1675「大塚家具お家騒動の果て」(814日(火)晴れ)

 

あの家具の名門大塚家具が4日発表したことし1月から6月までの決算で、本業のもうけを示す営業損益は35億円の赤字、純損益は20億円の赤字となり、中間決算として3年連続の赤字。報告書には事業の継続買い疑わしいとの注記がされているとか。そして無借金経営である物の、手持ち現金は大幅に減り、身売り話。ヨドバシカメラに袖にされただの貸会議室会社が頼りだのいろいろかまびすしい。私としてはどうしてこうなったか、と言うところに関心が移る。

大塚勝久氏は1943年生まれ。桐ダンス職人であった父の家業の手伝いをしながら定時制高校を卒業。中学校までに調達、販売、資金調達、経理、税務などの業務を一通り経験した。

1969年、春日部で父親の大塚箪笥店から独立し、株式会社大塚家具センターを設立。大塚家具は上場会社とはいえ、勝久会長が発行済み株式の約18%、大塚一族の資産管理会社が約10%をもつ同族色の近い会社。妻の千代子との間に5人の子供がいる。

2009年、娘の久美子氏が社長に就任。勝久氏が見込んだのであろう。

久美子氏はキャリア女性の道を歩んでいたが、父の事業の急拡大に伴い銀行を退職して大塚家具に入社、順調に推移していたが、なぜか入社10年後の2004年に退社。自分でコンサルティング会社を設立して経営。そして2009年に社長として復帰した。

しかし経営方針の対立。

勝久氏 会員制を継続、高級路線を維持  久美子氏 小型店の展開、中価格帯の強化

勝久会長、母、長男 VS 久美子社長と長男を除く弟妹が対決する。

2014年、久美子社長が解任され、取締役に、父の勝久会長が社長を兼任。

2015年 久美子社長取締役が社長に復帰。株主総会での決議を経て勝久会長が退任

2015年、つまりお家騒動まっただ中で、長谷川豊というテレビ関係の人が書いた論文がめについた。「大塚家具問題、僕は勝久氏を応援する」その要旨、少々編集。

「わずか一代でここまでの規模の企業に育て上げたのだから勝久氏の手腕はすごいとしか言いようがない。「会員制」という、当時はまだ誰も知らなかったような画期的な手法によって、

「いい商品をまとめ買いしてもらう」

という経営方針の下、丁寧で高品質の接客を中心に経営が進められていた。

しかし日本は長く続くデフレの波にのまれた上、規制緩和によって海外のメーカーがどんどん参入してきたのだ。特にめざましいのが皆さんもよくご存じの「ニトリ」と「IKEA」だった。

「安い商品を買いたいときにまとめ買いさせるのではなく個別売りで」

勝久会長は天才的な運営手腕によって大塚家具をここまで大きくした実績がある。が、逆にここ最近は不振が取りざたされ、確かに勝久氏が社長に変わった途端に利益が下がったりしている。一方

久美子氏は経営の実績は申し分ない。久美子氏が社長になった2009年以降、大塚家具は確実に利益を増やしている。まだ若いしこれからも十分期待できる新社長だ。

しかし、彼女のとっている経営方針は「大塚家具のハート」を否定するものだ。簡単に言えば、ヴィトンをイオンやイトーヨーカドーでセールで売る感じだと思ってほしい。このたとえを聞けば、勝久氏が反発したくなる気持ちも理解できるはずだ。

「今の」時代に合っているのは久美子氏の方のはずだが、勝久氏にも守りたいものがあるのだろう。ただし久美子社長の発想は新しく見えても一回り、10年遅れてる。日本のデフレや少子化の大波は20年前から始まっている。それから10年ほどすれば、国民の経済状況(可処分所得)は厳しくなるのが当然だ。久美子氏がこの経営計画や発想を持ち出すのは本来、2000年初め頃であるべきだったろうと思う。今はすでに「ニトリ」や「IKEA」が結果を出し終わった後だ。

勝久氏の経営方針は時代に流されない「信念」と「信条」がある。まず勝久氏の「想い」があって、その上で、時代が周囲にある感じだ。なので、時代によって、利益が出たりでなかったりする。が、僕は思う。 結果的にはきっとそちらの方が強いはずだ。

久美子氏のやり方は「大塚家具のハート」の前に「利益」があり「国民」がいるように感じる。」

以上の様に述べたのち、彼はテレビ局の例まで挙げて顧客のおもねって新しい流れにつこうとする傾向を批判している。正しい見方と感じた。久美子氏は一橋大学で経営学を学んだ、エリート臭が強く、オジサンを嫌うとの情報もある。経営学でまず学ばねばいけないことは「情況を見、周囲の意見を聞く」という事ではなかったか、と勝手に推測する。・・・・50歳、私の娘と同じ年齢、美人だが独身。余計なお世話だが、人生、まだ分かってないな、と感じる。

 

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