1753「日本への警告」(8月11日(日)晴れ)
ジムロジャースは1942年生まれというから、ほぼ同年齢、アラバマ出身の世界的投資家、ウォール街で活躍した。バイクで6大陸を横断、116か国、24万キロを旅したギネス記録保持者という。
この本を読んだとき、私が日常考えていることとほぼ一致すると思った。婿に口出す立場ではないけれど「私の考え方は大体この通りだ。参考にいてくれたらうれしい。」とさし上げた。もちろんここに書いてあることを、国家や個人右から左に適用できるとは限らぬが、十分なヒントになると思う。以下各章の内容に私のコメントを入れながら紹介。
第一章は日本人が見て見ぬふりをする、破滅的な未来 ・・・・抜き書き
「何かおかしい」とわかっているはずなのに 子を生まず、移民も受け入れない日本人
過去の失敗を強化し続ける日本政府 黒田日銀総裁の金融政策は生活を破滅する
日本の株式をすべて手放した理由 安倍首相が望むのは体制の維持
・・・・・・著者は「人々が「日本は絶対大丈夫」と信じきれなくなっている。日本の将来を否定的に感じ株を全部手放した。」という。根本は出生率の低下だ。そんな中で民主党政権が経済に対して何もできないでいる中、安倍政権が登場し、積極財政を展開したことはそれなりに正しいと思う。しかし債務の膨張を止めることができず、先行き不安。
第2章は日本人が今克服すべき課題 ・・・・抜き書き
女性は天の半分を支える 外国人に対する差別意識をなくせ
「移民はいらない」と言い始めたら国家は衰退する 移民の受け入れ方にはコントロールが必要
子や孫に中国語を学ばせよ 五十代の日本人は国外投資に目を向けよ
日本企業は昔ながらの高品質を武器にせよ マニュアル主義を見なおせ
アジアから押し寄せる観光客に勝機を見出せ 世界を旅し、変化を肌で感じる
・・・・・・・・そのような状況下で日本が今やらなければならぬことは、まず移民をうけいれることだ。世界に目を向けることだ。最近の男子が内向き志向で日本国内で働こうとする。これではいけない。女子の力を活用することだ。またこれから世界で発展し、中心となる国は中国だ。子や孫に中国語を学ばせろ。中国人は華僑として世界各地でたくましく生きてきた。そのやり方は地元に溶け込、地元とともに発展する、やり方だ。日本も見習うべきだ。一方で日本自身が培ってきた風習、製品に対する考え方などは踏襲すべきだ。また83Pの日中の家計貯蓄率の変化の表は衝撃的だ、貯蓄が安定した生活をもたらすことは古今東西変わりない。
第3章はアメリカ、中国、朝鮮半島 ・・・・抜き書き
ファーウエイで繰り返される衰退の兆候 中国のパワーは資本主義の伝統から作られた
「先賞試、後管制」が明らかにするもの 覇権国は近隣国を支配する。
金正恩のスキーリゾート建設が意味するもの 南北統一によるビジネスチャンス
・・・・・・トランプ大統領が米国中心主義を打ち出し、はっきりしたことは皮肉にも中国の大きさだ。どのような政策をとろうとも、もはや中国の発展を止められまい。著者は中国に次いでBRICSのなかでロシアが発展するとしているが、ここは私は自信がない。アメリカ中心から中国中心時代へ。その中で日本がどのような政策をとるべきか。言及されていないが考えるべき問題かもしれない。
第4章に家族とお金を守るために私が学んだ9つの成功法則
①人の言うとおりにしてはいけない ②故郷にとどまるな ③結婚出産を急ぐな
④自分の能力を過信するな ⑤情熱を無視するな ⑥お金のことを気にするな
⑦子供の情熱も尊重せよ ⑧お金について学ぶことを怠るな ⑨何のために稼ぐのか忘れるな
・・・・・・世界を自分なりに見て、自分なりに判断する。これはもうその通りだ。しかし金についてはまずはその議論をすることを嫌がることなく、作り方、その目的等十分に考えるべきと思う。
第5章はこれからの時代に勝つ投資・・・・・抜き書き
安く買って高く売る 価値があると「知っていた」から投資で勝てた。
情報を疑う 「安全」という言葉を信じない
大衆のヒステリーを見抜く 間違いか学ぶ
・・・・・・・安く買って高く売る、当たり前のことだが、案外できない。そして大切なお金の投資について、もっと事前に調査すべきだ。私もわかっているけれどうまくできない。大衆のヒステリーを見抜く、という点も大切。大衆はしばしばヒステリーを起こす。それをヒステリーと判断し、冷静に行動することが大切だ。そしてときにこれに踊らされ、失敗するが、次の機会の反省材料にしなければならぬ。
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