魚耕の店頭には、大きないなだ、鰹、鯖が並んでいる。一本480円。ことさら鰹がうまそうに見えた。今日はガールフレンドのAさんと夕食である。しかし二人だけであの鰹をねえ・・・・。
散々迷ったが、何とかなるだろうと、注文する。「あ、あんなに肉のついている頭を切り落として・・・・・、骨にも身が・・・。」などと一瞬心配したが、ビニール袋に入れられた切り身を手でもって、これだけあれば十分と感じる。ずっしり重い。我が家に戻り1kgのはかりに載せたところ、針が振り切れてしまった。
皮をむく。包丁と皮の端を一緒に持ち、引っ張れば簡単にむける、ということだったが、肉が皮に残って苦戦する。それでも中骨や血合いもとって、4分の1切れにしたものが皿にあふれた。
まず刺身に4分の1。
我が家にある料理本をひっくり返すが、載っているのはこれ以外にはたたきくらい。わずかに土井勝の「きょうの料理」にまな鰹のつけ焼きが載っていたので採用。しょうゆ、みりん、酒に切り身をつけ30分くらいつけてから、串にさして焼く。これで半身。
インターネットで調べると角煮とカルバッチョが出てきた。どこかの園芸家のホームページでちょっと凝っている。
角煮は下ゆでした後、チリ醤油と日本酒を熱し、そこに薄切りしょうが、タイムの小枝と一緒に入れて水気がなくなるまで煮詰めろ、とある。チリ醤油というのは分からぬから、醤油と唐辛子にした。タイムはたまたまパウダーがあったので振りかけた。
カルバッチョはニンニクをまんべんなく塗りつけ、オリーブオイルで焼き、冷蔵庫で冷やした後、海草サラダの上にもりつける。塩、胡椒せよ、最後にチャイブとフェンネルのみじん切りをふりかけよ、食べる前にオリーブオイルとレモンをかけよなどとある。海草サラダはないから生ワカメで代用、チャイブとフェンネルは困ったが、よいにおいがつけばいいだろうと、鉢植えのバジルの葉を刻んでかけた。
Aさんがかぼちゃのサラダなど持ってきていよいよ夕食。
刺身は血合いが少し残っていて生臭い。血合い等をしっかりとること、生姜と大葉を用意しなかったことを反省。角煮とつけ焼きはまずまず。カルパッチョはウエッブサイトにはわざわざ戻り鰹と書いてあった。初鰹は油気が少ないから、適さないかもしれない。少し焼きすぎたこと、厚く切ったこともあってやけにぱさぱさしている。
この際と、鰹のことをインターネットでもう少し調べる。
一番驚いたのは鰹はサバ科だということ。マガツオ(ホンガツオ)、ヒラソウダ、マルソウダ、ハガツオ、スマなどの種類があるがすべてサバ科。関西地方で好まれるマナガツオだけがマナガツオ科だそうである。買ってきたものはどうやらマガツオかヒラソウダらしい。
暖かい海が好きで、水温が17-30度、透明度が20メートル以上の海を好む。秒速6-7メートルで泳ぐというから早い、早い。100メートルを15-20秒という計算になる。寿命は5-6年。その間休むことなく、眠っている間も泳ぎ続けるとか・・・。カタクチイワシなどが大好物。
春から夏にかけて南方産の鰹が初鰹。江戸時代「女房を質にいれても初鰹」と人気になり、元禄から天明にかけて150年くらいの間、驚くような高値がついた。秋以降に食卓にのぼるのは戻り鰹。北海道の沖合いから南下するものを捕獲するのだが、冷たい海を泳いできた分、身も引き締まり脂ののりも十分とか。
たんぱく質を非常に多く含む魚である。またビタミン、ミネラルを多く含み、貧血の予防や疲労回復に効果的といわれる。さらに記憶力や視力の向上に役立つDHA(ドコサヘキサエン酸)、動脈硬化を防ぐIPA(エイコサペンタエン酸)、うまみに関係あるイノシン酸を含む。まったくいいことづくめ・・・・。
しかし、しかしですよ。沢山あるねえ。とても食いきれない。明日は一人で残りに挑戦か。・・・・ゲポッ!
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