1744「配当と株主優待」(6月4日(火)晴れ)
我が家ではツツジが満開である。サツキかもしれない。くちなしの白い花も咲き始めた。そろそろ梅雨入りらしい。雑草の成長速度の速いこと、抜いても、抜いても生えてくる季節!
株主総会のシーズン。少しづつだが、20以上の会社の株を持っている。
次から次へと案内状。6月21日前後が多い。私は敦煌に旅行に行く頃。
会社は本来金を集めて、利益を出すためにある。これが根本。それだけでよいはずだ。
しかし、昔読んだ経営学の本に会社は一つには出資者のためである。これは株主という言葉に置き換えてもいいだろう。次は経営者のためである。経営者と出資者同じ場合も違う場合もある。ワンマン経営の会社は前者、しかし多くの会社はサラリーマンがそのまま上がる場合も多い。この場合はそれほど株は持っていない。従業員のためである、という側面も大きい。会社があるということによって多くの人の生活が懸かっている。そして地域社会のため、さらに社会全般のため等。
しかしこのうちどれを一番重視するのだろう。多くの場合、出資者ではなく経営者や従業員ではなかろうか。株主総会に報告したり、承認を取ったりされるがそれはカタチだけのケースが多い。すると彼らはやっぱり我が身第一に考える。もちろん余裕が出れば、地域社会だの、社会全体だの考えるけれども、なくなればまずそれらを切る。株主への還元はその中間、3番目くらいに来るものか。
一方一般庶民、株を選ぶ際に株価、将来性、配当、会社の資産とその回転効率、などいろいろ考える。理論株価はそのもとになるものかもしれない。一株当たりの資産+予想される将来のリターンの現在価値、それが基本だろう。もっとも理論など無視して株価は暴走するから面白いといえば面白いし、危険でもある。
しかしこれらを別にして、私は会社が株主をどう考えているか、という点を重視したい。
「今回は利益が出ましたが、会社はまだまだ危機的状態、将来何が起こるかわかりません、それゆえ内部留保を厚くし、配当は見送ります。」など弁解する会社がある。そのくせちゃっかり社員の給料は十分に与える。あるいはやたらに株式分割を行う。ワンマン会社に多い。ワンマン氏あるいはその一族が自分の資産を増やしたいだけのように見える!
最近利益の一定に比率を株主に還元すると公約する会社があるとか。
某社の宣伝?から引用。この会社は、「総分配性向6割を株主還元」と明示」している。
「当社はこの「総分配性向」の考え方に基づき、2017年度の配当は55.0円とし、2018年度に200億円(6,717,500株)の自己株式取得・消却を行いました。」
計算式は17年度配当251億円、18年度自己株式取得額200億円、17年度の親会社株主に帰属する当期純利益749億円、割り算して総分配性向60.2%というわけだ。
こういう方法はわかりやすくていい。歓迎したい。
株主優待はその延長上にあるが、なんとなくその会社の温かみを感じさせる。
ある会社の株主総会。「株主還元はあくまで配当で行うものです。株主優待は多くの株主を集めるための宣伝のようなものです。配当の10%位を目安に出しています。」というようなことを言っていた。
その会社は盆暮れに、株主総会出席者にそれぞれ3000円程度の選択型商品券を配る。
株主優待でもっとも名をはせているのはスカイラークのようだ。あそこは系列店で使えるお食事券をかなりいい割合でくれる。またデイズニーランドは入場券をくれる。ある化粧品会社は美容器器具をくれる等々。鉄道会社は優待乗車券をくれる。あれはその鉄道を利用する人には魅力的だろう。ただし一番魅力のJRにはそんなものはない様子で残念!
またこの辺になると株を持っている本人は使わず、まわりにくれてやるケースが多いように思う。すると株主優待は株を持っている本人だけでなく周囲にも影響を与える。周囲からの要望もあり、株は売らぬなどということのなるのかもしれぬ。
追記 友人からメール。「トランプのせいで株価が下落してまいった。どうしたらいいだろう。」
わかるわけはない。とにかく件の友人と話した。「うまくいっていない。証券会社は信じられないが、さりとて株を買うときに私には相談する相手がいない。」とぼやき節。
そうなのだ。昔、証券会社はあれ買え、これを買えと勧めたが、後で責任追及されることを恐れてあまり言わぬ。また知識も予見能力も言うほどない。数か月前に米国の株を勧められて買った。その時は確かに確実そうに見えたが、米中貿易戦争が発展したり、世界でGAFAに対する規制が検討されるなどで、必ずしもうまくいっていない。しかし、ではお客様の責任で選んで‥‥、といわれても情報も判断力ももっと劣る素人、わかるわけがない。
「まあ、将来の伸びがそれほど期待できなくとも、安定していると予想され、配当性向の高く株主を重視してくれる会社の株がいいのではないか。」と答えた。
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