1664「今もお前はきれいだよ。」(7月8日(日)晴れ)
「みんな何をやっているのだろう。」
a君がぽつりと言った。昼食と買い物を済ませて、このまま帰ってもいいけれど、何か寂しい、そこで公会堂喫茶前から彼に電話、10分くらいでやってきた。
「b君の調子はどうだ?」「会っていないけれど、病院に入ったらしい。」彼のお陰でエクシーブのホテルが利用でき、みんなでずいぶん楽しんだ。しかし間質性肺炎、この前西荻窪で食事をしたときには、すでに酸素ボンベを引っ張っていた。「cも死んだし、だんだんさびしくなるなあ。」c君は公会堂の向かいにあるペンキ屋。時々お茶を飲んだが、これも肺炎で他界した。
夜テレビで池上彰が眼をつけた小さなニュースと言う報道番組。
最近「ほめる」ことが人間関係をよくし、組織を活性化させることが指摘されている。
ほめるためのセミナーが開催されたり、書籍が販売されている。
考えてみると私の場合、正直に話すことは留意しているけれど褒めることはあまり意識していなかったなあア。しかしほめるというのはなかなか難しそうだ。
すこし練習をしてみよう。今日のa君。
「君はいつもダンデイだね。洋服もズボンも靴もいつも凝っている。」
「ちょっとよれよれのハンフリーボガードみたいだ。」
「最近は少し負けているらしいけれど、株によく調べているね。」
「若いころいろいろ経験を積んでいるから知識豊富だね。杉並文化人は僕ではなく君のことだ。」
「健康に努力しているところがすごい。その努力であの脳卒中からも立ち直れたね」
「料理もうまいらしいね。」
「若いきれいなパートナーがいて素晴らしいね。」
「しかもそのパートナーとしょっちゅう金のかかるクルージングに行く。」
私のガールフレンドのAさんもほめてあげよう。
「昔から美人だったが、今も品のあるいい顔をしている。」
「その洋服とても似合うよ。少し控えめな感じで君らしい。」
「パーマに行ったろう。とってもきれいになったよ。」
「語学をよく頑張っているね。英語は勿論だがスペイン語もイタリア語も・・・。きちんと予習復習をするところが偉いよ。」
「教会の仕事頑張っているね。みんなきっと感謝しているよ。」
「高音がなかなかいいね。歌手になれるかもしれない。」
「息子さんも娘さんも優秀で素晴らしい人生だね。」
「庭の草抜きをしたんだって・・・・。健康にいいよ。」
15日に沼津の息子一家のところに行く予定。その時の準備のために嫁さんの誉め言葉
「いつも若々しくきれいだね。目が輝いている。」
「とっても健康そうだね。体が不調なところはないのだね。」
「その服、ふくよかな君にとっても似合っているね。」
「この前より少しやせたね、色が白くなったよ。」
「毎日毎日、亭主に娘に息子、炊事洗濯、大変だろう。」
「君がいるお陰で我が息子も頑張れるというものだ。」
どうも尻の穴がむずがゆくなってきた。でも以下のようなことは絶対言いません。
「もう年なんだし、あっちもダメなんだからハンフリーボガードを気取ってもしょうがないだろう。株以外のことはあまりやらないのかい。庭仕事大変だね、今度我が家の庭の草も抜いてよ。昔は若々しくきれいだったね。ドングリ眼っていうやつだね。その服、どうもダサいね。スーパーのバーゲンで買ったのだろう。」
しかし歳よりは人にケチをつけるようになりがち。これから私も「ほめよう、ほめよう。」と考えた。ほめれば人はうれしく思う。ほめて、ほめて、ほめまくり、うれしく思われて死んでゆきたい!
最後に「君はいつも若々しいね。健康そうだよ。」
「その黒と白のストライプのTシャツ、とっても似合うよ。」
「詩吟に中国語に書道、よく頑張っているね。」
「カラオケもやるんだって、いい声をしているじゃないか。」
手前で手前のことをほめていれば世話はないや。水虫に痔ろうで、何が健康そうだ。そのTシャツ、シミがついているよ。習い事も多いけど、ちっとも目が出ないね。もう記憶力低下、声も出ないし、手も震えて字も下手、あきらめな!カラオケは近所迷惑だよ。・・・・うるさい!
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