1658「いつもの飲み会、シンガポール」(6月9日(土)晴れ

 

いつもの高校同期の集まりが高円寺のスナックであった。珍しく我々より早くからたぶん50歳くらいの10人位のグループが来ていた。クラスか何かの集まりであろうか。男は一人か二人、女性が断然多い。このくらいの年齢の女性でも我々には娘みたいなもの・・・・・。私たちのデユエット曲に、彼らが合わせて暮れて大いに盛り上がった。

それはともかく、最初の1時間はいつものようにa君中心に政治の話。

私は59日の日記にトランプ大統領の行動を見ていると、自分中心で自分に正直、あまり学習意欲やバランス感覚はない。そして当たり前の人間と感じる、と書いた。大統領であろうと首相であろうと一個の人間、まずは自分のことを考え、周囲のことを考え、国のことを考え、そしてようやく世界のことを考える、それゆえにその行動はこのルートにそって考えると説明できる、という事だ。

いよいよシンガポールで米国と北朝鮮金正恩の会談が始まるという。この原理は重要。

トランプ大統領。116日の米国議会選では435の下院全議席と上院33議席(総議席は100)が改選され、トランプ政権の政策の是非が国民に審判される。これでもし下院を民主党に明け渡すようなことになれば、政権運営府が苦しくなるほかロシア疑惑など追及され、自身の立場がおかしくなる。ぜひ勝たねばならぬ、という事で、極端な鉄鋼などへの課税、今回の北朝鮮との会談などの手を打つ。

日本は拉致問題を取り上げてほしいけれども、トランプ氏にとっては大統領になって初めて聞く、太平洋の向こうの話。

しかし安倍首相の立場ともなれば大いに異なる。彼は元々、この関係で実績を上げた政治家であるし、理屈はともかく、日本国民の総意として願っているムード、おろすわけには行かない。この問題は北朝鮮も困っているのではないか。拉致した人々はほとんどなくなっているはずだ。それをさらけ出したところで「また隠している。」など非難されることは必定。拉致問題は人道的立場から話すくらいにしておくべきだろう。向こうが「其れよりあの戦争による被害の補償の方が先だ。」と言われれば苦しい。

金正恩氏は一部の報道が伝えていた様に、実際はクレバーな男のようだ。北朝鮮のおかれている立場も理解しながら、まずは自分、自分の周囲の人間の安全と幸福を考え、その考えを「体制保障」という言葉に還元している。アメリカ亡命案なども浮かぶが彼は信用していまい。どんな約束をしても国家という後ろ盾がなくなれば個人は弱い。最終的な狙いは南進、つまり中国の後ろ立てを得て、北の手で統一国家を作ることと解釈すべきか。今度の戦略転換は文在寅の突拍子もない行動に乗って戦略転換した結果。核を残したまま、ゆっくりと援助を取り付けたい。

中国は北朝鮮を北朝鮮を平和裏に残し、よき商売相手として思い切り利用したい、属国のようにしてしまいたい、というのが本音のようだ。今後どういう展開になるのか。

追記 613日朝。    シンガポール会談が行われた。

「アメリカと北朝鮮両国が平和と繁栄に向けた両国国民の願いに基づいて、新しい関係を樹立するために取り組む、朝鮮半島に、永続的で安定した平和の体制を構築するため、共に努力する

ほとんど、これしか含まぬあいまいな共同宣言。日本政府にこれまで主張してきた非核化の具体的な期限や「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」との文言はない。関係者からは「非核化が骨抜きになる」「ゼロ回答だ」など落胆の声が上がっているのもうなづける。

一方でトランプ大統領は「アメリカは遠い国、復興を韓国と日本が助けてくれる。」などしゃあしゃあと発言する。

a君にすすめられて、文芸春秋に掲載されているエマニュエルトッド「日本は核を持つべきだ」という記事を読んだ。

「米朝交渉は茶番劇にしかならない。」・・・その通りの様相。

「米国の核の力は存在しない。」・・・核は純粋に個別的な自己防衛のためにある。核を使う場合のリスクは極大で自国を保護する以外に用途はない。つまり日本は守ってもらえぬという事。

そして座談会「米国と中国「大国の論理を読み解く。」」等も考えれば、大国は、武力の強い国にはそれなりに対応するが、ない国はバカにして交渉に向かうということか。

別の記事に「今回の勝者は中国」とあった。その通りで中国の考えが国際的に認められた、といえる。日本は敗者かもしれぬ。いつの間にかアジアは中国のアジアになり、日本は置いてきぼりを食らっているようにも感じる。アメリカは・・・?わからぬ。

 

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