1695「悩める大衆株主のボヤキ節」(10月23日(火)晴れ)
株がまた暴落している。
ついこの前までは上がり続け、永久にそれが続くように見えた。ところが1週間くらい前に米中貿易摩擦などの話がにわかに騒がれだし、情勢逆転。今度は下降。その陰に情報に踊らされて右に左に大きく動く大衆の影が見える!
私のような素人は株の価格が上がってくると、「持って上がるのではないか」と考える。そしてつい買ってしまう。下がってくると「もう、だめだ。このまま下がり続けると俺はどうなるのだ。日本はだめだ。」など悲観的に考えてしまう。そして売ってしまう。
株の法則「安い時に勝って高い時に売れ」完全にこの逆を言っている。
分散投資をしろという。その通りである。分散投資をすれば株価が下がっても大きな損をしないで済む。一つの銘柄が10%下がっても、それに投資している金が財産の10%であれば、財産全体では1%しか下がらぬ。それゆえ泰然としていられる。
しかし心の中で悪魔の声がささやく。
世の中で金を儲けるのなど簡単だ。財産をひとつにぶち込めば、それが2倍になると君の財産も2倍になる。更に甚だしいのは信用である。君の財産をもとに金を借りて財産の10倍にあたる投資をすればいい。其の株が1割上がっただけで、君の財産は2倍になる。ただし1割下がればスッカラカンになるのだが・・・・・。
酔歩の法則というのがある。酔っ払って右に歩き、左に歩く。散々歩いて、結局元の位置に戻っている確率が多い、というものである。
一般の投資家は十分な情報などない。マスコミや株屋や知人やそんなものから集まるよせ集めの知識で判断する。「コピペ」はいけないという。しかしすこし知ったふりをする人間の披露する「該博な知識」など大体これだ!
あっちに行き、こっちに行き・・・・。酔っ払いと同じではないか。一つここで断っておきたいのは実は株屋の知識もその程度のもの。もし株屋が一般人よりも確実に儲けられると自信があるなら、自分で投資をすればいいのだ。但し、人に他人から金を集めるようなことをさせるな。
そこで彼らは、酔っ払い同然の一般投資家のお世話をすることにした。結果大衆は踊りまくる。躍りまくり株屋だけが手数料で儲けられるはずであった。
しかしそれも競争が激しくなって、手数料を下げることを要求されることになった。彼らは高い手数料を取ることを考えた。これが投資ファンドというやつである。
幸い能力のない、私は「高い時に買って安い時に売りたくなる」習性をもっているくせに、滅茶苦茶に分散投資し、借りて投資する度胸がないから、なんとか生き延びている。ただし結局は株屋氏だけが確実に儲けているようだ。
そんなことなら「投資なんかおやめなさい」・・・・最近発行された本のタイトル。しかし銀行の利子はこれ以上ないくらいに低いし、経験則から、そうしているとじり貧になるだけ!
手数料で、株屋よりけた違いに儲けているのは、政府かもしれぬ。「税金を下げろ!」一般大衆の共通した声。しかしそれにばかり乗っていると今度は国家が破産する!
明日のことなどわかりはしない・・・・歌にあったな。
おおきな地震や台風が日本を襲うかもしれない。間違って発射した北朝鮮のミサイルが日本の原子力発電所に命中。多くの人命が失われ、インフラが破壊されるかもしれない。あんな危険な国はないと外国人観光客はみんなそっぽを向いてしまう。
ソーラーパネルがどんどん飛ばされ、風力発電はポキポキ折れるかもしれない。加えて晴れた日だけ出てくる電力などいらぬと電力会社。今度は自然エネルギーよ、さようなら!仕方がない、火力発電だ!しかし中東では新聞記者殺害事件をきっかけに矛盾が噴出。紛争が起こり石油は値上がりする。日本は・・・・さあ、困った。
ところが、そうなれば復興需要である。土建屋は仕事が山ほど増える。人手不足は深刻になり、給与が上がる。外国人の給与が倍になるのにましてや日本人は・・・。あのプラスチックストロー廃止運動をきっかけに、脱プラスチックと木材の値段が上がる等々。物価が上がるが、その分給与がふえる、貧困層から文句が出るが、そこは天下のナントカ政権、見事に無視する。日本の景気はとてつもなく良くなり万々歳。ハッピーエンドに終わるのはおとぎ話と同様・・・・。
ばかばかしくて書く気になれない。しかしこんなことが起こらぬと誰が保証できる?
友人に電話する。彼は信用、つまり銀行から金を借りてまで株に投資している。
「暴落しているね。大丈夫かい?」彼はまだ強気を崩さない!「絶好の買い時じゃないか!」
但し声がすこし震えているように感じたのは筆者の判断違いか?
註 ご意見をお待ちしています。
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