1659「証券会社の情報」(6月18日(日)曇り)
証券会社の係員は顧客を割り当てられるらしい。しかしそのお客が株や証券を持っているだけでは成績は上がらぬ。客が十分な資金があることが分かっていれば、単純にこれを買ったらどうですか、と勧めるだけ。しかしない場合には客の手持ちの株や証券にケチをつけて売らせ、その金で自分の思うものを買わせようとする。勧める商品は株ではない。株はうまくゆかぬと、責任を追及されるし、激しい競争で手数料が低く、うまみがない。債券や投信である。文句を言われにくいし、会社の取り分も大きい。
a証券とb証券が「お会いしてお話しできないか。」と連絡してきた。証券会社の相手をすれば私の方も何かしらの情報が得られる、よかろうと答えた。但しこちらからゆくと答えた。よく証券会社に来てもらう客がいるが、待っている時間がいらつくし、プライベートをのぞかれるようで嫌だ。今日は11時に前者、13時に後者と一度に会うことにした。
b証券は投信を勧めてきた。今度はフィンテック関連の企業を中心にしたファンドである。「フィンテックとはなんだ?」と鎌をかけてみる。「現金を使わずカード等で新しい資金の流れを勧めることです。VISAカードなど典型的」という。「じゃあ、ビットコインはどうだ?」と質問すると、そこはファンドに入っていないらしく「いえ、少し違って・・・・。」と答えが怪しげになってくる。彼らだってそんなに知りはしない、とまず自信を持つことは肝要!こういうテーマ別ではロボット関連だのIR関連など、いろいろ進めてくる。利益が出なくはないだろうけれど、相当部分証券会社が持ってゆくから私の利幅はずいぶん減ってしまう。
aはファンドラップを勧めた。こちらは運用を証券会社に任せてしまうものだ。
「こういうのはお嫌いですか。」というから「儲かるのかもしれない。しかしそろそろ相続なども考えねばならぬ年齢。儲からなくても明日メシが食えなくなるわけではない。投資はゲーム感覚でやっているようなものだ。自分でやれば納得できる。」とかわすと向こうは拍子抜けした様子。
「じゃあ、株ですね。お手持ちの株を見ていると日本株ばかり。しかしこれから日本株の成長は見込みにくい。トランプ政権は問題が多いが、アメリカにとってはいいようです。おかげでYahoo、Facebook、Amazon等見てください。年初から見ると右肩上がりで成長していますよ。」もっとも流通ではおかげでAppleは怪しいし、楽天等日本勢が苦しく株価が下がっている。その辺は向こうは言わぬ。「日本ではなかなか情報が得にくい。」というと「Google使えば簡単に見られますよ。」そこで私はバカを演じる。「どうやったらいいの。」スマホの操作の仕方で雑談・・・・。
両社ともインド株関連の株式ファンドを勧めている。わからない、というと「そこでファンドです。」とまたもチャートを見せる。外国株に投資するときには為替リスクがいつも問題になるが、これほどわからぬものは無い。巷にはこれで財を成したなどの本が出回っているが、いつもそんなにうまくゆくのか、と疑問に思っている。
この際と日頃日本株で迷っているところもいろいろ探りを入れてみる。
武田は日本では超一流の製薬会社だが、世界規模では10番目にも入らない。
これからの国際競争を勝ち抜くためにたしかアイルランドのシャイアーという会社の買収を決めた。しかしその資金、約7兆円。財務状況が苦しくならないかという事で株価は下げ始め、2月頃6000円していたものが今では4000円強。売るべきかどうか迷っている。
今回の買収は矢張り身の丈に比べて大きすぎるのではないか。それに勝っても大きく成長が期待できるわけではない、と否定的。考えはわかる。
銀行の株も売り時ではないか。マイナス金利でいじめられている上、フィンテックなどの技術が進み、銀行の得意である手数料収入などの領域が脅かされている。その上企業には結構金が余っているから、金貸し業も儲からぬ・・・・・。
ところが株屋の言い方は違う。a證券は
「ここまで下がると買い時ではないですか。それにPBRを見てください。例えば三菱東京銀行の場合、0.5ですよ。今会社を解散してその資産を株主がわければ一株で1300円、株価の倍もらえるのですよ。」などしゃあしゃあという。じゃあ、解散してよ!
老人はいつもキョウヨウとキョウイクを探し求めている。二つの証券会社を相手に半日つぶした私でありました。もちろん、売買はしなかった帰りには「よく来てくださいました。」と麦茶のパックまで戴いて・・・。しかし証券会社の社員も大変だなあ。
追記 時間をつぶされ、麦茶だけタダドリされてはかなわぬと、b証券が電話で「フィンテックファンド」を勧めてくる。私はぬらりくらりと逃げている。
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