1691「旅の友と浅草へ」(105日(金)小雨)

 

パック旅行で海外旅行に行く。旅行中はガイドがいるからよくまとまる。仲間同士よく話し、時には私的な話もし、住所を交換したりなどする。しかし最終日、成田で荷物を受け取って流れ解散になった後はまた見知らぬ関係。旅行自身は一時の夢として個人の記憶に残るのみ。

私も毎年のように海外旅行に行くがそんな中で一組だけ、旅行後も付き合っている人がいる。あれは高校同期のa君と行った南イタリア旅行であった。

ふたりの女性グループであった。年齢は我々より5-7歳程度若い。

bさんとcさんという名前であった。bさんが、非常に世話好きで以後私と彼女が連絡を取り合いながら4人が細々関係をつづけた。バス旅行、食事会等々。今回は半年ぶり位に彼女に連絡を取った。すると彼女がcさんに連絡を取ってくれたが「脊椎漢狭窄症を患い、歩行が困難な状況。とても参加できぬ」という話であった。

会を開くときには皆の状況に合わせたスタイルを考えねばならぬ。

結果、今回は男二人に女一人・・・・。しかも女性は葉山から来る。

楽しませようと、浜松町の世界貿易センターにある東京会館で食事をした後、隅田川を行くボートで浅草に行き、観音様でもお祈りしよう、と考えた。

あいにくの小雨模様の天気。秋雨前線。

東京会館は31階、ガラス越しにお台場、豊洲等が前面に広がる。世界貿易センターができたのは1970年(昭和45年)3月竣工、日本初の超高層ビルである霞が関ビル(36階、147m)を5m上回る高さで、19716月、西新宿に京王プラザホテル(47階、169m)が竣工するまでの間、日本一の高さであった。今では大阪のあべのハルカスで高さ300mとか。

私がここに最初に来たのは30年以上前であったか。景色の変わってしまったこと。今では高層ビルのオンパレード、今ではこのビルも、それらの中の古いビルにすぎなくなってしまった。料理は伊勢海老がと卵焼きなかなかおいしく楽しい時間を過ごせた。よくこの値段で出せるものと感心すると、女性が「伊勢海老は浜でキロ5000円くらいで売ってお入り、このくらいなら5,6匹ある。」とのこと。半身で原価500円、とせこい私は計算する。

それから船で浅草。日の出桟橋からだが、ここには大島に行く船の出る竹芝桟橋があることに気が付いた。昔はポンポン船というものが走っていた。焼玉エンジンを使った小型の船で動き出すとエンジンの排気音がポンポンと音を立てた。いまではなかなか総アクリル張りかガラス張りの豪華な客船風。定員500人を超える船まで就航しているらしいがこれはどうなのだろう。天気も悪いせいか乗客はパラパラであった。どうも東京都がやっているせいか商売が下手に見える。大体浜松町から桟橋への誘導が案内板等含めてうまくない。

すぐに勝鬨橋を渡ったが昭和30年代まではこんな大きな橋が開いた。よく橋の重量に耐えられたもの!。私は昭和42年から5年近く東京ガス豊洲工場に勤務した。毎朝新橋からバスが出ており、それに乗ってこの橋を通過したものであった。橋を次々過ぎ、やがてあのアサヒビールの金のウンコが見えてきた。

浅草はそれなりの人出であったが、外人と妙に着物姿の女性が多い。ただその着物は昔風の高価などっしりしたものではなく、安手の浴衣の延長のような着物が多い。帯も安直。お土産屋風の店には一本1000円の帯まで。模様もずいぶんと派手やか。全部入れてせいぜい2,3万?しかし着物は着物。うれしくなるし、男心を十分に誘う?流行か?着物は考えてみれば何十万もすべき代物ではない。昔を考えれば日本人の普段着であった。原点回帰というべきか。そこに現代の流行が取り入れられる、良いことかもしれぬ。

女性側はcさんが前述のように体調が悪いようだが、男性側もa君が腰痛とやらでずいぶん元気がない。私自身もう走れなくなり、月末に高校同期仲間で大島に行くけれど、8キロの緩やかな行程が大丈夫かと心配している。ところがa君は「そんなに早く歩くなよ。」という。

仕上げは舟和で甘いもの。ここは本来は芋羊羹で有名。ホームページによると芋問屋をしていた男が明治35年に創業した店とか。今では荻窪駅周辺にまで店を出している。

3人になって今後この会が続くかどうか・・・わからぬ。しかし今日はとにかく楽しかった。「とにかく健康第一さ。」と言いながらわかれた。家に帰ってTVをつける。いよいよ築地卸売市場の豊洲への移転が始まると大騒ぎしている様子であった。

後記 浅草で見たあの安手の和服を着た女性は中国人観光客だそうだ。1時間1000円くらいで貸し出す業者がおり、それを借りて歩き、記念写真を撮って喜ぶのだそうだ。

 

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