イギリスのロンドン万国博覧会に出立させ、その道中の滑稽を叙したものである。」

その挿絵を描いているが、著者も暁斎も西洋に行ったことはないらしく、カフェ風に孫二人、それに和服の女給が数人描かれている。

最後の部屋に娘の河鍋暁翠の作品集。やっぱりうまい。しかし父親ほどの毒が感じられなかったのは私の目が曇っていたからか・・・。

常設展で多くの西洋名画も見ることができた。

八王子の駅で「シャーロックホームズ」なるちょっと洒落たレストランで昼食、さらに古本一の見物等、古本市ではなんと福引で「特等」!日帰り温泉の無料切符までもらってなかなか楽しい一日になった。また八王子に来るか。・・・・・。

河鍋暁斎特別展は624日まで。皆さんもいかがですか。

 

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