1665「個人の欲望、国家の欲望、ついでに世界の欲望」(7月11日(水)晴れ)
私の日記は、パソコンでword書面を44字54行に設定し、1ページ分書く。しかし最近これだけ書くのがきつくなってきた。思想がそこまでまとまらぬ、根気が続かぬ・・・歳をとったというべきか。仕方ないから中途まで書きかけてそのままになっているページが沢山ある。
そのうちの1ページ、個人の欲望と組織の欲望、と言うことを書きかけた組織は永遠の継続を願う。一方個人の欲望は刹那的。会社時代、ある優秀な出世街道を驀進している男の話を聞いた。
「このプロジェクト10年後にはどういうことになるのでしょう。」
「10年後?わしゃ、会社におらん。どうでもいい。」
トランプ大統領の最近打ち出す政策をつき詰めて考えればとにかく中間選挙に勝ちたい、大統領を続けたいという欲望に結びつくことがわかる。そのため世界がどうなっても構わない・・・ましてや日本のことなど。もっとある程度は習近平だって安倍首相だって同じことだろうけれど・・・・。
しかし個人の欲望を打ち出すという点ではトランプ氏は突出しているというべきか。
国家の元首は広い意味では国民の支持のもとに大統領や首相を選ぶ。大統領や首相は本来は国家や世界の長であるから本来はその永遠の継続と繁栄を考えねばならぬ。しかし選んでくれる母体が刹那に生きる個人である以上、どうしてもそれに偏りがち。バラマキ政策を勧めれば国が破綻すると考えられても国民が全体としてみればそれを望んでいるとなればやむを得ぬ。アメリカ国民は自分たちの生活がよくなればそれでいい。だからトランプ氏を選んだ。
あの大豆戦争の話を持ち出した友人がまたメールをくれた。
「大豆問題のその後は面白いですよ。まず世界第三位の生産国アルゼンチンが干ばつで大豆不作、中国は関税を発動して米国大豆に関税をかけ、トランプの支持基盤の農家を困らせようとした。
その後、中国はインドの大豆の関税をゼロにして輸出してほしいと持ちかけ、ただインドの生産量は中国以下で余力がない。それでブラジルの大豆を買いあさった。ブラジル大豆が高騰比較的割安になった米国大豆に欧州各国が飛びついた。またアルゼンチンも米国大豆を輸入に踏み切った。
この一連の流れでシカゴの大豆相場は堅調。このことで得したのはブラジル。中国に高く売れた。損したのは中国、高いブラジル物を買った。米国はほとんど騒動の圏外にいた。世の中面白いものですね。貴兄のブログ第二弾を出しませんか。」
そうなったのか、と途方はまず彼の情報収集に感心。しかし何だか適当に遊ばれているような気もし、相手にしなくてもいいのだが・・・・。でも考えてみたくなるのも暇な老人の特色か。
最近は株は「中国も制裁を発動したらしいが、その影響はわずかのようだ。」との見方が台頭し、株価は回復基調で会った。昨日も米国株価はあげたし、ドル円も少し円安が進んでいる、今日も日本株は上がるのでないか、と楽観していた。
ところが蓋を開けると日経平均は300円に迫る大暴落。
「トランプ米政権は10日、中国から輸入する2000億ドル(約22兆円)相当の製品6031品目に10%の関税を上乗せする追加制裁の手続きを始めると発表した。中国は「これまで通り必要な反撃をせざるを得ない」(商務省)と報復強化の方針を表明した。米国は、中国の知的財産権侵害を理由に、ハイテク製品など340億ドル相当に25%の関税を上乗せする対中制裁を6日に実施したばかり。月内にもこれを500億ドル相当分へと拡大する方針だが、中国が報復措置を講じたため、制裁の大幅な上積みを図る。」
これだ。市場は米中貿易戦争がまた始まる、景気が悪くなる、と考えて売りが増えたのだ!
具体的な品目が発表されているわけでもないし、この先どうなるか予測はつかぬ。しかし冒頭の話に二つほど付け加えたい。
一つはある人の発言に「政治家は思い付きまま政策を決め、決行してうまくゆかなければやめればいい。しかしその社会に対する影響はずっと残る。」
もう一つは個人のメンツと言うやつだ。少々あらっぽいことをしたって、世界が滅びるわけではない。たかが大豆は原価ベースで2,3割変わる程度の話!その程度であるからトランプ氏も考えるだろう。とにかく始めたからには国民に多少の迷惑がかかろうとやりぬくべきだ。そうしてこそ選挙での勝利の道も開ける。個人のメンツ!
一方でトランプの気分に左右され風の中の羽根のようにふらふらする庶民の懐・・・・たまったものではないと杉並の片隅の私‥‥勿論トランプ以上に自分のことしか考えていません!
最後に一言・・・・民主主義が最上の策と普及したのは良いけれど、みな天下、国家、世界のことは考えず自分のことしか考えぬ人間が増殖中。その行き着く先はどうなるのか。全体としてみれば非効率である。そこに共産主義のような独裁政権の魅力がます余地があるのか。
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