172「一期一会」(6月23日 曇りのち雨)

ある女性と一緒にジョナサン。
「洋ナシな気分の今日、アタシをふったアイツなんて、もうヨウナシ!だって、面白い事が書いてあるわ。」

件の女性の示しくれた砂糖のステイックに、少女っぽい絵と共に小さな文字で書いてある。あまり字がちいさいから、少し放してみないと見えないほどである。砂糖のステイックは小さくなったものだ。昔は8gもあったものが、今日のステイックには内容量1.7g、味の素株式会社とあり、ご丁寧にSlim Up Sugarとある。

「そりゃ、そのとおりだ。」などといいながら私は自分のステイックを見る。

ストロベリーな気分の今日・・・・苺一会(いちごいちえ)で運命の出会い?

苺を一期とかけてある。

注文したのはドリンクバーというものである。一画にコーヒー、紅茶、ジュース、ウーロン茶などの設備が用意してあり、客が勝手に入れて、勝手に飲む。「砂糖を何本持ってきたかなんて、数えてやしないさ。」と数本持ってくる。

レモンな気分の今日・・・スッパーイ思い出のアノ人と再会の予感?
・・・再開すると、どんなドラマが生まれるのだろう。やけボックイに火がつくことは、誰もが期待するのだろうか。

ラズベリーな気分の今日・・・・見た目で選ぶと後悔するかも?
・・・・・それはわかっているんだけれど、騙されるんだなあ。鳥は尾の長さで、馬は顔の長さで相手を選ぶと誰かが言ったとか、言わなかったとか。じゃあ、人間は何で相手を選ぶべきなのか。

チェリーな気分の今日・・・・二人寄りそって赤面?いいことあるかも?
・・・・・何を考えあるいは期待して、赤面するのだろう。

バナナな気分の今日・・・・いい人って思ってたのにそんなバナナ事が!?
・・・これもある、ある。いい人に見せる事が詐欺師の要件さ。

ステイックはきっと若い女の子が考えたに違いない。自分の日ごろ思っていることを詩的にコピーライトしたに違いない。一期一会を知ってるだけ上等?

家に戻って改めて広辞苑を調べる。

一期=一生、一生涯、生まれてから死ぬまで
一期一会=(茶話の心得から)生涯にただ一度まみえること、一生に一度限りであること
苺一会=苺一粒だけで語り合う離別の会。すっぱい味がすることからこう呼ぶ。

本当か、って?気がつきましたか、三行目は私の創作。

一期一会の意味はもう少し後があるのだと思う。一生に一度限りであるかもしれないから、今日の出会いを大切にして、お客様をもてなしなさい、ということである。
しかし考えてみると一期一会は老人が考えた言葉だろう、と思う。老人には出会いも少なく寂しい日々が待っているだけ。だからこそ、たった一つのの出会いも大切にしようではないか。

若い人なら、多分、多くの人に会い、多くの事が起こり、一つの出会いくらい軽く考えてもいいのかもしれない。

若ければ    一期一会、旅の恥は掻き捨て
年取れば    一期一会、会う人がいるだけで幸せ

未来のない者にもう、運命の出会いはありそうにない。旅の恥は掻き捨て、の元気もなし。でも、老人用標語のステイックがあってもよくない?ジョナサンにはお年よりの客も多いんだよ。ついでにSlim Up Sugarも糖尿病予防砂糖にでも変えて・・・・。

註 ご意見をお待ちしてます。
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追加
それにしてもステイックの砂糖1.7gは少ないなあ、と思っていたところ、ステイックを入れてある箱に3分の1のカロリー、砂糖5gの甘さ、とあった。ずるい、これは本当の砂糖じゃないらしい、サッカリンか何か入っているのだろうか。