1749「古文書研究会、参議院選挙」(721 ()曇り)

 

冷夏が続いたが、少し夏らしくなってきた。ラジオ体操の帰り参議院選挙の投票に行く。ちょうど7時、子供の時に通った小学校、それにしても潤沢に?人を使っているものだ。

与党の過半数獲得は当然だが、改憲勢力が3分の2を得られるかどうかが焦点。

午後から古文書研究会。世間胸算用、第4巻、第3話、「亭主の入れかえ」。

年の瀬に淀川を下る三十石船。

このころは乗客が小唄、端唄を吟じたり、身の上話をしたりするのが普通だったらしい。

このせわしい他人行儀な現在では考えられぬこと。

年の瀬借金取りを逃れて、川下りするものが多い。することがないから寺にかかっている絵馬をみて過ごす。そんなことを話していると「亭主の入れ替わりを知っているか。」よく知り合った夫婦が示し合わせて、亭主を交換する。二人で狂言芝居をうち、借金取りを追い返す、ということらしい。

しかし船の中で居合わせた連中同士で、芸を披露したり、身の上話をする・・・・・そういう雰囲気は「自分中心」「スマホ社会」の現代では懐かしい風習というべきか。

北沢会館に早めにつく。この頃は女性たちがなかなか熱心になってきた。女性の一人が主導で始まる。進みが早く「亭主の入れかえ」に続いて4巻最後の「長崎の柱餅」にまで進んだのは予定外。

少し飲んで、我が家に戻ると8時ころ。早くも参議院選挙の結果が出始めている。

予想通り自民党が勝利であるが、改憲発議に必要な与党で3分の2は達成できそうにない。

しかし今回の選挙で思わず笑ってしまうのは今までの常識では考えられぬ党の出現。

「れいわ新選組」あの政府に文句をつけることだけを主張する山本氏一党。新撰組気取りでいるらしい。なんとここは比例区で議席を確保する勢い。

NHKから国民を守る党」確かにNHK受信料に不合理は感じるけれど、家計にNHK受信料が占める割合は1%にもゆかぬだろう。そんなものが政治の表舞台に出るのは滑稽だ。

「安楽会」は安楽死は一つの選択だ、これを認めよ、という主張だ。

しかし主張だけで政党を作ることができるなら「国会議員を半分にする会」あるいは「その給料を半分にする会」とかできないのか、とも思う。

(後記)「れいわ新選組」の狙いがはっきりした。山本太郎氏だけが人気の政党。ほかの候補者はまるっきり人気がない。そのような状況で自己の勢力を伸ばしたい。今回比例区では失礼だが、難病患者など名もない二人を上位に書き、山本氏は3番目に書いた。この二人を通し、山本氏自身は来るべき衆議院選挙に立候補したい、ということらしい。狙い通りになった。

また彼らの別の狙いは政党助成法にもとずく政党となり、政党助成金の交付を受けることであろう。

この法律は994年公布,1995年施行。交付金は人口に250円をかけた額。約300億円。このうち半分は議員数に応じて,残り半分は得票率に応じて配分する。政党の受給資格は,国会議員5人以上か,1人以上を有し直近の国政選挙において2%以上の得票率を獲得している,のいずれかである。

この点でもこの党は4.6%を獲得し、大成功であった。

このような政党の出現について、yahooで石戸諭というひとの興味ある記事を見つけた。

「山本太郎 れいわ左派ポピュリズムとどう向き合うか。」

安倍政権と野党の緊縮財政志向を徹底的に批判し、「上」から金をとり「下」にもっとよこせと請求する。そして山本は「あなた」と呼びかけ、自己責任はないと無いと言い切る。

記事はさらに週刊エコノミスト記事を引用し「欧州では左右ポピュリズムが台頭している。左派ポピュリズムにおいては財政主権や再分配、右派ポピュリズムにおいては国民主権や反グローバル化が唱えられる。…このような主張は格差や貧困の進展、労働市場からはじかれ、没落の恐怖におびえる高齢者や貧困層、高い失業率にあえぐ若年労働者の支持を集めることになる。」とする。

「れいわ新選組」の動きはこれと轍を同一にするものであると説く。

言われてみれば「れいわ緊急八策」には①消費税は廃止②全国一律最低賃金1500円「政府が保証」③奨学金徳政令④公務員増・・・・何かと思ったら原発作業員、介護・保育士など希望者全員を公務員化とある、・・・・そのほかに左翼の喜びそうな辺野古基地建設反対だの原発即時停止だの。どこから金が出るかといえば租税特別措置法に基づく大企業優遇廃止と法人税の累進化。

日本の稼ぐ力はどうなってもいいということなのか?

しかし当分、この動きは続きそうだ。どう我々は対処したらよいのか、結論付けている。

今回の選挙ではさらに「NHKから国民を守る党」も一議席を獲得、政党助成法にもとずく政党にもなったようだ。「安楽会」や「オリーブの木」「幸福実現党」そこまで行かなかったがなどは、それなりの支持を集めている。これもまた形を変えた左派ポピュリズムなのかもしれぬ。

 

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