1677「一生のうちで何回くらい・・・・。」(818()晴れ)

 

母親がなくなってから26年、妻が他界してから22年、父親がなくなってから18年。

月日の経つのは早いものだ。

あれほど暑かった陽気も少し緩和し、しかもさわやかな風、秋の気配。

墓に行ってみようと考えた。所沢聖地霊園、上述の3人が眠っている。

誰かと一緒に行きたいと思ったが、あいにく長女も次女も都合がつかぬ様子で振られてしまった。しかし上の3人は、私にとっては思い出深く、是非ゆきたい。

暑い日が続いたこのころ、みな墓参りどころではないのか、人影も、花を添えてある墓も少ない。

次女の義母の墓に花を添え、それから私の墓、花は勿論なく、水入れもからから渇き、周囲は雑草が元気が良い。鎌持参で正解、小さな竹まで出ている。

墓を清め、花を生け、線香をたきながらやはり思う。

「死者は忘れられるのみ。」

みなこの世に生を受けてせいぜい100年、36500日、地球をせいぜい5周。

バタバタしながら死期を迎え、忘れられてゆく。

「しかしもうすぐ私もここに来るさ。その時はよろしく。」と手を合わせる。

話は大分飛ぶ。アパートの201号室、aさんがエアコンの調子が悪い、と言ってきた。「わかりました。」と私は気楽に請け負った。

アパートの契約書は部屋ごとに分けて引き出しに放り込んである。彼女は現在30歳、22歳の時にこのアパートに引っ越してきた。すでに契約を更新しているから32歳までいるつもりらしい。ずいぶんきれいになった、とびっくりした。

荻窪の子供相手の病院に勤めているらしい。選り好みしないでさっさと嫁に行け!

32歳までいるとすれば10年、家賃が75000円、10年間で900万円。

つもり積もればずいぶんの金額になるものだ。それを考えればエアコン位お安い御用?

しかし10年は彼女が100歳まで生きるとすれば、一生の10分の1、このアパートでも生活はずいぶん重要な思い出になるに違いない。

また話は飛ぶ。私は男であるから少し寿命が短いだろう。一応90歳と考えている。

誰かの言った言葉に「みんなあくせくして金をため込むが、自分の財産をちょうど使い切って死ぬやつはいない。たいてい子たちのためなど言いわけしながらずいぶん余らせて死んでゆく。」

皆さんも自分の持っている財産、不動産は除くとしても現預金を自分が残されていると感じる日数で割り算してみるといい。

なんですって50000?大いに遊びまくりましょう。そんなに使えるわけがない。なんですって2000円、せいぜい働いてください!

残っている日日は、私の場合はほぼ5000日、正確には365*12275=4655

朝ひげそり。昔はブラウンの電動式を使っていた。

しかし時間とともに剃刀ほどキレなくなるように感じジレットの13本入っている物を薬局で買い、1週間に一本使うようにしている。つまり一袋で13*7=91日、ほぼ1年の4分の1、死ぬまでに50袋強買えばいいのだ、など考えている。

朝、パンを1枚、卵をひとつ、ベーコン1枚、トマトひとかけ、コーヒー・・・・

パンは8枚パックで売られているから600パック、卵は10個入りだから500パック、ベーコンはひと塊で1週間つかえるから700個、コーヒーフィルターは80枚でセット、60回買えばいい。

それらを使い切るとあの墓に向かう?

最近カネに対する考え方が自分の中でずいぶん変わってきたように感じる。

無駄に使うこといけない、金は貯めたい、そういう本能が残る一方で、ためてなんに使う?という疑問がわく。人生80年近く、幸いなことにすこし余裕もある。必要なものは買う、しかしなければ買わなくていい、物の価値は実は値段には比例しない・・・・そんな風に感じる。ダイヤでなくても、よく光るものがほしいならキュービックジルコニアもいい・・・。

そして必要なものを得るために、カネを支出するのではなく、こちらの財布から向こうの財布に移す作業をしているとも感じる。aさんの年齢ではとてもそうはゆくまいな。カネがほしい、儲ける、使う、そのためにエネルギーと言うものがいる、若さがいる。墓に入ってしまった3人、三途の川の渡し賃を最後にもうカネなんて全く縁がなくなったな・・・・。

 

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